192 / 1,359
連載
サテュロスゲットの旅 56
しおりを挟む
イモムシは天蚕という種類でした。はて?どこかで聞いた気がする。う~ん、どこだったか……ちょろっと聞いただけだからか?もっとちゃんと聞いておけば良かった!
「エリーゼ様!」
目の前に飛び出して来たヒナとアニスとピカ&ルチル。
「ご無事でしたかっ!」
「無事よ。」
「良かっギャアアァァァ!」
どうやらアニスの目に天蚕が入ったようです。大絶叫でヒナにしがみつきましたよ。無理も無いよね……私もメンタルやられました。姿を見慣れるまでは耐えるしかありません。
「どうしたっ!アニス!エリーゼ!」
やっとユキとルークが到着です。いえ、馬よりは早いと思います。テラの速さが異常なんです。オッカネェ蜘蛛です。敵に回したら大変な魔物です。見た目モン娘なのに……戦闘力めちゃ高そう。
「全然無事です。既に魔物はテイム済みです。」
「そ……王蟲?!」
「違います。天蚕です。頭がクリソツですがボディはイモムシです。鳴き声とかもアレですが、敵意とかは全くありません。なのでアニスはトールお兄様の元にルークは四番隊に報告をお願いします。」
「わ……分かりました……」
「分かった。行って来る。」
二人とも行ってしまいました。ピカ太郎とルチル、リコを連れたまま。二人を見送った直後にニャンコ達がビョコン!と地面に飛び出して来ました。
「うにゃ?ご主人だけにゃ?」
「ボクのご主人いないにゃ!」
ノエルはそう言うと再び地面に潜り込んで行きました。タマはトテトテとやって来るとキョロキョロと見回してます。
「ご主人、アレはたべるのかにゃ?」
トラジが天蚕を指して聞いてきました。食べないよ!てか食材扱いなの?
「食べません。仲間になったから食べちゃダメです。」
「そうにゃんにゃ……おいしいニオイするのにゃ……」
匂いで判断?!いや、アボリジニとか食虫文化じゃあイモムシ的な奴はご馳走認定みたいだけど私には無理ですから!
「トラジ!なかまはたべたらダメにゃ!」
「わかったにゃ!」
(危なかった!)
(食べられる所だった!)
(ご主人様出来て良かった!)
(これ以上仲間が食べられるのは嫌だ!)
……食べられ続けたのか?減り続けてこの数になったのかな?サテュロス(雌)が二十人位に比べ天蚕が十ちょい。張り巡らされた蜘蛛の巣はかなりしっかりしてて、白い天井がそこかしこに出来ている。木々の間に大きなハンモックみたいなのがある……見た感じの数では天蚕の巣かな?
「いや……したらサテュロスはどこで寝起きしてるんだ?」
「私達はイモムシちゃん達と一緒に寝起きしてましたよぉ♡」
ミナが真横に来て教えてくれましたが、ちょっとドキドキするから距離!距離感持って!
「エリーゼ様!」
目の前に飛び出して来たヒナとアニスとピカ&ルチル。
「ご無事でしたかっ!」
「無事よ。」
「良かっギャアアァァァ!」
どうやらアニスの目に天蚕が入ったようです。大絶叫でヒナにしがみつきましたよ。無理も無いよね……私もメンタルやられました。姿を見慣れるまでは耐えるしかありません。
「どうしたっ!アニス!エリーゼ!」
やっとユキとルークが到着です。いえ、馬よりは早いと思います。テラの速さが異常なんです。オッカネェ蜘蛛です。敵に回したら大変な魔物です。見た目モン娘なのに……戦闘力めちゃ高そう。
「全然無事です。既に魔物はテイム済みです。」
「そ……王蟲?!」
「違います。天蚕です。頭がクリソツですがボディはイモムシです。鳴き声とかもアレですが、敵意とかは全くありません。なのでアニスはトールお兄様の元にルークは四番隊に報告をお願いします。」
「わ……分かりました……」
「分かった。行って来る。」
二人とも行ってしまいました。ピカ太郎とルチル、リコを連れたまま。二人を見送った直後にニャンコ達がビョコン!と地面に飛び出して来ました。
「うにゃ?ご主人だけにゃ?」
「ボクのご主人いないにゃ!」
ノエルはそう言うと再び地面に潜り込んで行きました。タマはトテトテとやって来るとキョロキョロと見回してます。
「ご主人、アレはたべるのかにゃ?」
トラジが天蚕を指して聞いてきました。食べないよ!てか食材扱いなの?
「食べません。仲間になったから食べちゃダメです。」
「そうにゃんにゃ……おいしいニオイするのにゃ……」
匂いで判断?!いや、アボリジニとか食虫文化じゃあイモムシ的な奴はご馳走認定みたいだけど私には無理ですから!
「トラジ!なかまはたべたらダメにゃ!」
「わかったにゃ!」
(危なかった!)
(食べられる所だった!)
(ご主人様出来て良かった!)
(これ以上仲間が食べられるのは嫌だ!)
……食べられ続けたのか?減り続けてこの数になったのかな?サテュロス(雌)が二十人位に比べ天蚕が十ちょい。張り巡らされた蜘蛛の巣はかなりしっかりしてて、白い天井がそこかしこに出来ている。木々の間に大きなハンモックみたいなのがある……見た感じの数では天蚕の巣かな?
「いや……したらサテュロスはどこで寝起きしてるんだ?」
「私達はイモムシちゃん達と一緒に寝起きしてましたよぉ♡」
ミナが真横に来て教えてくれましたが、ちょっとドキドキするから距離!距離感持って!
