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美味しい……幸せ……そんな事を思ったのは一瞬でした。

「お代わりを。」

!!!!三杯目!三杯目ですよ!お母様!スイーツで腹一杯になるつもりですね!

「まずいわ……いつになくお母様のペースが早いわ!」

「ああ……なんて恐ろしさだ……これがスイーツ女子の本気か……!」

ルークの呟きもキテます!

「たべたにゃ!なんだかあまいにおいがするにゃ!ボクもたべたいにゃ!」

「ボクもたべるピカ!」

ノエルとルチルも参戦するようです。そんな中黙々ととんかつを食べるお兄様達。甘い物はそれ程お好きではないのかしら?あ、違った。お父様もとんかつ食べてた。

「こちらも食事が終わったので甘味を持って来て下さい。」

ルークの言葉に給仕係……と言うよりメイド達がワラワラとやって来て、ノエルとルチルのテーブルを囲んで実に楽しそうにお世話しだした。

「ノエル様、お口が汚れてますよ。」

フキフキするメイド。

「あら、ルチル様。お可愛らしいお手々が汚れてますよ。」

フキフキする別のメイド。
何だあのハーレム。更に別のメイドがお皿やカトラリーを片付けたりしてる。ルークの所は給仕係がさっさと準備している。テキパキと!

「あらあらまぁまぁ!貴女達!久方振りに見るお世話ね。」

「懐かしいな。エリーゼの幼い頃もこんな風にしていたな。」

「ええ、本当に。」

どうやら私の幼少期にお世話していたメイドのようです。そこはかとなく熟女メイドだからね……
お父様のお顔が懐かしむような生暖かい笑顔でチビッコテーブルを見つめてます。きっとお父様は想い出の私が見えているんでしょう。そんな顔です。

「きたにゃ!」

「いいにおいピカ!」

嬉しそうなノエルとルチル。と熟女メイド。これはアレだ!お世話をやくつもりか?やくつもりだな!

「申し訳ありません、自分で食べさせたいので余り世話をやかないで下さい。」

おっ!ルークがちゃんと言いましたよ。熟女メイドがしょんぼりしましたが、ルークは首を横に振って拒否アピールです。熟女メイドはスゴスゴと引き下がった!その内誰かの赤ちゃんが産まれるだろうから、それまで待っててね!熟女メイド!

「ご主人きょうはごちそうすごかったにゃ!」

「すごかったピカ!」

「明日っから度だからな。こんなご馳走は暫く無理だぞ。さ、食べ終わったか?じゃあ、ご馳走さまして。」

「ごちそうさまにゃ!」

「ごちそうさまピカ!」

完全にお父さんだよ……それにしても、あっという間に食べたね。私はお代わりするつもりなんで、まだご馳走さまじゃないです。お母様?お母様は既に五杯目完食してます。
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