婚約破棄されまして(笑)

連載

年越し準備！ 72

結果から言います。
全員そのまま寝落ちしました。
気がついたら朝で、皆でかたまって寝てました。
湯浴みとか全て飛びました。お風呂入りたいです。
モフモフがくっついて暖かくて幸せです！

「ん……エリーゼ様ぁ……エへ……」

キュ！と抱きついた体は仄かに美味しい匂いのついたままの服のせいで、お腹が空きます。
いや、きっと私の服もタコの匂いが移ってると思う。お互い様かな？

「アニス。そろそろ起きて一緒に湯浴みしよっか？皆も一緒にお湯浸かろっか……温泉郷の時みたいにさ、入れると思うけど？」

浸かり専用の浴槽ならイケると思うんだよね。

「んー……そうですね。じゃあ支度してきますね！」

アニスがムクリと起き上がりベッドから消えると、その隙間を埋めるようにモソモソとユキとリコがくっついて来た。
ピカ太郎はユキの向こう側で「チュウ……」って鳴いてて、可愛いな……とか思ったのは内緒にします。
思ったより疲れてたのかな？マップの時計はいつも起きる時間。でも、さすがに今日はいつものルーティンは無理です。
……うん、無理。

（ナビさん、もち米作ってるかな？）

〈おはようございます、マスター。勿論です。いつでも使えるように調整しております。〉

（うん、ありがとう。湯浴みした後、朝ご飯食べたら縄の準備するから刈っておいてくれる？）

〈畏まりました。〉

よし！叩いて編むぞ～！
えーと……しめ縄……
お社の所用と……隣の居間にリース飾りたいかな？神棚は無いけど、ちょっと飾りたい。
前世ではお正月の準備は大変な思いしたなぁ……
しめ縄も何種類も用意して、鏡餅も餅つきを親戚一堂集まってやったなぁ。
二十八日までに済ませて、一年頑張ってくれたしめ縄や守札を集めて年の暮れに神社に持って行ってお焚き上げして貰って。
お守りもお札も無いから、お焚き上げは関係無いけどお社の存在は謎なのよね。
何だっけ……朱塗りの鳥居と朱塗りのお社はお稲荷さんを奉ってる……だっけ。
畑も山もあったから、山の神様と畑の神様は大事なんだって教えられたな……後一つ好きな神様を奉って良いって言われて白山様のお札を奉ってたな……
リコが狐の姿だから朱塗りになったのかな？
誰が何のために？

「エリーゼ様！お待たせ致しました！」

「ん、じゃあ皆起こして入ろっか」

謎のまんまで良いかな？
カワイコちゃん達を起こしてお風呂です。
勿論、サービスはしません！