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   今日は 朝から真面目に仕事をしている邪神ちゃんが います

[ミハエルside]


「 うにゃぁ     判子を 押しても 押しても 書類が減らないのじゃ」


「 それは ユリリン様が お仕事をさぼるからです
もう少し 頑張れば お茶にしますから 仕事をしてください 」
   堕天使長 ミハエルが 優しげに 言ったでも 目が笑ってない

   流石の邪神ちゃんも 厳しい監視の目があるので 真面目に
仕事をしていました

   そこに………

「 大変です   !   今 ゼウス様が こちらに来ます 」
下級堕天使が あわてて知らせに来た


   やったー   ! さぼれるのじゃ   !(ミハエルには 邪神ちゃんの心の声が 聞こえました)


   ゼウス様が 奥様の ヘラ様と ともに現れた

「 ユリリンよ   仕事中 悪いのぅ     少し 話が 有ってきたのだ 」


   ゼウス様が 話 ……………まさか   !

「 妾は 浮気はしないのじゃ    !
さては 妾の体が 目当てなのじゃな   ! 」

   ずざざざざ………… ユリリンが 両腕で 自分の体を庇いながら
後ろに 後退りした


   周りの 堕天使 や ヘラ様の 軽蔑な 眼差しが ゼウスに突き刺さった


「  いくら ワシでも 幼女神に 手を出したりは しないわい  !
他の者達も その目は なんじゃ   !
ワシ   そんなに 信用がないかのぉー   」


「 自業自得です   ユリリンちゃん   この人には 手出しさせないから お話を 聞いてくれる   ? 」
   ヘラ様が 優しく問い掛けた


「 ヘラ様~   恐かったよぉー 」
邪神 ユリリン様は ヘラ様に 甘えました

「 おぉー  よしよし  私が 守ってあげるからねぇ  」
ヘラ様が 優しく頭を 撫でている

「 ヘラ様が 本当の お母様だったら よかったのに  妾は ヘラ様が 大好きなのじゃ  」

「  私も ユリリンが 好きよ  『アテナ』なんかと比べて
なんて 可愛いらしいのでしょう

   まったく 『ヤヌス』にも 困ったものねぇ
ユリリンさえ 良かったら 私の事を お母様と 思っても いいのよ」

「 おかあさまぁー      ユリリンは ヘラおかあさまが 大好きなのじゃ 」

   邪神様を 甘やかしている ヘラ様を見ていた ミハエルは

   アッ   あざとい   ユリリン様  あざとすぎる



「 そろそろ 本題に入っていいかのぅ
実は この世界の ヒト族 VS 魔族 の闘いが あまりにも地味で
若い神々に 評判が 悪いのだ
なんとか ならんかのう   」
    ゼウス様が 困り顔で 話してきた

「 妾は その闘いは 大魔王 恭華に 丸投げしてあるのじゃ
恭華 曰く 『戦わずして 勝つ』と 言うのが 上策だと 言って
いたのじゃ

   確か 『埋伏まいふくの毒』『 二虎 競食の計』『 駆虎呑狼くこどんろんの計』
とか 言っていたのじゃ   」

   確かに ヒト族同士で、戦わせるなんて いままでの 魔王達は
とらなかった手段だ

   悪魔 顔負けの悪どい手段を使う 恭華は 私も恐い


「 まぁ ワシも こういう玄人好みの 闘いは久しぶりなので
応援したいんじゃがなぁ 」


「 その点は 大丈夫なのじゃ   !
ポセイドン様  ハーデス様  マルス様  アーレス様  帝釈天様
オーディーン様  は 説得済みなのじゃ

   皆  この知的な玄人好みの闘いを 指示してくれたのじゃ
 『この闘いの良さは 素人や 若造には 解らないですよね』
と 言ったら 直ぐに 味方になってくれたのじゃ   」


   普段の 仕事も これくらい してくれたらなぁ  と 思わずに
いられなかった



   結局 現状維持 ということで 落ち着いた


「 さぁ  ユリリン様  お仕事の続きを……………………」
振り返ると ユリリン様の 姿がない


   急いで 周りを見ると ヘラ様と 手を繋いで 歩いて行く
ユリリン様が いた


  やっ   やられた     又 逃げられた    
帰って来たら 覚えておけよ~    !
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