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元彼に呼び出され過ちは起きる

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IT系ベンチャー企業のクエッションは女性をターゲットにしたブログやHP、小説投稿サイトの管理業務と、企業からのwebサイトとアプリ開発を請け負う会社で、それ故に女性社員が多い。

Webアプリケーションエンジニアも技術職だから男性もいるけれど、1/3は美意識が高い女性社員が多く、その中で仕事をしてるのもあり、自然とおしゃれをするようになった。

リーガーホテルの格式の高いディナーに、INDIVIのコンサバチックだけどカジュアル黒基調のワンピーススーツをチョイスする。
シャネルの黒い靴を履き、黒色ショルダーバック肩にかけ、リーガーロイヤルホテルへ向かった。

10分前に着いたのに、リーガロイヤルホテルの正面扉の前に高級そうなスーツをビシッと着込んだ幹太が立っていて、わたしを見つけると嬉しそうにわたしに駆け寄ってくる。

「良かった。舞花が来てくれるかずっと不安だった。じゃ、ビストロクローバーへ行こうか」

久しぶりに会う幹太。
背が高くアイドルグループにいるような甘い顔立ちをしていて、大人の色っぽさを醸し出していて、不覚にも少し見惚れてしまった。
スーツをビシッと着こなしてるからだと思う事にした。


リーガーロイヤルホストの最上階15階から京都の夜景を眺めながら最上級にあるビストロクローバーでコース料理を堪能する。

わたしは料理を食べに来ただけと、幹太と話をする気が無い雰囲気を醸し出し、黙々と料理を胃袋の中に入れていく?

幹太が肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワインと、飲み慣れないワインをわたしのグラスに入れてきて飲まないわけにはいかないから飲み干すけど、
美味しいと思わない。

料理を全て食べきりかなり満腹になり、そろそろお開きにしたいと思い、本題を幹太に言う。

「幹太の部屋にわたしが忘れた物って何なの?そろそろ返してくれない」

幹太が席まで来たボーイにクレジットカードで支払いを終えた後に聞いた。

「……せっかくだから隣のバーにも行こうぜ」

食前酒とワインをグラスに3杯飲んだから少しふらついてる気がするわたし。

「無理、これ以上は飲めない」

「リーガーロイヤルの会員制バーはこういう機会が無いと入れないから行こうぜ」

わたしが行かないって言うのに、幹太がわたしの手を引き、ビストロクローバーの前にあるBAR sky blueに入って行く……。

「ちょっと、これ以上飲みたく無いんだけど……」

わたしが幹太に文句を言うのに、食後のコーヒーとバーデンダーにカルアミルクというコーヒーベースのカクテルを注文し、わたしの前に置いた。

飲まないと解放して貰えそうに無いからちびちびと口に含み飲んでいく。

わたしが飲み干し、立ち上がろうとしたら立ちくらみがしてちゃんと立てなくて、完全に酔ってしまった事に気づく。

「舞花、明日の仕事は休みだろ。ゆっくり飲もう」

完全に酔ってるわたしに柑橘系のカクテルだから酔わないとスクリュードライバーというカクテルを注文しわたしに勧めた。

立って歩くのが無理そうだから、幹太に勧められるまま、口当たりのいいオレンジジュースのようなカクテルを飲んでいたらいつのまにかわたしは意識を失くしてた。


意識を失っていたわたし。
でも身体は動かないけれど感覚はある。

幹太がボーイに声をかけて支払いをし、わたしを横抱きにして連れて行く。

用意周到な幹太は事前に下の階に部屋を取っていたみたいで、ポケットからカードキーを取り出してドアを開けてわたしをベッドに運ぶ。

身の危険を感じて逃げたいのに、身体が動かない……。

「舞花、愛してる。俺、お前しか愛せない。だから、俺の物になって」

スーツのブレザーを脱ぎ、わたしの上に覆い被さった。
そしてわたしの唇に唇を合わしたと思ったら、舌を入れてきて、わたしの舌に舌を絡ませてきた。

幹太の右手がわたしのワンピースをたくし上げ、わたしの胸を優しく触る。そして、わたしの唇から胸、お腹とキスを落とし、足の付け根に手をやった。

いつのまにかそこは潤っていて、幹太が何もつけずに固くなった逸物を挿れ、わたしの中で激しく突く。

幹太と4年間付き合っていて身体を合わせてたからか、わたしの身体を覚えていて意識は戻ってないのに快感の渦にのまれた。

わたしの身体も喜んでるから無理矢理にはならないかもしれないけど、意識無い中でやるのは、犯罪じゃないのかと……思った。
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