上 下
185 / 1,415
連載

サテュロスゲットの旅 49

しおりを挟む
マップに表示される大型のマーカーが点滅してる……そろそろ終了なのかな?

「お!大分弱ってるな!」

さすがハンターだった人は見ただけで分かるのか……私には分からぬ!PSPで止まってる私には分からないな!あ!灰色になった。

「ん?終了か?」

「マーカー表示が灰色だから、多分そう。」

バッ!とこっち見られました。いきなりだと驚くじゃん!

「そういやマップあるって……」

「うん。」

「あ~!俺も欲しい~!」

そうか。あると便利だし渡すか!確認して……と。うん、ある!ってレベル上限ありだけど無いより良い。

「良いよ。」

その内動き出すと思うので手早くちゃちゃっとコピペして渡す。

「スマホとかのマップの扱いに近いと思う。何かね、ドラッグ?だっけ押したまま動かすと移動するから。」

「ありがとう。ふぅん……なる程……うん。便利だな。」

何かブツブツ言ってますが放置します。隊列の前方が動き出したからです。結構早くに片付いたな……長い事戦ってたのかな?
ゆるゆると私達も動き出し、やがて速歩はと変わる。そして響いて来る優しい笛の音。

「癒やされるわ~。」

(ご主人様!私もこの笛の音には大変癒やされました。素晴らしい笛です!)

珍しくチョロギーが乗ってきました。そうか、チョロギーは結構一緒にいたものね。

「ええ、戦った隊員達も癒やせると良いわね。」

(はい!きっと癒やされると思います!)

やがて五番隊六番隊の姿まも見えてくる。思ったより怪我人が多いが特に伝令も来ない以上止まって手助けする事は出来ない。私達には私達の目的がある以上私情で動く事は出来ない。私が隊列を乱す事は出来ない。だからせめて癒しの笛が助けになれば良い。隊員達の向こうでは多くの隊員が解体作業に勤しんでいる。


そして私達は突き進み、彼等と離れ姿が見えなくなって暫くしてから休憩となった。そこからはいつも通りだった。トールお兄様の話では私達が向かう方向から来たらしく、余程の事が無ければ大丈夫だろうとの事だった。使用するルートを決めたのはトールお兄様とお父様だけど、他の領主隊や領地隊のルートを熟知しているとしか……お父様ならありえる!

平穏無事なまま街道沿いに野営し、九日に突入し街に立ち寄り休憩する。この街は帝国との国境の街に行く街道とルキノ子爵領等火山寄りの街へと続く街道に分かれる。私達は火山寄りの街に向かう。

目的地まで僅かだと思うと胸がはやる。
しおりを挟む
感想 5,615

あなたにおすすめの小説

【完結】失いかけた君にもう一度

暮田呉子
恋愛
偶然、振り払った手が婚約者の頬に当たってしまった。 叩くつもりはなかった。 しかし、謝ろうとした矢先、彼女は全てを捨てていなくなってしまった──。

いつか彼女を手に入れる日まで

月山 歩
恋愛
伯爵令嬢の私は、婚約者の邸に馬車で向かっている途中で、馬車が転倒する事故に遭い、治療院に運ばれる。医師に良くなったとしても、足を引きずるようになると言われてしまい、傷物になったからと、格下の私は一方的に婚約破棄される。私はこの先誰かと結婚できるのだろうか?

(完結)嘘をありがとう

七辻ゆゆ
恋愛
「まあ、なんて図々しいのでしょう」 おっとりとしていたはずの妻は、辛辣に言った。 「要するにあなた、貴族でいるために政略結婚はする。けれど女とは別れられない、ということですのね?」 妻は言う。女と別れなくてもいい、仕事と嘘をついて会いに行ってもいい。けれど。 「必ず私のところに帰ってきて、子どもをつくり、よい夫、よい父として振る舞いなさい。神に嘘をついたのだから、覚悟を決めて、その嘘を突き通しなさいませ」

愛しの婚約者に「学園では距離を置こう」と言われたので、婚約破棄を画策してみた

迦陵 れん
恋愛
「学園にいる間は、君と距離をおこうと思う」  待ちに待った定例茶会のその席で、私の大好きな婚約者は唐突にその言葉を口にした。 「え……あの、どうし……て?」  あまりの衝撃に、上手く言葉が紡げない。  彼にそんなことを言われるなんて、夢にも思っていなかったから。 ーーーーーーーーーーーーー  侯爵令嬢ユリアの婚約は、仲の良い親同士によって、幼い頃に結ばれたものだった。  吊り目でキツい雰囲気を持つユリアと、女性からの憧れの的である婚約者。  自分たちが不似合いであることなど、とうに分かっていることだった。  だから──学園にいる間と言わず、彼を自分から解放してあげようと思ったのだ。  婚約者への淡い恋心は、心の奥底へとしまいこんで……。 ※基本的にゆるふわ設定です。 ※プロット苦手派なので、話が右往左往するかもしれません。→故に、タグは徐々に追加していきます ※感想に返信してると執筆が進まないという鈍足仕様のため、返事は期待しないで貰えるとありがたいです。 ※仕事が休みの日のみの執筆になるため、毎日は更新できません……(書きだめできた時だけします)ご了承くださいませ。

私が出て行った後、旦那様から後悔の手紙がもたらされました

新野乃花(大舟)
恋愛
ルナとルーク伯爵は婚約関係にあったが、その関係は伯爵の妹であるリリアによって壊される。伯爵はルナの事よりもリリアの事ばかりを優先するためだ。そんな日々が繰り返される中で、ルナは伯爵の元から姿を消す。最初こそ何とも思っていなかった伯爵であったが、その後あるきっかけをもとに、ルナの元に後悔の手紙を送ることとなるのだった…。

愛せないと言われたから、私も愛することをやめました

天宮有
恋愛
「他の人を好きになったから、君のことは愛せない」  そんなことを言われて、私サフィラは婚約者のヴァン王子に愛人を紹介される。  その後はヴァンは、私が様々な悪事を働いているとパーティ会場で言い出す。  捏造した罪によって、ヴァンは私との婚約を破棄しようと目論んでいた。

完結 婚約破棄は都合が良すぎる戯言

音爽(ネソウ)
恋愛
王太子の心が離れたと気づいたのはいつだったか。 婚姻直前にも拘わらず、すっかり冷えた関係。いまでは王太子は堂々と愛人を侍らせていた。 愛人を側妃として置きたいと切望する、だがそれは継承権に抵触する事だと王に叱責され叶わない。 絶望した彼は「いっそのこと市井に下ってしまおうか」と思い悩む……

溺愛されていると信じておりました──が。もう、どうでもいいです。

ふまさ
恋愛
 いつものように屋敷まで迎えにきてくれた、幼馴染みであり、婚約者でもある伯爵令息──ミックに、フィオナが微笑む。 「おはよう、ミック。毎朝迎えに来なくても、学園ですぐに会えるのに」 「駄目だよ。もし学園に向かう途中できみに何かあったら、ぼくは悔やんでも悔やみきれない。傍にいれば、いつでも守ってあげられるからね」  ミックがフィオナを抱き締める。それはそれは、愛おしそうに。その様子に、フィオナの両親が見守るように穏やかに笑う。  ──対して。  傍に控える使用人たちに、笑顔はなかった。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。