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サテュロスゲットの旅 60

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「「「終わりました~!」」」

サテュロス達が笑顔で戻って来ました。

「ヨシ!味見希望の者に飲んで貰おう!」

火入れしてないコンロの上にカップをわんさか入れた籠をドチャッと置いて、大寸胴にお玉をチャプンと差し入れる。
トップは料理長、その次にトラジ。そしてルークにタマにノエルと並んだ。勿論その後ろに料理人達と来てアニスにルチルにピカ太郎にユキにリコと……テイムメンバーはカップじゃなくて専用の器をそれぞれだだったりアニスに手渡しておく。

「ミナ、もし残ったらチーズに加工してくれる?」

今晩のメニューは暖かいので、クリームシチューは選択から外します。ピザとかも外します。グラタンとかもちょっと大人数用に食器を作ってないので外します。なので、今回はチーズインカレーにします。カレーライスにチーズをかけます!カレーなら季節とか関係ないんで!ハッ!ヨーグルトも作って貰ってフルーツヨーグルトも作ろう!

「ミナ!ヨーグルトって分かる?」

キョトンだ!知らなかったか!サクッと説明する。ふんふんと頷き私の手にあるカップに再び搾乳し、カップの上で指をクルクルと回す。

「ご主人様♡こんな感じかしら?」

スプーンを出して掬ってみる。トロリとした感触……見た目はヨーグルトだけど……そっと一匙掬い食べてみる。僅かに甘くて爽やかな酸味。上等なプレーンヨーグルトです。
サテュロスミルクに群がってる男達とうまうまと飲む者達。

「うん。ちゃんとヨーグルトになってる。ありがとね。」

「ご主人様の期待に応えれて嬉しいわぁ♡」

お姉さんぽいのに可愛くて思わず頭を撫でる。トロリと顔を綻ばせるミナ。
ハッ!熱愛状態なのに!やっちまった!

「凄い美味しかったです!初めて飲んだけど、クセになる味ですね!」

アニスがハイテンションで寄って来ました。途端に散る火花。

「ミナ。彼女はアニス。私の大事な専属侍女で常に私の側にいるから仲良くね。」

「え……そんな……いえ!私のご主人様への愛は不変!たとえ二番目でも揺らぎませんわ!」

悲壮な発言だけど、二番目じゃない事は最初に言っておこう。後からだとダメージ大きくなっちゃうからな。

「ミナ。あそこにいる赤毛の若い男は私の婚約者で半年後には夫になる人物だから、ミナは三番目になるかな。」

パッと見るとじいっと見つめながらギリギリギリ……と歯ぎしりしました。おっとり美人が般若顔になってました。オッカネェ……

「ぅおのれぇ……腐れオスめがぁ……」

え?ちょっ……ミナさん?
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