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人生の再出発
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「……和馬さん、わたしに赤ちゃんできたからって結婚決めたの、間違えだったんじゃない?」
OB会が終わり、和馬さんと暮らしてるアパートに戻ってから聞いた。
「……愛音は俺には高嶺の華で一緒にいて息がつまる存在だった。容姿もよく頭も良くて仕事もできて社交的。
大学に入学してからオリエンテーションで怪我をした愛音を助けたのをきっかけで付き合い始めたけど、俺と愛音のできの違いにいつも悩んでた。
だから……礼香が俺の仕事のサポートについて一緒に仕事をするようになって、俺を慕って頼りにしてくれるのが嬉しかった。
愛音といるより礼香といる方がほっとして和む。
礼香に子供ができて、愛音と別れる口実ができて礼香と結婚できてよかったと、俺、思ってる」
OB会で肩身の狭い思いをしたのに、和馬は笑ってわたしに言った。
「愛音が愛音に相応しい極上な男と結婚して幸せそうでよかった」
優男の和馬さんは愛音が極上の男と結婚して幸せになった事を心から喜んでた。
「……礼香、出産後に俺の地元に引っ越さないか。IT企業の子会社はブラック過ぎて、関東だと俺、立場的に就職先ないからさ、だから、福岡に戻ろうと考えてた。
で、福岡のダイパツのエンジン開発の仕事の内定を貰った。
お産は実家の方が安心するかと思って、失業保険が降りる間は関東にいようと考えてる。
10月から俺と一緒に福岡に行ってくれないか?」
頼りない和馬さんは、わたしと産まれてくる子供の事を考えてくれてた。
「……福岡についていく。当たり前でしょ。今すぐでも福岡に行きたいぐらい」
和馬さんと話していて、わたしと和馬さんは、極上のできる女の愛音ちゃんの隣にいたから、自信損失して卑屈になってた事に気づいた。
周りからどうしても愛音ちゃんと比べられる。
それが辛かった。
「礼香のお母さん、許してくれるかな?エリートしか許さない感じがするから」
「……わたしの両親の事は気にしないで、わたしももう愛音ちゃんと比べられる生活から逃げたい。
お産の後、福岡にいこう!!」
OB会が終わり、和馬さんと暮らしてるアパートに戻ってから聞いた。
「……愛音は俺には高嶺の華で一緒にいて息がつまる存在だった。容姿もよく頭も良くて仕事もできて社交的。
大学に入学してからオリエンテーションで怪我をした愛音を助けたのをきっかけで付き合い始めたけど、俺と愛音のできの違いにいつも悩んでた。
だから……礼香が俺の仕事のサポートについて一緒に仕事をするようになって、俺を慕って頼りにしてくれるのが嬉しかった。
愛音といるより礼香といる方がほっとして和む。
礼香に子供ができて、愛音と別れる口実ができて礼香と結婚できてよかったと、俺、思ってる」
OB会で肩身の狭い思いをしたのに、和馬は笑ってわたしに言った。
「愛音が愛音に相応しい極上な男と結婚して幸せそうでよかった」
優男の和馬さんは愛音が極上の男と結婚して幸せになった事を心から喜んでた。
「……礼香、出産後に俺の地元に引っ越さないか。IT企業の子会社はブラック過ぎて、関東だと俺、立場的に就職先ないからさ、だから、福岡に戻ろうと考えてた。
で、福岡のダイパツのエンジン開発の仕事の内定を貰った。
お産は実家の方が安心するかと思って、失業保険が降りる間は関東にいようと考えてる。
10月から俺と一緒に福岡に行ってくれないか?」
頼りない和馬さんは、わたしと産まれてくる子供の事を考えてくれてた。
「……福岡についていく。当たり前でしょ。今すぐでも福岡に行きたいぐらい」
和馬さんと話していて、わたしと和馬さんは、極上のできる女の愛音ちゃんの隣にいたから、自信損失して卑屈になってた事に気づいた。
周りからどうしても愛音ちゃんと比べられる。
それが辛かった。
「礼香のお母さん、許してくれるかな?エリートしか許さない感じがするから」
「……わたしの両親の事は気にしないで、わたしももう愛音ちゃんと比べられる生活から逃げたい。
お産の後、福岡にいこう!!」
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