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サテュロスゲットの旅 38

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どどど……どうした!チョロギー!くっ!私の太刀さばきがブレるわ!この事は後回しよ!

「後から後からクソがぁっ!」

つい悪態をつく……令嬢らしさを忘れてしまった……

「口が悪いぞ!隊員共が嘆くぞ!」

「悪いのはこの黒いワンちゃん達よ!トールお兄様の言う事でも聞けませんわよ!」

「ハハハ!その意気だ!それでも減ってきている。堪えろ!」

「お兄様!その言葉信じますわよ!」

太刀の刀身は赤身を帯びている……アレのシステムだと殺傷能力爆上げ中な筈!しかも私の体が勝手に動いてるとしか思えない程軽い。的確に首チョンパしまくってる。何というか、一狩り慣れしてきた。それにしても私の気のせいだろうか、視界の中チョロギーがやたらと入って来る……ピカを頭に乗っけて。鬼の様に雷を落とし捲ってる。

「エリーゼ!チョロギーが結構近くに来てるけど、大丈夫なのか?」

ルークが大声で気遣ってくれてる……でもね……

「大丈夫!ピカ太郎も一緒だから!」

アオオオオーーン!

一際大きな遠吠え。と共に狼達が遠ざかって行く。深追いはしない。そんな暇無いし!

「良し!奴等は逃げて行ったぞ!倒した分を集めてくれ!」

お兄様の声に太刀にクリーンの魔法をかけて鞘に戻す。身近な所に転がってる首無しを収納してく。

「ルーク!そっちで収納したら、一旦こっちに頂戴。解体出来るから!」

私の高性能無限収納はキレイに解体してくれるので、超便利なのだ!しかも鑑定してくれるので、説明付きで大助かりだ!あっちこっちに転がってるのを隊員達が集めてくれている。それらを片っ端から収納してるとチョロギーがやって来た。タマもトラジもヒナもリコもやって来た。ルークもやって来たが何故かノエルとルチルが凹んでる。如何したと言うんだろう。
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