248 / 1,359
連載
サテュロスゲットの旅 112
しおりを挟む
アイスクリームとアンコとイチゴの乗ったスプーンがお母様の口の中へと消えてく……
お母様のお顔がみるみる内に蕩けそうな笑顔へと変わっていく。
「ん~♡」と幸せそうな声とフルフルと顔を振って感動に打ち震えてます。
新しい扉が開かれた瞬間ですわ!
「何て素晴らしいのっ!私、こんなの初めてよ!」
まさかの初めて宣言が出ました!
「良かったですわ、お母様。」
……うんともすんとも言わずに高速優雅で食べてました。はっや!
パッとアイスクリームの台を見たらお父様とキャスバルお兄様が側近連れて並んでました。勿論トールお兄様とフレイも並んでます。
「はぁ……美味しいわ……甘味の食べ過ぎは太ると分かっていても、これは食べてしまうわ……」
お母様はそう言うとフラフラとアイスクリームの台へと吸い寄せられるように歩いて行ってしまった。
さて、私もルークと並びますか!カワイコちゃん達も食べたいだろうしね!
皆の所に戻り見てみれば、カワイコちゃん達全員が瞳をキラキラさせてました。
「お待たせ。皆で貰いに行こうか。」
「そうだな。抹茶ソースはまたの機会で良いからお願いしたい。キリッ!」
「やだぁ、キリッ!って口で言う?ちょっと飲んでるでしょう。」
クスクスと笑いながらアイスクリームの台へとゾロゾロとカワイコちゃん達を引き連れて歩いて行く。
「凄かったのよ!私、あんなの初めてで虜になりそうなのよ!」
「そうか。それは、楽しみだな。」
並んでるお母様の熱弁と若干引き気味のお父様。お父様は引き気味でもしっかりアイスクリームを貰うとアンコ係のもとへと歩いて行ってしまった。
パチッとキャスバルお兄様と視線が合いました!
ヒャアァァ!メチャメチャ甘々光線飛んできた!
「クソ……あれには勝てる気がしない……」
ルーク……
「何の勝負よ。キャスバルお兄様のあの甘々光線に勝てる強者は未だ出会った事が無いわよ。」
ルークを見ずにキャスバルお兄様と見つめ合いながら呟く。
「さす鬼最強かよ……」
……ん?さすおにのおにがお兄様のおにじゃなくて鬼に感じたのは気のせいかしら?
「エリーゼ、待ってる間に溜まってた仕事殆ど片付けたから安心して俺の所に遊びにおいで。」
マジか!あの山盛りの仕事片付けたのかよ!鬼や……鬼ぃ様になってたんや……
「素晴らしいですわ!さすが私の自慢のお兄様ですわ!」
キャスバルお兄様はアイスクリームの入った器を持って私の目の前に来ると、スプーンをアイスクリームに刺して空いた手で私の頭を優しく撫でる。
「嬉しいね。そうかエリーゼ自慢の兄か、もっと聞かせて欲しいがこの甘味も味わいたいから明日にでも一緒にお茶を楽しみたいのだが。」
やぁ~ん!そんなの良いに決まってるじゃないの!
「勿論ですわ、明日の午後のお茶の時間はお兄様の所に行きますね!」
「待ってるよ。俺の可愛いお姫様。」
私の額にチュッとリップ音を立てて颯爽とアンコ係のもとへと去って行ったキャスバルお兄様の背中を見て、こんなにタラシでチャラい行動なのにちっともチャラくならないイケメンパワーって凄い!と素直に関心してたら隣のルークから「ぐぬぬ……」とリアルで初めて聞く単語を聞きました。
お母様のお顔がみるみる内に蕩けそうな笑顔へと変わっていく。
「ん~♡」と幸せそうな声とフルフルと顔を振って感動に打ち震えてます。
新しい扉が開かれた瞬間ですわ!
「何て素晴らしいのっ!私、こんなの初めてよ!」
まさかの初めて宣言が出ました!
「良かったですわ、お母様。」
……うんともすんとも言わずに高速優雅で食べてました。はっや!
パッとアイスクリームの台を見たらお父様とキャスバルお兄様が側近連れて並んでました。勿論トールお兄様とフレイも並んでます。
「はぁ……美味しいわ……甘味の食べ過ぎは太ると分かっていても、これは食べてしまうわ……」
お母様はそう言うとフラフラとアイスクリームの台へと吸い寄せられるように歩いて行ってしまった。
さて、私もルークと並びますか!カワイコちゃん達も食べたいだろうしね!
皆の所に戻り見てみれば、カワイコちゃん達全員が瞳をキラキラさせてました。
「お待たせ。皆で貰いに行こうか。」
「そうだな。抹茶ソースはまたの機会で良いからお願いしたい。キリッ!」
「やだぁ、キリッ!って口で言う?ちょっと飲んでるでしょう。」
クスクスと笑いながらアイスクリームの台へとゾロゾロとカワイコちゃん達を引き連れて歩いて行く。
「凄かったのよ!私、あんなの初めてで虜になりそうなのよ!」
「そうか。それは、楽しみだな。」
並んでるお母様の熱弁と若干引き気味のお父様。お父様は引き気味でもしっかりアイスクリームを貰うとアンコ係のもとへと歩いて行ってしまった。
パチッとキャスバルお兄様と視線が合いました!
