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年越し準備! 21
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昼前から酔っ払いを作ってしまった事は反省する。だが、大タコゲットは思わぬご褒美!
……氷締めは多分アレだな……私がやらかしたな……そんな気がする。
とりあえず酒瓶は回収だ!……全部空いてるしね。
夜にタコ祭りは良いけど、他の材料はどうかな?食用油は収納にたっぷり入ってるし、他の物は家にあるものでやらないと意味ないしね。
「ゆずの木はあるから、挿し木で増やせば良いかな。」
多分山の中に分け入ってけば見つかると思うけどね。他にも結構あちこちに食べれる物とかあるけど、鑑定とか出来ないと分からないよね。
流通してない食用植物とかは本か何かにしておけば、この先役に立つよね。山菜とか野草とかも知らないより知ってる方が食生活豊かになるものね。
「お祖父さま、私そろそろお邸に戻りますね。」
ペコリと頭を下げて歩き出す。やることありますから!
「おう!夜にな!」
「はい。」
良い感じで酔ってる男性陣は放っておくに限る。離れた所で待ってたヒナに近寄り頭を撫でる。
「待たせちゃってゴメンね。」
ピュイ
(平気よ。)
「ありがと。じゃあ、戻ろう。」
タッ!と跨がりヒナの歩きたい速度に任せる。
ピュ~イ!ピュイッ!
(キレイなトコ!皆良いヒト!)
「そうね。私ね、ずっとここに帰って来たかったのかも。凄く息をするのが楽なの。」
ピュ~イピュイピュッ!
(楽しそうだもの帰って来たかったのよ!)
「そっか、ありがとう。ヒナは優しいね。」
行き交う人々は皆温かい格好で歩いてる。ふと思い出す王都の寒い冬。王都は何もかもが高くて、こんな風に温かい格好の人は疎らだった。王都は思うほど豊かでも楽しい都でもなかった。
「考えてもしかたない!やれる事からコツコツと!」
思わず、そう叫んだ。とにかく出来る事から一つずつ片付けていかないと片付かない気がする。
ピュ~イ!ピュッピュ~イ!
(そうと決まれは!走って行きますよ!)
力強いヒナの叫びと共にそのスピードが上がる。
流れる景色にクスリと笑う。どこまでも賑やかな港街と領都。大好きな私の古里。
「レッツゴー!」
意味なんてヒナには分からない。それでも景気良く走って行く。
やりたい事もやる事もいっぱいだ!
さぁ、次は何をやろうか!
……氷締めは多分アレだな……私がやらかしたな……そんな気がする。
とりあえず酒瓶は回収だ!……全部空いてるしね。
夜にタコ祭りは良いけど、他の材料はどうかな?食用油は収納にたっぷり入ってるし、他の物は家にあるものでやらないと意味ないしね。
「ゆずの木はあるから、挿し木で増やせば良いかな。」
多分山の中に分け入ってけば見つかると思うけどね。他にも結構あちこちに食べれる物とかあるけど、鑑定とか出来ないと分からないよね。
流通してない食用植物とかは本か何かにしておけば、この先役に立つよね。山菜とか野草とかも知らないより知ってる方が食生活豊かになるものね。
「お祖父さま、私そろそろお邸に戻りますね。」
ペコリと頭を下げて歩き出す。やることありますから!
「おう!夜にな!」
「はい。」
良い感じで酔ってる男性陣は放っておくに限る。離れた所で待ってたヒナに近寄り頭を撫でる。
「待たせちゃってゴメンね。」
ピュイ
(平気よ。)
「ありがと。じゃあ、戻ろう。」
タッ!と跨がりヒナの歩きたい速度に任せる。
ピュ~イ!ピュイッ!
(キレイなトコ!皆良いヒト!)
「そうね。私ね、ずっとここに帰って来たかったのかも。凄く息をするのが楽なの。」
ピュ~イピュイピュッ!
(楽しそうだもの帰って来たかったのよ!)
「そっか、ありがとう。ヒナは優しいね。」
行き交う人々は皆温かい格好で歩いてる。ふと思い出す王都の寒い冬。王都は何もかもが高くて、こんな風に温かい格好の人は疎らだった。王都は思うほど豊かでも楽しい都でもなかった。
「考えてもしかたない!やれる事からコツコツと!」
思わず、そう叫んだ。とにかく出来る事から一つずつ片付けていかないと片付かない気がする。
ピュ~イ!ピュッピュ~イ!
(そうと決まれは!走って行きますよ!)
力強いヒナの叫びと共にそのスピードが上がる。
流れる景色にクスリと笑う。どこまでも賑やかな港街と領都。大好きな私の古里。
「レッツゴー!」
意味なんてヒナには分からない。それでも景気良く走って行く。
やりたい事もやる事もいっぱいだ!
さぁ、次は何をやろうか!
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