旅する立ち歩きネコ

竹本 芳生

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「エル、腕の中のソイツどうした?」

「シリウス、コイツのおかげで角ウサギが獲れたんだ。コイツ、凄かったぞ!」

にゃんにゃ!にゃんにゃ!

「立ち歩きネコか……人畜無害な魔物って言われてるヤツだよな」

ちいさいヒトがしゃべったにゃ。

「オスカーは知ってるのか?」

「まぁな、土系の魔法を使ったりする魔物だって言われてる」

「でも無害なら一緒にいても良いよな、こんなに可愛いならな」

「おい!角ウサギ晩メシにするんだろ!」

おおきにゃヒトがおおきにゃこえでビックリしたにゃ!

「エルが捌け。どうせ、その先は俺の仕事なんだろ?」

「あー……そうだなオスカー。頼んだ」

そうしてボクはおおきにゃヒトのあしもとのおろされたにゃ。
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