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関係修復な一夜

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足枷や手錠、足錠、使われずに済んだ首輪。
iCloudとLINEアカウントの分期。
小型GPSをiPhoneと財布に入れるだけでなく、ペット用の体内に埋め込むチップを私の身体に埋め込もうとしていた蓮翔くん。

側にいるのが当たり前だった人が突然何も言わずに行方をくらませたら、そうなっちゃうよね。

異常なほどに私に執着しているのに、私に手が出せない蓮翔くん。

「……蓮翔くん、お帰り」

ヘルプで呼び出された蓮翔くんの帰りを待ってた。
オペだけ執刀して帰宅してるから、遅くても午前3時過ぎ。
明日は土曜日で私も蓮翔くんも仕事は休み。
蓮翔くんがデートの計画を立ててるみたいだけど、それよりもお互いの距離を縮めたいと思った。

「ーー凛音、先に寝ててよかったのに……」

帰ってきた蓮翔くんを玄関でお出迎えをし、ぎゅっと抱きついてみた。

「ーー明日、仕事休みだし……蓮翔くんとシタイ」

「ーーエッ!!」

ストレートにいきすぎたのか驚きすぎなぐらい驚いた蓮翔くんの反応に、恥ずかしくなる。

「……夢じゃないよな。いや、夢でもいい。心臓のオペ1件と交通損傷のオペ2件やったから身体が血生臭いかもしれない。シャワー浴びてくる。凛音、俺の寝室で起きて待ってて!!」

烏の行水で全身を高速で洗って出てきた蓮翔くん。
タオルで髪の毛をワシワシと拭きながらボクサーパンツ1枚の姿で寝室に入ってきた。

「枕が濡れるから、ちゃんとドライヤーで乾かしてきて」

「……寝るなよ!!夢かもしれないけど!!」

現実か非現実か分からなくなってるらしい。非現実だと思ってSM的な事をされないか、少し怖気つく。

鞭と綱と蝋燭は家中探したけどなかった。
ちなみに、足枷と手錠と足錠と首輪はしれっとゴミの日に捨てた。
こんなものが家にあったら落ち着いて生活なんて、できない。

「ーー蓮翔くん、お願いだから、優しく……シテね。私、蓮翔くん以外とはシタ事ない。だから、イタイ事だけはしないでね」

執着による異常さは薄れてるけど、10年間も離れていて、蓮翔くんが私一筋で他の女性と関係を持ってなかったとしたら、溜まりに溜まった欲情を私にぶつけてくる気がして、恐ろしくてならない。

「ーーごめん。10年半ぶりだから、抑えられる自信ない。凛音をおかずに抜いてはいたけど、女の身体に成長した凛音を目の前にして余裕なんてない。どうせ、夢だろっ。凛音、愛してる!!醒めるまでに楽しませて!!」

完全に夢だと思ってる蓮翔くんは野獣化してる。
盛ってる高校時代。1度赦したら、2人きりになるとしつこく求めてきて、おかけで私は東京大学の医学部はセンター試験で点数が足りずに諦めるしかなかった。
蓮翔くんは満点首席で東大医学部に合格し、それに対して腹がたった。
だから、身体を求めてきても拒絶するようになった。

「ーーちょっと、待って!!」

「待てない!!」

ギシッとベッドが軋む音とともに蓮翔くんに組み敷かれ、唇が重ねられ、いきなりぬるりと舌を割り入れられ、口内を犯され、身体が粟立った。
舌先で舌の根本をグリグリされ、舌を思いっきり吸い上げてくるから、苦しくて、でも気持ちがよく、頭の中がぼんやりとする。

パジャマのボタンを外され、キャミソールとナイトブラを捲し上げられ、胸のふくらみを両方掴まれ、揉みくちゃにされる。
ふくらみの頂にある実を親指の腹でくりくり押され指先で摘まれ擦られ、全身に電流が流れるような刺激が走った。

キスを辞め、胸にむしゃぶりついた蓮翔くんが、ふくらみを両側から寄せあげ、交互にちゅうっと吸い付いてきたから身体がビクッと震えた。

邪魔だと上半身の衣類を剥ぎ取られ、ひたすら胸の実を舌で舐めまわされ、歯で甘噛みされ、指で弄ばれる。
上半身で生まれた疼きが腰の辺りに落ちていく。

そのタイミングで、私のズボンとショーツを片手で脱がせた蓮翔くん。
私の両脚を開いて押さえつけ、あろう事か蜜が溢れ出ているそこを舌でぺろぺろ舐め始めた。

「……やっ、いや!!……ひゃっ……んっ!!」

敏感な芽を唇を親指で擦られ、蜜口にとがさせた舌先を入れられ蜜を啜られ、あまりの気持ちよさにおかしな声が出て、腰が跳ねる。

胸のふくらみ以上に執拗に嬲《なぶ》られ、身体中が感じてしまい、淫らな醜態をさらしてしまう。

「……夢だったら俺のを口で咥えさせたいとこだけど、夢じゃなかってさたら嫌われて家出されちゃうかもしれないから辞めとく」

そう言いながらボクサーパンツを下げた。
お腹に当たるぐらい獰猛に固く反り返っている欲望が目に入り、高校時代よりも確実に成長しているそれに、恐怖を感じる。

「ーー大丈夫。痛くしないから」

いきり立つ獰猛な雄の部分を、蜜が零れ落ちていた場所に何度か擦り付けた後、私のナカに押し入ってきた。

「っあ、あぁーーー!!」

痛みを覚悟していたのに、強烈すぎる目の前に火花が散るような快楽が走り、熱にうかされてしまう。

蓮翔くんの腰の動きが加速され、バンバンと身体と身体がぶつかるたびにクチュクチュと淫らな音が響く。
グッグと最奥を貫かれ、深く密着するから敏感な芽も刺激され、何度も身体を痙攣させられ、ベッドに沈み込む。

「ーーくそっ、耐えれねぇ」

射精感を耐えに耐えた蓮翔くんが私のナカで温かい白濁を爆ぜた。

1回で終わるわけなく、夜が明け、日が高く昂る時間までひたすら野獣化した蓮翔くんに抱き潰された。

快楽が限界まできて、身体が苦しい。
達しすぎて脚がガタガタと震え、力が入らない。
激しく腰を打ちつけられる刺激に身体が甘く痺れるも、胎内の痙攣が止まらず、麻痺してる。
墜ちるように意識を手放し、目を覚ますと蓮翔くんと繋がったまま抱き合ったまま眠っていて、夢でなく現実だと理解した蓮翔くんは嬉しそうだった。

「凛音、今日は休みだから、1日中抱き合わない?」

「ーー無理、お腹すいた」

激しく愛されたせいで身体がひどく怠いし痛い。
虐待後みたいに紅い痣が全身の至る所についていて、SMプレイされた痕みたいに痛々しい。

「ーーケータリング頼もうか?」

「たまには蓮翔くんが何か料理を作って!!」

「俺、外科医だから指を怪我するわけにはいかない」

「外科医なら包丁使うのお手の物でしょ!!」

蓮翔くんは私の手料理が好きだから、自分で作ろうとしない。

「何が食べたい?」

「地下のスーパーで平目が本鯛を丸々1匹購入してきて、お頭つきのお造りにして!!」

半分冗談で言ったのに、蓮翔くんは本当にスーパーで平目と本鯛を購入してきて、見事なお頭つきのお造りを作り、半身でお吸い物と天ぷらを作ってくれた。


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