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年越し準備! 78

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つける予定も無いけど、次々と作られたお飾りの数々。
様々な色・形……前世では見た事の無いような豪華なネックレスやピアスにイヤリング……セットで作られた物が幾つもある。
お祖母さまからの贈り物も相当数あるし、家族から贈られた物もかなりある。それこそ宝飾店が開ける程に。

「こんなにあると迷っちゃうわね」

アニスは上機嫌で見てる。理由は分かってる。
この数多あるお飾りのチョイスでドレスの色と形を決めるからだ。
ドレスの量もうんざりする程ある……こっから選ぶのか……グラデーションごとに並ぶドレスは壮観だ。

「エリーゼ様、どのお飾りになさいますか?」

困った……何が困ったかと言うと、同じ石色でもデザインが何種類もあるのだ。
好きな物を選べば良いんだろうけど……うーん……

「迷ってらっしゃるのですか?」

「そうなのよ。せっかくの新年だし、華やかな物が良いと思うのだけど……ただ着けたいなって思ってるお飾り、使ってる石の量は少ないのよね。だから、どうしようかなって……」

「え?どれですか?」

ヒョイと覗いてくるアニスに中が青い布張りの宝石箱を見せる。
黄金の花々が配されたネックレスは中心部だけに宝石がはめ込まれている。同じデザインのピアスやブレスレット(指輪と一緒になっていて細いチェーンで繋がってる。何て言うのか知らないから説明のしようが無い)華々しくて綺麗かなって思うんだけど……

「あ~!キレイですね!お花も豪華ですし、これだったら……ドレス……何でも良くないですか?」

「やっぱり、そうなっちゃうよね……」

二人してう~ん……と考え込む。色石も一色使いじゃなくて、何色もあるから困ると言えば困る。
センターが一番大きな花で……とかなら選べるのに、センターになくて散らばってるもんだから悩む。同じような大きさの花々が幾つもあるとか……

「うーん……このお飾りに合うドレスにするのはどうですか?」

「あら!良いじゃない!じゃあ、当てて選びましょう!」

宝石箱を持ってドレスの棚へと移動する。
まずは色だけど、こんなに沢山あったら迷うわ!
どんどん合わせて見て、何とか数枚のドレスに絞る。

「……うーん……これは……」

どれもこれも似たデザインの色違いのような物になってしまった……
Aラインの豪奢な刺繍がされてる淡いグラデーションのドレス……
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