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epilogue

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「愛里、ダサ眼鏡とダサファッション辞めたんだな!!
……てか、愛里、おまえ……蝶々の椿をしてただろ!!」

4月の終わりに行われた篤志兄の代表取締役就任パーティ。
クリスチャンディオールの淡いピンク色の清楚なドレスを身にまとい、メイクも薄めにリップもアプリコットを選んだのに、篤志兄にバレてしまった。

兄はわたしが椿としてやらかしてた事に関してなにも言わなかった。

「……宗司だけを相手しろよ」

宗司さん以外の男性と浮気なんてする気はない。


久我専務の事を宗司さんと呼ぶようになり、宗司さんに綺麗だと言って貰いたくて、職場でもオシャレをするようになった。

今のわたしは、今までの昼間のわたしと夜のわたしを足して割る2したような姿をしてる。

「椿バージョンのわたしとダサバージョンのわたしと……今のわたし、とどのわたしが好き?」

「どんな格好をしていても愛里は愛里だから、全て好きだよ」

6月15日土曜日に銀座のグランドプリンセスホテルで結婚式と披露宴を挙げた。
同日に宗司さんも社長に就任し、わたしも社長夫人だけでなく副社長としてプリンセスホテル&リゾートの経営に携わる事になった。

宗司さんと結婚して、宗司さんと仕事もプライベートも共に寄り添い歩む今。

とても幸せです。
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