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嵐のごとく Ⅴ ⑦
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【嵐side】
敵の本体であろうサハギンとハーピーが現れた。
サハギンはトライデントを持っていて臨戦態勢を取っている。
ハーピーは空から攻撃をするつもりなのだろう。
手足の爪をニギニギしていた。
パァン !
最後尾に居たハーピークイーンらしい個体がエデンに狙撃されて墜落してからポリゴンに成り爆散した。
今回のエデンは俺達より更に後ろから狙撃用のスナイパーライフルを構えて待機していた。
……コレ、ファンタジーゲームで良いのだろうか?
パァン パァン パァン パァン パァン
続けてハーピーが狙撃されると残りのハーピーは逃げ出していた。
しかし、サハギンはトライデントを構えながら、コチラに行進している。
奴らの脳ミソは魚並みらしいな。
「スリップ ! 」
ベルの特殊魔法でサハギン達がひっくり返している。
「「「ギガ・サンダー !」」」
サリー、ユカリンの魔法とアゲハのサンダースピア改から放たれた雷系魔法でサハギン達は沈黙していた。
「勝ったな !」
止めを刺してまわる妹たちを見ながら思わず呟いていた。
「だからお前は、アホ だと言うんだよ!
フラグなんてたてるんじゃねえー!」
隣を見るとカゲトラが居た。
「あれ? 居たんだ、お前!」
「居て悪いか! さっきまで、お前の妹の護衛をしていたんだよ。
スナイパーの弱点は直接攻撃されることだからな!
それより、やっとボスのお出ましだぜ !」
考えたくなかったが、貯水池の方を見ると……
「 アレは蛇か龍、どっちなんだ?」
俺の疑問にカゲトラが応えた。
「たぶん、蛟だろう。
一応、竜の幼体らしい……」
ボスのHpバーの上には『ウォータードラゴンキッズ』
と書いてありHpバーは3本…………中ボスといった処だな。
只、貯水池の真ん中に居るので、近接戦闘担当のアリアやリアス、マリンは攻撃は無理そうなので、一旦下がってきた。
俺とカゲトラが前に出てボスの水魔法から皆を守っている。
ダークネスの大盾が嬉しそうに悲鳴を上げているのを無視してカゲトラを見るとクッパが魔法のバリアーみたいなモノで攻撃を防いでいる。
…………この大盾と亀をトレードしてくれないかなぁ~
コチラの攻撃は遠距離攻撃担当のユカリンやサリーが火魔法で攻撃して、エデンがスナイパーライフルでヘッドショットを狙っている。
あの水魔法のせいで、近づけない上にボスも陸に近づいて来ない。
これは長期戦に成るのか?
そう思っていたら、タヌキチが前に出て来て宴会芸を始めていた。
昔の正月番組でやっていた、傘の上でボールや枡を乗せて回し始めた。
落ちないように器用に回しているのを 味方だけで無く、敵のボスまでが魅入っている。
おっ、今度は皿回しまで始めている。
思わず皆で拍手していたら、敵ボスまで拍手していた。
パァン !
ボスの頭が狙撃されて、一気にHpバーが減っていく!
見ると『クリティカル!』の表示がされていて……やがて敵ボスはポリゴンに成り爆散していた。
MISSION COMPLETE
勝った!
その途端、止めをさしたエデンでは無く、タヌキチが妹たちに胴上げされていた。
その様子を見ている俺に対してカゲトラが、
「お前より、よっぽどあのタヌキの方が役にたつな !」
「そう言うお前は亀に守って貰っただけで何もして無いじゃないか !
亀に寄生した龍なんて、お前くらいだぜ!」
従魔たちが、俺達の口喧嘩を呆れた様子で見ていたことに気がついたのは、だいぶ後のことだった。
敵の本体であろうサハギンとハーピーが現れた。
サハギンはトライデントを持っていて臨戦態勢を取っている。
ハーピーは空から攻撃をするつもりなのだろう。
手足の爪をニギニギしていた。
パァン !
最後尾に居たハーピークイーンらしい個体がエデンに狙撃されて墜落してからポリゴンに成り爆散した。
今回のエデンは俺達より更に後ろから狙撃用のスナイパーライフルを構えて待機していた。
……コレ、ファンタジーゲームで良いのだろうか?
パァン パァン パァン パァン パァン
続けてハーピーが狙撃されると残りのハーピーは逃げ出していた。
しかし、サハギンはトライデントを構えながら、コチラに行進している。
奴らの脳ミソは魚並みらしいな。
「スリップ ! 」
ベルの特殊魔法でサハギン達がひっくり返している。
「「「ギガ・サンダー !」」」
サリー、ユカリンの魔法とアゲハのサンダースピア改から放たれた雷系魔法でサハギン達は沈黙していた。
「勝ったな !」
止めを刺してまわる妹たちを見ながら思わず呟いていた。
「だからお前は、アホ だと言うんだよ!
フラグなんてたてるんじゃねえー!」
隣を見るとカゲトラが居た。
「あれ? 居たんだ、お前!」
「居て悪いか! さっきまで、お前の妹の護衛をしていたんだよ。
スナイパーの弱点は直接攻撃されることだからな!
それより、やっとボスのお出ましだぜ !」
考えたくなかったが、貯水池の方を見ると……
「 アレは蛇か龍、どっちなんだ?」
俺の疑問にカゲトラが応えた。
「たぶん、蛟だろう。
一応、竜の幼体らしい……」
ボスのHpバーの上には『ウォータードラゴンキッズ』
と書いてありHpバーは3本…………中ボスといった処だな。
只、貯水池の真ん中に居るので、近接戦闘担当のアリアやリアス、マリンは攻撃は無理そうなので、一旦下がってきた。
俺とカゲトラが前に出てボスの水魔法から皆を守っている。
ダークネスの大盾が嬉しそうに悲鳴を上げているのを無視してカゲトラを見るとクッパが魔法のバリアーみたいなモノで攻撃を防いでいる。
…………この大盾と亀をトレードしてくれないかなぁ~
コチラの攻撃は遠距離攻撃担当のユカリンやサリーが火魔法で攻撃して、エデンがスナイパーライフルでヘッドショットを狙っている。
あの水魔法のせいで、近づけない上にボスも陸に近づいて来ない。
これは長期戦に成るのか?
そう思っていたら、タヌキチが前に出て来て宴会芸を始めていた。
昔の正月番組でやっていた、傘の上でボールや枡を乗せて回し始めた。
落ちないように器用に回しているのを 味方だけで無く、敵のボスまでが魅入っている。
おっ、今度は皿回しまで始めている。
思わず皆で拍手していたら、敵ボスまで拍手していた。
パァン !
ボスの頭が狙撃されて、一気にHpバーが減っていく!
見ると『クリティカル!』の表示がされていて……やがて敵ボスはポリゴンに成り爆散していた。
MISSION COMPLETE
勝った!
その途端、止めをさしたエデンでは無く、タヌキチが妹たちに胴上げされていた。
その様子を見ている俺に対してカゲトラが、
「お前より、よっぽどあのタヌキの方が役にたつな !」
「そう言うお前は亀に守って貰っただけで何もして無いじゃないか !
亀に寄生した龍なんて、お前くらいだぜ!」
従魔たちが、俺達の口喧嘩を呆れた様子で見ていたことに気がついたのは、だいぶ後のことだった。
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