上 下
6 / 6

エピローグ

しおりを挟む
「芽衣子……大丈夫!?」

白い純白のウエディングドレスを身にまとい、バケツに向かって嘔吐してるわたし。

「瀬戸さん、最低たわ。勝手に結婚の話を進めるは、避妊するのをやめて芽衣子を妊娠させるとか!!」

避妊をしなかったのは、開かずの間化した資料室でプロポーズされた時の1度だけ。

まさか妊娠するとは思わなかった。

「最低で悪かったな。芽衣子はドMだから、最低な俺の事が好きなんだ」

白いタキシード姿で悪魔みたいな表情を浮かべて現れた湊。

「芽衣子がドMなのは、分かり切ってる事だけど、いじめ過ぎないでね。芽衣子、式中に吐かないようにね!!」

ずっとわたしの側にいてくれた茜ちゃん。
そう言い残し、控え室を出て行った。

銀座のハリウッドホテルで盛大に行われた挙式と披露宴。
衣装直しのたびに嘔吐していたわたし。

お腹の中に宿った湊との間にできた子も、ドSなんだろう……。

妊娠しようが臨月まで仕事をさせられ、産後も子育てをしながら、自宅で湊の建築するマンションやオフィスビル、ホテルの内装デザインの仕事をした。

仕事中に、何度も帰ってきて、息子の拓海《たくみ》をあやしながらわたしに仕事をさせ、拓海が眠っていたらわたしに襲いかかる。

でも、わたしはそんな湊の事を心から愛してます。


【ー  Fin ー】

しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

彼氏が完璧すぎるから別れたい

しおだだ
恋愛
月奈(ユエナ)は恋人と別れたいと思っている。 なぜなら彼はイケメンでやさしくて有能だから。そんな相手は荷が重い。

何も言わないで。ぎゅっと抱きしめて。

青花美来
恋愛
【幼馴染×シークレットベビー】 東京に戻ってきた私には、小さな宝物ができていた。

一夜の過ちで懐妊したら、溺愛が始まりました。

青花美来
恋愛
あの日、バーで出会ったのは勤務先の会社の副社長だった。 その肩書きに恐れをなして逃げた朝。 もう関わらない。そう決めたのに。 それから一ヶ月後。 「鮎原さん、ですよね?」 「……鮎原さん。お腹の赤ちゃん、産んでくれませんか」 「僕と、結婚してくれませんか」 あの一夜から、溺愛が始まりました。

不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました

入海月子
恋愛
有本瑞希 仕事に燃える設計士 27歳 × 黒瀬諒 飄々として軽い一級建築士 35歳 女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。 彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。 ある日、同僚のミスが発覚して――。

【R18】これって取り引きなんですよね?

コーヒー牛乳
恋愛
バイトの代打を頼んだら「お礼は胸をパフパフでいい」と言われましたが、それは取り引きでしょうか? 即席エロシリーズ第3弾!

恋煩いから目を逸らす

玉響なつめ
恋愛
琴原ミズキは会社員。 同僚で同期の山科圭人とはセフレの関係だ。 最初は割り切った関係だったはずなのに、いつの間にか彼に恋をしていた。 だけど、セフレ関係で続いて、お互いプライベートも知らない。 そんな関係に未来を見出せなくて悶々とする中、新入社員の水原希美が圭人を狙っている姿を見て、ミズキは限界を迎えた。 「この関係を、終わりにしよう」 果たしてミズキはこの恋煩いから逃げ出せるのか。 ※小説家になろう(ムーンライトノベルズ)にも掲載中

ヤクザの若頭は、年の離れた婚約者が可愛くて仕方がない

絹乃
恋愛
ヤクザの若頭の花隈(はなくま)には、婚約者がいる。十七歳下の少女で組長の一人娘である月葉(つきは)だ。保護者代わりの花隈は月葉のことをとても可愛がっているが、もちろん恋ではない。強面ヤクザと年の離れたお嬢さまの、恋に発展する前の、もどかしくドキドキするお話。

溺愛ダーリンと逆シークレットベビー

葉月とに
恋愛
同棲している婚約者のモラハラに悩む優月は、ある日、通院している病院で大学時代の同級生の頼久と再会する。 立派な社会人となっていた彼に見惚れる優月だったが、彼は一児の父になっていた。しかも優月との子どもを一人で育てるシングルファザー。 優月はモラハラから抜け出すことができるのか、そして子どもっていったいどういうことなのか!?

処理中です...