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最低最悪なクズキモ夫はこっちから捨てなっ!!

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「……離婚届勝手に出すの刑法違反になるんだ!!」

重婚罪だけでなく、有印私文書偽造罪、偽造有印私文書行使罪、電磁的公正証書原本不実記録罪。
ご主人は、法律違反を犯したから刑事裁判にかけられ、懲役3ヶ月の判決が出た。
浮気相手が奥さんへの逆恨みで不倫し、自分の子を妊娠するもすぐに中絶したというエピソードから、精神鑑定で統合失調症と躁うつが認められ、責任能力はないとされ、減刑になったらしい。
重婚した相手の女性に対して、民事裁判を起こしたら、離婚届の配偶者の署名捺印を偽造と重婚で慰謝料請求ができるそうだけど、凛花ちゃんはしなかった。

離婚を無効にするための裁判を起こすために間宮先生に依頼し、戸籍を戻すまでをお願いしてたけど、ご主人が逮捕されてしまい刑事裁判にかけられた事から、凛花ちゃんは必要無いと言ってたけど、そのまま見守りで依頼を継続をお願いした。

それで判明したのが、相手の女性が妊娠していたという事。
婚姻届を出した時に一緒に母子手帳を貰ってたらしい。

「重婚した相手、子供どうしたの?」

「わからない。民事裁判起こさないから、相手の情報は教えて貰えないから……」

「凛花ちゃん、ご主人が釈放されて訪ねてきたら、離婚してあげたら?」

凛花ちゃんは隣人で友達。

こういう事にあまり首を突っ込まない方がいいのはわかってる。
でも、危なっかしいから、口を出してしまう。

「凛花の旦那、釈放されたんだろ?何もされてないか?」

翔兄が差し入れにシャドーのワインと銀座千疋店のフルーツゼリーを届けに来てくれて、そのたびに凛花ちゃんの事を聞かれる。

「凛花ちゃん、最近はクライアント先周りで家開けてる事多いから、わからない。週末も接待ゴルフに駆り出されたりしてて……。何かあれば相談してくると思うから、何も無いと思いたい」

「……そうか。旦那らしき人が出入りしてるのを見かけたりは?」

「しない。頼翔の送り迎え以外基本的に家から出ないし、仕事中、音楽かけてるからわからない」

グレードの高いマンションだから騒音対策がしっかりしている。
よほど大きな音を立てない限り、聴こえる事はない。
それに、仕事中はクラッシックかオルゴールミュージックを大音量でかけてるから、しても気づかない。

「離婚届署名捺印偽造で離婚無効の裁判起こして、刑事事件になって実刑出て逮捕だから、旦那に憎まれてないか?凛花が何かされないか、心配だ」

元彼女だから、相当心配らしい。
2人がどんなカップルだったかはわからないけど、相当仲が良かったんだと思う。
翔兄に恋焦がれてた幼馴染が、翔兄と付き合ってた事を嫉み恨み、別れて他の男と結婚した凛花ちゃんを逆恨みで不幸に陥れようとした。

「Stock tradingのキャラクター原案、頼むな」

「たんまりと賄賂頂戴したからね。任せて!!」

新作ゲームアプリのキャラクター原案を私に頼むために、翔兄は来てた。
株式と連動していて、実在する会社の株を架空で売り買いして億万長者を狙うゲーム。
御令嬢と恋愛する要素も入るらしく、配信されたらヒットしそうな予感がする。
会社側からの御令嬢の容姿に関する要望が難しく、48体も描かないといけないから大変そう。

だけど、自分では買わない、高級ワインを12本も頂いたから、仕事を引き受けるしかない。

帰る翔兄を、玄関まで見送る。

「凛花、ーー離婚に応じろ!!離婚届にサインしてくれ!!」

ドアを開けると男が怒鳴り散らす声が聞こえた。

「俺はお前を女と想えない!!お前の裸を見ても反応しない!!」

「えっ……やっ、な、何するの!!」

凛花ちゃんの叫び声が聞こえ、翔兄と慌てて外に出る。

玄関のドアを開け、ご主人と思われる男性と話をしている凛花ちゃん。
クライアント先周りをしてきたのかスーツ姿で、だけど、ブレザーとブラウスのボタンが吹っ飛び、キャミソールとブラジャーを下げられ、淫らな姿にされ、馬乗りにされてる。

「ーー何をしてるんですか!!」

「自分の嫁に何をしてもいいだろう!!余所者は黙ってろっ!、」

「最低ーー!!凛花ちゃん、泣いてるじゃないですか!!それ、DVですよ!!警察呼びますよ!!」

「……チッ、面倒くせーー」

私がiPhoneを握ってるのを見て、警察に電話をかけられると思ったのか、ご主人は慌てて走って逃げていく。
ご主人が凛花ちゃんに手をあげた証拠を残すために、バレないよう1枚写真を撮った。

「凛花ちゃん、ーーあんな最低最悪なクズキモ夫、こっちから捨てなっ!!慰謝料がっぽり取って!!」

着ていたカーディガンが脱ぎ、凛花ちゃんの胸を隠すようにかける。
凛花ちゃんはしばらく放心してた。


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