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エピローグ

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あれから、1年が経った。

「萌音、可愛いな!!結婚せずに、ずっとパパの側にいてくれよ!!」

3ヶ月になる愛娘を溺愛してる蓮翔くん。
家にいる時は片時も離れず、率先してお世話をしてくれるから助かってる。

あの一夜で娘の萌音を授かった。
悪阻で匂いに敏感になり食事が取れない私に対し、医学的知識と産婦人科医の友人からアドバイスを貰い、常に寄り添いサポートしてくれた。

『外科医は俺以外にもいるが、凛音の夫は俺しかいない!!』

悪阻は病気ではないのに、バイトを断り、側にいてくれた。
だけど、飲み食いできないからと栄養剤と鉄分の入った点滴を打たれそうになった時は、さすがに喧嘩になった。

「凛音、俺の奥さんになってくれて、俺を父親にしてくれてありがとう」

勤務先の病院へ向かう蓮翔くんを、萌音を抱っこして玄関まで見送る。

「凛音、萌音、行ってくる!!」

毎朝のひととき。幸せな家族のかたちがここにあった。



ーー 終わり ーー
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