強引な仕事人間御曹司との恋模様

エピローグ

三凛商事の社長に就任した雅人さんは国内海外を挨拶回りで飛び回り、私もその隣に寄り添いつきそう。

移動中のタクシーや新幹線、飛行機の中で書類作成やメールのチェックをし返信をしたりと休む間もなく仕事をする。

でも、どんなに忙しくても夜に雅人さんは私を抱いて甘やかせてくれて、とびっきりの快感を与えてくれる。

「……雅人さん。あのね、赤ちゃん、できたみたい」

見た目は若いけど37歳の雅人。
もう少し2人だけの時間を過ごしたかったけど、避妊は緩くしかしなかった。
だから、結婚して半年後に妊娠した。

「嬉しいな。ここに……俺の子がいるんだ」
検査薬で陽性がでただけでまだ全く膨らんでないお腹を雅人が撫でた。

「才花に俺の隣にずっといて欲しいけど、俺達の子供ができたから、子供が独り立ちするまでは子供優先にしないといけないな」

仕事のパートナーとしてもプライベートのパートナーとしても相性抜群な私と雅人。

「……そうだね。でも、雅人、もう社長だから世界を飛び回らないでいいし、私、秘書と妻として、これからも雅人をサポートするよ」
雅人に必要だと思って貰えるのが嬉しかった。

三凛グループの次期CEOの花嫁候補として何人もつけられた秘書の中から私が結婚相手に選ばれた時は嫌だったのに、仕事のパートナーを務め、プライベートで甘やかされ、雅人の事を好きになった。

「才花……、ずっと一緒にいよう」
「……うん！！」

社長室の執務机の椅子に座る雅人に腕を引かれ抱きしめられ、唇を重ね合わせた。



ーーー    終   ーーー