上 下
157 / 1,362
連載

サテュロスゲットの旅 21

しおりを挟む
私達が朝ご飯の支度をしている間に天幕は片付けられ、どんどん馬車に積まれていた。隊員達の手慣れた仕事にあっという間に出発の準備が整い出す。後は朝ご飯を食べて、片付けたら出発になります。

アニスのリクエストが正しかったのか、パンだと軽かったのか物凄い勢いで親子丼が無くなっていきました。ご飯って腹持ち良いから力仕事の人はオコメスキー多いんだよね。でもお昼はパンだけどね!手軽だから!それにしてもフレイ……メチャメチャ食べるな……ジッとトールお兄様とフレイを見つめる。昼間は皆同じ運動量だからカロリー消費は夜の運動か……キャスハルお兄様は割と普通っぽかったけど、トールお兄様ってどうなのかしら?レイもフレイもシュッとしてるから運動量としてはかなりなのかしら?

「ねぇ、ルーク。男同士ってカロリー消費高いのかしら?」

隣のルークからブフォッ!って音が聞こえたけど、気のせいだと思いたい。まだゴホゴホしてるけど……

「それは……それは、どうなのかなっ!ちょっと分からないな!急にどうしたっ!」

そんなに焦る事無いのに。チロンとルークを見上げる。

「ん……フレイって凄い食べるじゃない。なのに全然余計なお肉が付いてないでしょ。どうなってんのかなって。やっぱりトールお兄様との夜の運動かなって。おかしかったかしら?」

「あっ……ああ……なる程、消費カロリーな……そうだな、まぁ……汗ビッショリかくなら多分……」

歯切れ悪いなぁ……あんまり聞かれたく無いのは分かるけど。側近の事も抵抗あるのも分かるけど、習うより慣れろだと思うんだよね。他の領地みたいに娼婦とか居ないし、討伐の旅の時は性欲の捌け口にもなるから居ないと困ると思うんだよね。セルフが好きにしても周りはウフンアハンな雰囲気じゃツラいと思うんだよね。

「汗ビッショリね……かくでしょ。五分十分じゃないんだから。」

立ちっぱじゃあるまいし、普通にやったら時間とか掛かると思うんだよね。

「そ……そうだな……エリーゼ、その話題はその……」

「あ!ゴメン!清々しい朝には相応しく無かったね!」

朝ッパラからパンチのある話題だったや!

「エリーゼ様、フレイは縛られたりするのが好きらしいですよ。」

「え?」

またルークからブフォッ!って音が聞こえました。ナイスアニス!

「トール様に責め立てられると自分の何もかもがトール様の物だと感じれて良いらしいです。私には理解できませんけど。」

「ふぅん……支配されたい系かぁ……意外と言えば意外だけど、納得と言えば納得だわ。」

チラッと見たルークの前の地面は米粒が沢山落ちてました。そのままでも自然に帰るか何かのエサになるでしょ。一々反応しすぎです。ルークめ!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

長い眠りのその後で

maruko
恋愛
伯爵令嬢のアディルは王宮魔術師団の副団長サンディル・メイナードと結婚しました。 でも婚約してから婚姻まで一度も会えず、婚姻式でも、新居に向かう馬車の中でも目も合わせない旦那様。 いくら政略結婚でも幸せになりたいって思ってもいいでしょう? このまま幸せになれるのかしらと思ってたら⋯⋯アレッ?旦那様が2人!! どうして旦那様はずっと眠ってるの? 唖然としたけど強制的に旦那様の為に動かないと行けないみたい。 しょうがないアディル頑張りまーす!! 複雑な家庭環境で育って、醒めた目で世間を見ているアディルが幸せになるまでの物語です 全50話(2話分は登場人物と時系列の整理含む) ※他サイトでも投稿しております ご都合主義、誤字脱字、未熟者ですが優しい目線で読んで頂けますと幸いです

婚約破棄されたら魔法が解けました

かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」 それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。 「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」 あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。 「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」 死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー! ※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

私の婚約者でも無いのに、婚約破棄とか何事ですか?

狼狼3
恋愛
「お前のような冷たくて愛想の無い女などと結婚出来るものか。もうお前とは絶交……そして、婚約破棄だ。じゃあな、グラッセマロン。」 「いやいや。私もう結婚してますし、貴方誰ですか?」 「俺を知らないだと………?冗談はよしてくれ。お前の愛するカーナトリエだぞ?」 「知らないですよ。……もしかして、夫の友達ですか?夫が帰ってくるまで家使いますか?……」 「だから、お前の夫が俺だって──」 少しずつ日差しが強くなっている頃。 昼食を作ろうと材料を買いに行こうとしたら、婚約者と名乗る人が居ました。 ……誰コイツ。

出て行けと言って、本当に私が出ていくなんて思ってもいなかった??

新野乃花(大舟)
恋愛
ガランとセシリアは婚約関係にあったものの、ガランはセシリアに対して最初から冷遇的な態度をとり続けていた。ある日の事、ガランは自身の機嫌を損ねたからか、セシリアに対していなくなっても困らないといった言葉を発する。…それをきっかけにしてセシリアはガランの前から失踪してしまうこととなるのだが、ガランはその事をあまり気にしてはいなかった。しかし後に貴族会はセシリアの味方をすると表明、じわじわとガランの立場は苦しいものとなっていくこととなり…。

私は幼い頃に死んだと思われていた侯爵令嬢でした

さこの
恋愛
 幼い頃に誘拐されたマリアベル。保護してくれた男の人をお母さんと呼び、父でもあり兄でもあり家族として暮らしていた。  誘拐される以前の記憶は全くないが、ネックレスにマリアベルと名前が記されていた。  数年後にマリアベルの元に侯爵家の遣いがやってきて、自分は貴族の娘だと知る事になる。  お母さんと呼ぶ男の人と離れるのは嫌だが家に戻り家族と会う事になった。  片田舎で暮らしていたマリアベルは貴族の子女として学ぶ事になるが、不思議と読み書きは出来るし食事のマナーも悪くない。  お母さんと呼ばれていた男は何者だったのだろうか……? マリアベルは貴族社会に馴染めるのか……  っと言った感じのストーリーです。

妹と婚約者が結婚したけど、縁を切ったから知りません

編端みどり
恋愛
妹は何でもわたくしの物を欲しがりますわ。両親、使用人、ドレス、アクセサリー、部屋、食事まで。 最後に取ったのは婚約者でした。 ありがとう妹。初めて貴方に取られてうれしいと思ったわ。

婚約者を追いかけるのはやめました

カレイ
恋愛
 公爵令嬢クレアは婚約者に振り向いて欲しかった。だから頑張って可愛くなれるように努力した。  しかし、きつい縦巻きロール、ゴリゴリに巻いた髪、匂いの強い香水、婚約者に愛されたいがためにやったことは、全て侍女たちが嘘をついてクロアにやらせていることだった。  でも前世の記憶を取り戻した今は違う。髪もメイクもそのままで十分。今さら手のひら返しをしてきた婚約者にももう興味ありません。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。