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サテュロスゲットの旅 57

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「温かくてプニプニしてて、気持ち良いんですよぉ♡ご主人様も一緒に寝起きしたらやみつきになりますよぉ♡」

「ミナさんや。やみつきになるかも知れないけど、一緒に寝るにはちょっと時間が掛かります。」

やんわり拒否即答です。ひょっとしたらウォーターベッドみたいで気持ち良いのかも知れないけど、ちょっと受け付けれないです。

「あ~ん♡残念ですぅ♡一緒に寝起きしたかったのにぃ♡」

「うん、しません。」

体をくねらせ発言してくる……やはり♡がかなり織り交ぜてある。どう言う事だ?ちょっと状態異常じゃね?そう思って見た私は悪く無いと思います!だって、変じゃん!鑑定したっておかしくないよね!……ミナさん、私に対して熱愛状態だった……そりゃ♡飛ぶわ。でも、まぁミナさんのスキルとか凄くて嬉しいです!何と乳製品生成って!だからチーズとか作ってたのか!バターも生クリームも作れるって事ですよ!ありがたや~!

「さて、天蚕の皆はちょっと別の所に一旦行って貰うけど良いかな?テラも後で行って貰うけどね。」

(どこ行くの?)
(怖い所?)
(危なくないの?)
(引っ越しする所?)

「引っ越し先に行く前に私のテイムした子達が良く行く島よ。私が管理してる特別な場所だから安全よ。」

(((((なら行くー!)))))

全員一致でOKでした。

「じゃあ天蚕の皆は島に行ってね!」

の声で一斉に消えた天蚕達。そして島の状態を覗けばチビナビちゃん達が新たな仲間にワアワアしてました。

「ご主人様♡どうするのぉ?」

「歩いて拠点の野営地を目指します。雑魚い魔物が出ても私が撃破します。」

カチャリと太刀を鳴らす。

「やぁ~ん♡さすがご主人様♡素敵ぃ♡」

ミナさんよ……私の何かが削れそうです。

「じゃあ、行こうか。タマとトラジは一緒に先頭歩いて。テラは一番最後をついてきて。」

「ワカッタ。」

「も……もちろんにゃ!」

タマ?声が震えてる?いや、テラ見たらそうなるか。

「デカイくもにゃ!おどろきにゃ!」

それに対してトラジのこの発言。たの……

「くものハラはりっぱなしょくざいにゃ!」

もしいとかの話じゃ無かった!食材に対してシビアだな!トラジ!

「トラジ、テラも仲間だからね。他の蜘蛛なら良いけど私、蜘蛛はなるべく食べたく無いからね。」

シュピッ!と敬礼するトラジ。

「わかったにゃ!くもはたおしてもたべないにゃ!テラはなかまにゃ!あんしんするにゃ!」

「ソウカ……ワカッタ。」

こうして私達は拠点目指して歩き出しました。この場所はきっとトールお兄様達が採取してくれると思います。蜘蛛も天蚕も中々良さそうな素材です。あれで織物作ったら凄く良さ……あれ?確か絹ッぽい新素材のやつって天蚕って……イモムシィ!独り占めにしちゃったよ!
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