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逆襲 ②
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【嵐side】
「完全コピーしたのが裏目に出ましたね。
エーテルコンバーターやマナドライバーには仕掛けをしていたのですよ。
頭脳部分は、そちら製なので乗っ取りは出来ませんでしたが、日本のAI技術を知ることが出来るから、良しとしましょう」
于吉のヤロウ、完全に勝ちを信じて疑わないようだな。
「腹黒メガネ、仲間の左慈がコチラに居ることを忘れるなよ !
それにベルを簡単に渡すとは思っていたら大間違いだ ! 」
俺は阿修羅王に向かい、
「頼む、阿修羅王。 蝶子とベルを守ってくれ !」
すると阿修羅王は、
「『我に代わりに闘え !』では無く、『守ってくれ !』とな。
契約では『大江戸嵐』を守るのが我の役目なので断わる処だが、軍神殿の心意気が気にいった !
我が彼女たちを守るから存分に闘うがよい 」
よし、これで蝶子たちのことを心配しないで闘えるぞ !
「見習い陰陽師のアナタに私の相手が出来ると思っているのですか ?
脳筋の左慈なら肉弾戦に付き合ってくれるかも知れませんが、私は野蛮なことは嫌いなので、符術で対応させてもらいます 」
そう言い放ち、両手に術札を広げて見せつけてきた。
「そうそう、左慈のことなら心配していませんよ。
私達は自己責任で動いていますから。
それに今頃は、気絶したフリをした左慈に寄って、アナタの姉妹たちが大変な事に成っているハズなので、妹さん達の心配をした方が良いのでは ? 」
そうかよ ! あっさり捕まったのは演技だったと云う訳だ。
「プークスクス、ワッハハハハハ ! 」
思わず笑ってしまった俺に対して于吉は怪訝な表情をしながら、
「何が可笑しいのですか ?
……あ~、なるほど、日本の暑い夏で熱暴走でもしましたか。
ダメですよ、きちんと水分を取らないと 」
何を勘違いしたのか、残念な子を見るような目で俺を見る于吉。
「違うわー ! 勘違いしているようだから教えてやるが、妹たちや弟は俺より強いから、俺と互角だった左慈に勝ち目は無いから笑ったんだよ !」
すると、今度は憐れんだ表情で于吉が、
「自分で言っていて悲しくないですか ?」
ムカッ 、 あらためて他人に言われると腹が立つわ !
「嵐、嵐、ボクは無事だから、あんな奴 ぶん殴っちゃえ ! 」
腕時計型スマホからベルの声が聞こえてきた。
「無事だったのか、ベル !」
「もちろん、変態メガネに主導権を握られる前にデータの移行も済んだから無事だよ、嵐 !
『蒸着』と大声で呼んでみて !」
よくわからないがベルを信じて、
「蒸着 !!」
巧の工房から大型のドローンが飛んで来て俺の頭上で止まったかと思うと空中分解した部品が俺の手足や体に鎧のように装着された。
「これは、もしかして『聖「違うからね ! もう、あぶない、あぶない。
ただのパワーアッププロテクターだよ。
自動人形の技術を使った介護用のプロテクターを嵐用に改造した試作品だよ !」
おおー、どちらかと云えば宇宙◌事だったか !
これで互角以上に闘えるぞ !
俺が于吉に向けて走ろうとしたら、また白装束の自動人形が道を塞ぎはじめた。
「日本の技術力、見せてもらいましょうか 」
余裕を見せている腹黒メガネを、ぶん殴る為に白装束の群れに向かい駆け出していた。
「完全コピーしたのが裏目に出ましたね。
エーテルコンバーターやマナドライバーには仕掛けをしていたのですよ。
頭脳部分は、そちら製なので乗っ取りは出来ませんでしたが、日本のAI技術を知ることが出来るから、良しとしましょう」
于吉のヤロウ、完全に勝ちを信じて疑わないようだな。
「腹黒メガネ、仲間の左慈がコチラに居ることを忘れるなよ !
それにベルを簡単に渡すとは思っていたら大間違いだ ! 」
俺は阿修羅王に向かい、
「頼む、阿修羅王。 蝶子とベルを守ってくれ !」
すると阿修羅王は、
「『我に代わりに闘え !』では無く、『守ってくれ !』とな。
契約では『大江戸嵐』を守るのが我の役目なので断わる処だが、軍神殿の心意気が気にいった !
我が彼女たちを守るから存分に闘うがよい 」
よし、これで蝶子たちのことを心配しないで闘えるぞ !
「見習い陰陽師のアナタに私の相手が出来ると思っているのですか ?
脳筋の左慈なら肉弾戦に付き合ってくれるかも知れませんが、私は野蛮なことは嫌いなので、符術で対応させてもらいます 」
そう言い放ち、両手に術札を広げて見せつけてきた。
「そうそう、左慈のことなら心配していませんよ。
私達は自己責任で動いていますから。
それに今頃は、気絶したフリをした左慈に寄って、アナタの姉妹たちが大変な事に成っているハズなので、妹さん達の心配をした方が良いのでは ? 」
そうかよ ! あっさり捕まったのは演技だったと云う訳だ。
「プークスクス、ワッハハハハハ ! 」
思わず笑ってしまった俺に対して于吉は怪訝な表情をしながら、
「何が可笑しいのですか ?
……あ~、なるほど、日本の暑い夏で熱暴走でもしましたか。
ダメですよ、きちんと水分を取らないと 」
何を勘違いしたのか、残念な子を見るような目で俺を見る于吉。
「違うわー ! 勘違いしているようだから教えてやるが、妹たちや弟は俺より強いから、俺と互角だった左慈に勝ち目は無いから笑ったんだよ !」
すると、今度は憐れんだ表情で于吉が、
「自分で言っていて悲しくないですか ?」
ムカッ 、 あらためて他人に言われると腹が立つわ !
「嵐、嵐、ボクは無事だから、あんな奴 ぶん殴っちゃえ ! 」
腕時計型スマホからベルの声が聞こえてきた。
「無事だったのか、ベル !」
「もちろん、変態メガネに主導権を握られる前にデータの移行も済んだから無事だよ、嵐 !
『蒸着』と大声で呼んでみて !」
よくわからないがベルを信じて、
「蒸着 !!」
巧の工房から大型のドローンが飛んで来て俺の頭上で止まったかと思うと空中分解した部品が俺の手足や体に鎧のように装着された。
「これは、もしかして『聖「違うからね ! もう、あぶない、あぶない。
ただのパワーアッププロテクターだよ。
自動人形の技術を使った介護用のプロテクターを嵐用に改造した試作品だよ !」
おおー、どちらかと云えば宇宙◌事だったか !
これで互角以上に闘えるぞ !
俺が于吉に向けて走ろうとしたら、また白装束の自動人形が道を塞ぎはじめた。
「日本の技術力、見せてもらいましょうか 」
余裕を見せている腹黒メガネを、ぶん殴る為に白装束の群れに向かい駆け出していた。
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