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何ぞ忙しい。 7
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のんびり歩いて、階段を降りた中程の踊り場の所でアニスがやって来ました。
「お疲れ。」
「いえ、母さまも笑顔が怖い事になってました。」
階段を降りながらの会話です。
「そりゃそうでしょ。いわば自業自得の事をしておいて、帝国商人を足止めしてるってバカでしょ。何で商売にならない所に行かなきゃいけないのよ。バカバカしい。頭が悪い事この上ないわね。」
「ですよね。あれだけ商売し難い状況にしておいて、商人が来ないって……当たり前ですよね。」
「あれよ、頭にお花が咲いてるのよ。」
「そうですか、お花が咲いてるんですか。では、仕方ないですね。」
「ええ、仕方ないのよ。あら、ハインツ。食事の用意をお願い。」
食堂に入る前にハインツに出会いました!ラッキー!
「皆様、ご一緒ですか?」
「勿論よ。」
「畏まりました。厨房に伝えますので、食堂でお待ち下さい。」
「ええ。」
側近や侍女と食事をとることもあるので、特に抵抗無く受け入れられてます!王都はちょっと面倒くさかった……まぁ、前世だったらパワーランチみたいなもんだよな……立場とか何とか考えると、そんな感じなんだよね。うちの側近とか専属侍女の立場ってさ。
広い食堂のデカいテーブル。一応座る位置は決まってるけど、細かいルールは存在しない。椅子の数も多いので、余裕で座れます。でも、カワイコちゃん達はどうしようか?
「失礼致します。」
おや?使用人達が何やら持って来ました。……低いテーブルと椅子をセッティングし出しました。
「こちらでしたらエリーゼ様の従者もルーク様の従者も気楽にお食事出来るでしょう。」
「そうね。でも、良くあったわね。」
ハインツがやって来て、ニコニコしながらテーブルと椅子を見てます。結構しっかりしてるし、高級感あるし……何となく記憶にあるような気がする。使用人の手によって、タマとトラジとピカ太郎が座らされました。ピカ太郎のみ堅めのクッションで調整されてます。うん何だか可愛いね。
「勿論です。次期様をはじめエリーゼ様もお小さい頃使った事がございますよ。」
納得!子供サイズだもんな!
「ご主人もつかったにゃ!」
「うれしいにゃ!」
「……そうぞうつかないピカ……」
ユキとリコとヒナはテーブル使わないのでテーブル小の横に大人しく座ってます。
「可愛い……」
「はい、ピカちゃんもああしてると可愛いですね。」
「……そうね、アニス。かつてのピカ太郎を思うと可愛くなったわね。」
「はい。あのままだったらピカちゃんの体にどれだけの穴が空いていたか分かりませんでしたね。」
「どんだけ~!サラッと怖い事言うわね~!」
「いやですわ、エリーゼ様ったら。」
「そうね。」
アニスと二人してフフフ……ホホホ……と笑い合いました。
「お疲れ。」
「いえ、母さまも笑顔が怖い事になってました。」
階段を降りながらの会話です。
「そりゃそうでしょ。いわば自業自得の事をしておいて、帝国商人を足止めしてるってバカでしょ。何で商売にならない所に行かなきゃいけないのよ。バカバカしい。頭が悪い事この上ないわね。」
「ですよね。あれだけ商売し難い状況にしておいて、商人が来ないって……当たり前ですよね。」
「あれよ、頭にお花が咲いてるのよ。」
「そうですか、お花が咲いてるんですか。では、仕方ないですね。」
「ええ、仕方ないのよ。あら、ハインツ。食事の用意をお願い。」
食堂に入る前にハインツに出会いました!ラッキー!
「皆様、ご一緒ですか?」
「勿論よ。」
「畏まりました。厨房に伝えますので、食堂でお待ち下さい。」
「ええ。」
側近や侍女と食事をとることもあるので、特に抵抗無く受け入れられてます!王都はちょっと面倒くさかった……まぁ、前世だったらパワーランチみたいなもんだよな……立場とか何とか考えると、そんな感じなんだよね。うちの側近とか専属侍女の立場ってさ。
広い食堂のデカいテーブル。一応座る位置は決まってるけど、細かいルールは存在しない。椅子の数も多いので、余裕で座れます。でも、カワイコちゃん達はどうしようか?
「失礼致します。」
おや?使用人達が何やら持って来ました。……低いテーブルと椅子をセッティングし出しました。
「こちらでしたらエリーゼ様の従者もルーク様の従者も気楽にお食事出来るでしょう。」
「そうね。でも、良くあったわね。」
ハインツがやって来て、ニコニコしながらテーブルと椅子を見てます。結構しっかりしてるし、高級感あるし……何となく記憶にあるような気がする。使用人の手によって、タマとトラジとピカ太郎が座らされました。ピカ太郎のみ堅めのクッションで調整されてます。うん何だか可愛いね。
「勿論です。次期様をはじめエリーゼ様もお小さい頃使った事がございますよ。」
納得!子供サイズだもんな!
「ご主人もつかったにゃ!」
「うれしいにゃ!」
「……そうぞうつかないピカ……」
ユキとリコとヒナはテーブル使わないのでテーブル小の横に大人しく座ってます。
「可愛い……」
「はい、ピカちゃんもああしてると可愛いですね。」
「……そうね、アニス。かつてのピカ太郎を思うと可愛くなったわね。」
「はい。あのままだったらピカちゃんの体にどれだけの穴が空いていたか分かりませんでしたね。」
「どんだけ~!サラッと怖い事言うわね~!」
「いやですわ、エリーゼ様ったら。」
「そうね。」
アニスと二人してフフフ……ホホホ……と笑い合いました。
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