ヒャアァァ!メチャメチャ甘々光線飛んできた!
「クソ……あれには勝てる気がしない……」
ルーク……
「何の勝負よ。キャスバルお兄様のあの甘々光線に勝てる強者は未だ出会った事が無いわよ。」
ルークを見ずにキャスバルお兄様と見つめ合いながら呟く。
「さす鬼最強かよ……」
……ん?さすおにのおにがお兄様のおにじゃなくて鬼に感じたのは気のせいかしら?
「エリーゼ、待ってる間に溜まってた仕事殆ど片付けたから安心して俺の所に遊びにおいで。」
マジか!あの山盛りの仕事片付けたのかよ!鬼や……鬼ぃ様になってたんや……
「素晴らしいですわ!さすが私の自慢のお兄様ですわ!」
キャスバルお兄様はアイスクリームの入った器を持って私の目の前に来ると、スプーンをアイスクリームに刺して空いた手で私の頭を優しく撫でる。
「嬉しいね。そうかエリーゼ自慢の兄か、もっと聞かせて欲しいがこの甘味も味わいたいから明日にでも一緒にお茶を楽しみたいのだが。」
やぁ~ん!そんなの良いに決まってるじゃないの!
「勿論ですわ、明日の午後のお茶の時間はお兄様の所に行きますね!」
「待ってるよ。俺の可愛いお姫様。」
私の額にチュッとリップ音を立てて颯爽とアンコ係のもとへと去って行ったキャスバルお兄様の背中を見て、こんなにタラシでチャラい行動なのにちっともチャラくならないイケメンパワーって凄い!と素直に関心してたら隣のルークから「ぐぬぬ……」とリアルで初めて聞く単語を聞きました。
116
お気に入りに追加
16,846
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
家出した伯爵令嬢【完結済】
弓立歩
恋愛
薬学に長けた家に生まれた伯爵令嬢のカノン。病弱だった第2王子との7年の婚約の結果は何と婚約破棄だった!これまでの尽力に対して、実家も含めあまりにもつらい仕打ちにとうとうカノンは家を出る決意をする。
番外編において暴力的なシーン等もありますので一応R15が付いています
6/21完結。今後の更新は予定しておりません。また、本編は60000字と少しで柔らかい表現で出来ております
【完結】そんなに側妃を愛しているなら邪魔者のわたしは消えることにします。
たろ
恋愛
わたしの愛する人の隣には、わたしではない人がいる。………彼の横で彼を見て微笑んでいた。
わたしはそれを遠くからそっと見て、視線を逸らした。
ううん、もう見るのも嫌だった。
結婚して1年を過ぎた。
政略結婚でも、結婚してしまえばお互い寄り添い大事にして暮らしていけるだろうと思っていた。
なのに彼は婚約してからも結婚してからもわたしを見ない。
見ようとしない。
わたしたち夫婦には子どもが出来なかった。
義両親からの期待というプレッシャーにわたしは心が折れそうになった。
わたしは彼の姿を見るのも嫌で彼との時間を拒否するようになってしまった。
そして彼は側室を迎えた。
拗れた殿下が妻のオリエを愛する話です。
ただそれがオリエに伝わることは……
とても設定はゆるいお話です。
短編から長編へ変更しました。
すみません
ここは私の邸です。そろそろ出て行ってくれます?
藍川みいな
恋愛
「マリッサ、すまないが婚約は破棄させてもらう。俺は、運命の人を見つけたんだ!」
9年間婚約していた、デリオル様に婚約を破棄されました。運命の人とは、私の義妹のロクサーヌのようです。
そもそもデリオル様に好意を持っていないので、婚約破棄はかまいませんが、あなたには莫大な慰謝料を請求させていただきますし、借金の全額返済もしていただきます。それに、あなたが選んだロクサーヌは、令嬢ではありません。
幼い頃に両親を亡くした私は、8歳で侯爵になった。この国では、爵位を継いだ者には18歳まで後見人が必要で、ロクサーヌの父で私の叔父ドナルドが後見人として侯爵代理になった。
叔父は私を冷遇し、自分が侯爵のように振る舞って来ましたが、もうすぐ私は18歳。全てを返していただきます!
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
【完結】私は死んだ。だからわたしは笑うことにした。
彩華(あやはな)
恋愛
最後に見たのは恋人の手をとる婚約者の姿。私はそれを見ながら階段から落ちた。
目を覚ましたわたしは変わった。見舞いにも来ない両親にー。婚約者にもー。わたしは私の為に彼らをやり込める。わたしは・・・私の為に、笑う。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。