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第1章 高校時代
5話:塵紙少年と塵紙少女
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「えっと...俺...」
「お前のことが────」
「ティッシュには及ばないけど大好きだ!」
ドゴォン
佑美の、洗練された無駄な動きのない、美しい弧を描いた蹴りが幸一の脇腹にクリーンヒットする。
「ぐへぇあぁ!」
幸一の、まだ傷も残る身体に容赦なく突き刺さる蹴り。
「ごめんなさいぃ!ティッシュより愛してます!」
「よろしい」
──実は佑美はドSだった。
「いや、マジで痛かったって...」
「あらーごめんね?でもね、私は幸一よりティッシュが好きだよ!」
「ひでぇ!」
しょんぼりとする幸一に、佑美が続ける。
「でも、それを把握した上でのお付き合いなら、してあげてもいいよ?」
「...!」
幸一は考えた。
彼女と付き合ったらどんな日々が待っているか...。きっと、毎日蔑んだ目で見られ、痛めつけられるだろう。うひぃ、悪くない!
「付き合って...ください...!」
「覚悟はできたー?」
「う、うん。」
「返事ははいでしょ?」
「は、はい。」
何じゃこのドSキャラ!!!
──週末
幸一と佑美は、ショッピングに来ていた。
「ネ○アどこだ?」
幸一がぼそっとつぶやく。
ネ○アとは、ティッシュの種類である。独特な苦味と後からくる甘さが癖になり、リピーターが多いのだとか(幸一調べより。尚、著作権保護のため伏せ字を使用しております。)
「治癒魔法用はエリ○ールの方がいいの!」
「お、おう。」
駄々をこねる佑美の可愛さに見とれながら、戸惑ったように幸一は返答する。
彼は、佑美の魅力に取り憑かれているのだ。
彼らのデートはいつもこんな感じである。
そして、そのデートにつきものなのが...
「実に羨ましいのじゃ!!憎き幸一め!佑美とイチャイチャしよって...」
壁舐め大魔神こと、壁尾舐流だ。彼もまた、佑美(の壁)の魅力に取り憑かれたひとりだ。
「また来たな、壁とかし職人!」
「黙れぇ!塵紙少年に塵紙少女!」
「私まだ何も言ってないけど!?」
最近舐流は、壁と同化するのにハマっているため、「壁溶かし」と「壁と化し」をかけて、「壁とかし職人」と呼ばれている。
「とにかくわしは佑美ちゃんと付き合うんじゃああああ!」
ベシィン
突如舐流の体はティッシュでできたムチによって叩かれた。
突然だったので対処しきれず、舐流はその場に倒れ込む。
それを無視して幸一達はデートを続けた。
「ねぇ、幸一。お昼ご飯食べない?」
「ティッシュ!」
幸一は即答した。
「いや待って!?ティッシュ食べれるお店なんてないよ!?」
「お店なんか入らなくてもティッシュなら食べれるだろ!」
「それもそうだね。じゃあそうしよっか。」
なぜか話がまとまってしまった。
はたから見たらおかしなことだが、これは幸一が高校に入学してからの夢だ。
そう、「君とティッシュを食べたい。」という夢。その夢は、今叶った。
「意外と美味しいね...ティッシュ。」
────────────
作者です!
そういえば昨日、ティッシュ食べてみました!
......吐きました!
さて、本題に戻ろう。
最終話終わってしまいましたね。
最後はハッピーエンド(?)で終わらせました~。
それでは、ここまでご愛読いただきありがとうございました。
是非、僕の別の作品も読んでいただけると嬉しいです。
それでは、またいつか!バイバイ!
「お前のことが────」
「ティッシュには及ばないけど大好きだ!」
ドゴォン
佑美の、洗練された無駄な動きのない、美しい弧を描いた蹴りが幸一の脇腹にクリーンヒットする。
「ぐへぇあぁ!」
幸一の、まだ傷も残る身体に容赦なく突き刺さる蹴り。
「ごめんなさいぃ!ティッシュより愛してます!」
「よろしい」
──実は佑美はドSだった。
「いや、マジで痛かったって...」
「あらーごめんね?でもね、私は幸一よりティッシュが好きだよ!」
「ひでぇ!」
しょんぼりとする幸一に、佑美が続ける。
「でも、それを把握した上でのお付き合いなら、してあげてもいいよ?」
「...!」
幸一は考えた。
彼女と付き合ったらどんな日々が待っているか...。きっと、毎日蔑んだ目で見られ、痛めつけられるだろう。うひぃ、悪くない!
「付き合って...ください...!」
「覚悟はできたー?」
「う、うん。」
「返事ははいでしょ?」
「は、はい。」
何じゃこのドSキャラ!!!
──週末
幸一と佑美は、ショッピングに来ていた。
「ネ○アどこだ?」
幸一がぼそっとつぶやく。
ネ○アとは、ティッシュの種類である。独特な苦味と後からくる甘さが癖になり、リピーターが多いのだとか(幸一調べより。尚、著作権保護のため伏せ字を使用しております。)
「治癒魔法用はエリ○ールの方がいいの!」
「お、おう。」
駄々をこねる佑美の可愛さに見とれながら、戸惑ったように幸一は返答する。
彼は、佑美の魅力に取り憑かれているのだ。
彼らのデートはいつもこんな感じである。
そして、そのデートにつきものなのが...
「実に羨ましいのじゃ!!憎き幸一め!佑美とイチャイチャしよって...」
壁舐め大魔神こと、壁尾舐流だ。彼もまた、佑美(の壁)の魅力に取り憑かれたひとりだ。
「また来たな、壁とかし職人!」
「黙れぇ!塵紙少年に塵紙少女!」
「私まだ何も言ってないけど!?」
最近舐流は、壁と同化するのにハマっているため、「壁溶かし」と「壁と化し」をかけて、「壁とかし職人」と呼ばれている。
「とにかくわしは佑美ちゃんと付き合うんじゃああああ!」
ベシィン
突如舐流の体はティッシュでできたムチによって叩かれた。
突然だったので対処しきれず、舐流はその場に倒れ込む。
それを無視して幸一達はデートを続けた。
「ねぇ、幸一。お昼ご飯食べない?」
「ティッシュ!」
幸一は即答した。
「いや待って!?ティッシュ食べれるお店なんてないよ!?」
「お店なんか入らなくてもティッシュなら食べれるだろ!」
「それもそうだね。じゃあそうしよっか。」
なぜか話がまとまってしまった。
はたから見たらおかしなことだが、これは幸一が高校に入学してからの夢だ。
そう、「君とティッシュを食べたい。」という夢。その夢は、今叶った。
「意外と美味しいね...ティッシュ。」
────────────
作者です!
そういえば昨日、ティッシュ食べてみました!
......吐きました!
さて、本題に戻ろう。
最終話終わってしまいましたね。
最後はハッピーエンド(?)で終わらせました~。
それでは、ここまでご愛読いただきありがとうございました。
是非、僕の別の作品も読んでいただけると嬉しいです。
それでは、またいつか!バイバイ!
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