125
お気に入りに追加
16,846
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
まさか、こんな事になるとは思ってもいなかった
あとさん♪
恋愛
学園の卒業記念パーティでその断罪は行われた。
王孫殿下自ら婚約者を断罪し、婚約者である公爵令嬢は地下牢へ移されて——
だがその断罪は国王陛下にとって寝耳に水の出来事だった。彼は怒り、孫である王孫を改めて断罪する。関係者を集めた中で。
誰もが思った。『まさか、こんな事になるなんて』と。
この事件をきっかけに歴史は動いた。
無血革命が起こり、国名が変わった。
平和な時代になり、ひとりの女性が70年前の真実に近づく。
※R15は保険。
※設定はゆるんゆるん。
※異世界のなんちゃってだとお心にお留め置き下さいませm(_ _)m
※本編はオマケ込みで全24話
※番外編『フォーサイス公爵の走馬灯』(全5話)
※『ジョン、という人』(全1話)
※『乙女ゲーム“この恋をアナタと”の真実』(全2話)
※↑蛇足回2021,6,23加筆修正
※外伝『真か偽か』(全1話)
※小説家になろうにも投稿しております。
(本編完結・番外編更新中)あの時、私は死にました。だからもう私のことは忘れてください。
水無月あん
恋愛
本編完結済み。
6/5 他の登場人物視点での番外編を始めました。よろしくお願いします。
王太子の婚約者である、公爵令嬢のクリスティーヌ・アンガス。両親は私には厳しく、妹を溺愛している。王宮では厳しい王太子妃教育。そんな暮らしに耐えられたのは、愛する婚約者、ムルダー王太子様のため。なのに、異世界の聖女が来たら婚約解消だなんて…。
私のお話の中では、少しシリアスモードです。いつもながら、ゆるゆるっとした設定なので、お気軽に楽しんでいただければ幸いです。本編は3話で完結。よろしくお願いいたします。
※お気に入り登録、エール、感想もありがとうございます! 大変励みになります!
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
家出した伯爵令嬢【完結済】
弓立歩
恋愛
薬学に長けた家に生まれた伯爵令嬢のカノン。病弱だった第2王子との7年の婚約の結果は何と婚約破棄だった!これまでの尽力に対して、実家も含めあまりにもつらい仕打ちにとうとうカノンは家を出る決意をする。
番外編において暴力的なシーン等もありますので一応R15が付いています
6/21完結。今後の更新は予定しておりません。また、本編は60000字と少しで柔らかい表現で出来ております
【完結】そんなに側妃を愛しているなら邪魔者のわたしは消えることにします。
たろ
恋愛
わたしの愛する人の隣には、わたしではない人がいる。………彼の横で彼を見て微笑んでいた。
わたしはそれを遠くからそっと見て、視線を逸らした。
ううん、もう見るのも嫌だった。
結婚して1年を過ぎた。
政略結婚でも、結婚してしまえばお互い寄り添い大事にして暮らしていけるだろうと思っていた。
なのに彼は婚約してからも結婚してからもわたしを見ない。
見ようとしない。
わたしたち夫婦には子どもが出来なかった。
義両親からの期待というプレッシャーにわたしは心が折れそうになった。
わたしは彼の姿を見るのも嫌で彼との時間を拒否するようになってしまった。
そして彼は側室を迎えた。
拗れた殿下が妻のオリエを愛する話です。
ただそれがオリエに伝わることは……
とても設定はゆるいお話です。
短編から長編へ変更しました。
すみません
ここは私の邸です。そろそろ出て行ってくれます?
藍川みいな
恋愛
「マリッサ、すまないが婚約は破棄させてもらう。俺は、運命の人を見つけたんだ!」
9年間婚約していた、デリオル様に婚約を破棄されました。運命の人とは、私の義妹のロクサーヌのようです。
そもそもデリオル様に好意を持っていないので、婚約破棄はかまいませんが、あなたには莫大な慰謝料を請求させていただきますし、借金の全額返済もしていただきます。それに、あなたが選んだロクサーヌは、令嬢ではありません。
幼い頃に両親を亡くした私は、8歳で侯爵になった。この国では、爵位を継いだ者には18歳まで後見人が必要で、ロクサーヌの父で私の叔父ドナルドが後見人として侯爵代理になった。
叔父は私を冷遇し、自分が侯爵のように振る舞って来ましたが、もうすぐ私は18歳。全てを返していただきます!
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
壊れた心はそのままで ~騙したのは貴方?それとも私?~
志波 連
恋愛
バージル王国の公爵令嬢として、優しい両親と兄に慈しまれ美しい淑女に育ったリリア・サザーランドは、貴族女子学園を卒業してすぐに、ジェラルド・パーシモン侯爵令息と結婚した。
政略結婚ではあったものの、二人はお互いを信頼し愛を深めていった。
社交界でも仲睦まじい夫婦として有名だった二人は、マーガレットという娘も授かり、順風満帆な生活を送っていた。
ある日、学生時代の友人と旅行に行った先でリリアは夫が自分でない女性と、夫にそっくりな男の子、そして娘のマーガレットと仲よく食事をしている場面に遭遇する。
ショックを受けて立ち去るリリアと、追いすがるジェラルド。
一緒にいた子供は確かにジェラルドの子供だったが、これには深い事情があるようで……。
リリアの心をなんとか取り戻そうと友人に相談していた時、リリアがバルコニーから転落したという知らせが飛び込んだ。
ジェラルドとマーガレットは、リリアの心を取り戻す決心をする。
そして関係者が頭を寄せ合って、ある破天荒な計画を遂行するのだった。
王家までも巻き込んだその作戦とは……。
他サイトでも掲載中です。
コメントありがとうございます。
タグのコメディに反対意見が多かったので修正しました。
必ず完結させますので、よろしくお願いします。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。