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第224話 BBQ。7 ※店長視点
しおりを挟むBBQは自分が想像していた以上にどこかまともで、端から見ると何だかリア充の集まりみたいに見える感じになっていた。
ビジュアル的にも俺を筆頭にイケメンが集まっている気がするし、女性陣もお世辞抜きで可愛い子達が集まっていると思う。……あくまで端から見るとだけど。
「今日買った仮想通貨が暴落してるのですよ!最悪なのですよ!」
「皆食べる前にちょっとまって!平べったい石って硬いね!」
「お兄ちゃん!その口入れた石おえぇ!ってして私に頂戴!」
相当頭のいかれたメンバーもいるが、七海ちゃんなどの真面なやつらが、肉などを焼いてくれているおかげで、食い物に関しては不安要素一切なしで安定して食えてる。
皆で盛り上がっている……というよりは各々好き勝手やっているが、楽しんでいるようだ。
……こうやってみんなが楽しくワイワイする機会なんてなかなかない。きっかけを作ってくれたあかっちには感謝しないとな。
「店長もしかして俺のこと考えてました?」
気が付くと横にあかっちがいた。
「こわっ!?いつの間に……」
「あ、材料費3万円したんでお金だけお願いします」
「急に現実に帰すな!!……勿論払うけどさ」
「明日で良いっすよ。ちょっとお願いごとしてもいいっすか?」
「何だよ?」
「せっかくだし、花火とか買ってこればよかったなぁーと思って。だから、店まで取りに行ってきてくれません?その分の代金は引いてもらっていいんで」
「え?ああ。そのぐらいの金ぐらい俺が出すぞ?」
「いや、いいっすよ。全部出してもらうのもなんかあれだし」
「まあ、そういうなら別にいいけどさ……。よし。時間遅くなってあれだし、今から取りに行ってくるわ」
「一人で取りに行くのも寂しいんじゃないっすか?おーい。柚子ちゃーん」
そういうと柚子ちゃんをあかっちが呼び出し、何故だか二人で自分の店で売っている花火を取りに行くことになった。
まさかの柚子ちゃんと二人っきり……!何だか急に青春してるっぽいぞ……!
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