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サテュロスゲットの旅 55

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「デハ。イコウ。」

テラ……某薬局漫画調CMの声……いや、気にすまい……良く分からないしね。

「ご主人様♡テラに乗って行きますよ。」

なぜか所々に♡が織り交ぜられてる気がしてしょうがない。返事をする前にテラがひょいひょいと私とミナを蜘蛛ボディに乗っけて高速移動致しました……背中に当たるミナの乳が……クッ!人間とは違うパイの感触!キツい!そしてテラの手触りが思ったより良い!遙か後方から「エリーゼ様!」って叫びと「エリーゼェ!」って叫びが聞こえました。アニスとルークです。あ~れ~!と思ったら到着し巨大イモムシ?とミナみたいな格好の色んなサテュロス(雌)に囲まれてました。

「イモムシって……イモムシボディの王蟲じゃん!コエーよ!」

ブルブル震えて心からの叫びを出してしまいました。テラよりも大きなイモムシ(気持ち大きいだけだけど!)がワラワラといました……泣きたい。お口も王蟲に似てて何かカシャカシャッぽいのがクシュクシュ言ってます。

(マスター!あの口から出てるのを両手で掴んで額に体の一部をつければ契約完了です。頑張って下さい。)

簡単になってるけど、勇気いるわ!何かミナとテラがごそごそ喋ってます。

「私達は魔物じゃないけどぉ、他の子達契約しますぅ?」

ミナからの質問にハテ?と思ったが、別に大丈夫だと思うのよね。

「いや、サテュロスは精霊だから問題無いと……」

「そうなんですね♡じゃあイモムシちゃん達をお願いしますね♡この子達あんまり戦えないから。」

この怪しさ爆発のイモムシは魔物なのは分かってる……勇気……百パーセント勇気だ!頑張れ私!ウゾウゾしながら私の前に並び出すイモムシ?達。内心ガクブルしながらお口の辺りから生えてる脚なのか触覚なのかそれとも違う何かのものをソッと両手で掴み、そのままシュピッ!と額に着ける。テイムした感触がすぐに来る。
怖い……怖いよぅ……待ってるのとか無理!

「私が動くから待ってて。」

ギチギチギチィ!

二匹目以降がそんな鳴き声上げました!イヤァ!なんて鳴き声よぉ!半泣きでじゃんじゃんテイムしました。

(ご主人様だ!)
(引っ越しだって!)
(もう怖くない?)
(嬉しいなぁ!)

そんな声が聞こえて来ました。どうやらイモムシトークのようです。が……なぜに、チビ〇子ボイスなのか……

「良かったわね♡これで皆一緒について行けるわね。」

ミナさんや、警戒心薄いのがね?不安になってしまうよ……
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