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昼間の顔(1)地味なわたしと高貴な専務
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社長を補佐し、会社の全般的な管理業務を担当するのが専務の仕事。
●業績分析
●事業評価
●社内折衝
会社を経営していくにあたって、さまざまなことを判断・意思決定していく。
会社の業績が拡大していくように舵を切っていく必要があり、会社の利益がさらに拡大するプランを提案していかないといけない。
経営学部を卒業したわたしは、業績分析、事業評価、社内折衝についてを、毎日報告される経理や流通、データ管理をチェックしてからまとめ、報告書を作成して、随時久我専務に報告する。
プリンセスグループの専務となると全国各地に新規ホテルやゴルフ場などを建てる計画を立て、そして、全国各地にある施設にも監査に訪れないといけないから、基本的に社にいない。
分刻みに全国を渡り歩いてる専務は仕事の鬼で、メールで簡単に書かれた文面からわたしに視察の報告書と新規計画書を作成させたりするから、昼間のわたしは発狂したくなるぐらい仕事が忙しかった。
「来週土曜日のプロゴルフの大会は馬場も同行しろ」
「……朝イチの便で軽井沢のゴルフ場に向かいます」
しかも、会社は休みの週末に、イベント同行させられ休日出勤にならない悔しさ……。
それに……。
「間違ってもそんなダサい格好はしてこないように!!わかったな!!馬島建設へ行ってくる」
わたしを壁に追い込み脅してから、久我専務は専務室から出ていく。
世間一般で言われてる“壁ドン”あれは胸きゅんではないですよ!!
仕事に関してはパーフェクトにこなして叱咤される事はない。
でも、久我専務はわたしの見た目がお気に召さないらしい……。
セオリーの白いふんわりした淡い水色のフリル スキッパーブラウスにグレーのタイトスカートスーツにシャネルのブラックのパンプス。
一応、馬島建設の社長令嬢だから、クリスチャンディオールやシャネルといったハイブランドのスーツを身に纏う。
でも、化粧はせず黒縁ダサ眼鏡をかけ、黒い髪をお団子にし、黒かグレーの少し大きめサイズのスーツを選んでるから、地味で仕事しか興味がないような近寄りがたい雰囲気を醸し出す女になってた。
そんな残念な馬島建設の社長令嬢なわたしとは月とスッポンどころか天と地の差があるぐらい神々しい久我専務。
基本的に仕立てがいいブルオーニやアルマーニ、サンローランのスーツをかっこよく着こなしてる。
久我専務は背が高く、毎朝ランニングと筋トレを欠かさないとかで、細マッチョな極上な体型を維持してる。
接待で飲まされ美味しい御馳走を食べまくってるのに太らない。
顔もイケメン俳優以上に整った爽やか系の眉目秀麗。ノーフレームの知的に見える効果があるメガネをかけ、御曹司なのもあり、かなりおモテになる。
しかも頭がキレる!!社員やわたしに対して絶対零度の眼差しを向けて叱咤してキレる時もありますが、頭脳明晰で成績優秀、才徳兼備を兼ね備えたキレる男……。
馬島建設の社長令嬢で父から久我専務の花嫁候補として半ば強引に入社させられたわたし。
入社した次の日から久我専務の第1秘書をさせられた。
大学時代に、社会勉強として、馬島建設の代表取締役社長をしてる父と常務をしてる兄の仕事に同行して仕事を教わってた。
当時は華やかな女性らしいフォーマルなスーツを身につけ、キチンとメイクをしてた。
大学卒業後にプリンセスホテルグループの専務第1秘書にして嫁がせようと思い、教育されてたと知り、昼間は女を捨てた……。
仕事は真面目に取り組む。
でも、親の目論見通りに久我専務と結婚なんてしたくないから、かなり残念な容姿をした馬島建設の御令嬢をしてる。
久我専務から社から出ていったら、21時まで秘書課の自分のデスクで鬼の形相でパソコンのキーを叩き、必要書類を作成し、久我専務のメールに添付して送る。
秘書課には社長、副社長、常務の第1秘書と第2秘書がいる。
誰もわたしみたいに書類作成を勤しむ秘書はいない。
*****
秘書の仕事とは、
●上司のスケジュール管理
秘書の仕事の一つは、上司が効率よく仕事を進められるように、社内外の会議や会合のスケジュール管理を行うこと。
予定が変更になったときは、重要度と緊急度を考慮してスケジュールを組み直す。
また、出張時に利用する公共交通機関や宿泊施設の予約も秘書の業務。
●電話・メール対応
上司宛ての大量のメールや電話を選別し、内容に応じて処理する。
上司の指示に従い、電話は必要なものだけを取り次ぎ、メールは内容を確認して不要なものは報告しないなど、上司のスタイルに合わせた対応を行う。
●来客対応
訪問希望者のアポイントメントの受付と来客時の案内も大事な仕事。
訪問者が上司に対して抱く印象を左右するため、正しいマナーで迎えることが大切。
また、訪問者とのやりとりを補佐するために、会議への同席を求められることもある。
●文書作成
会議・会合・商談のための資料、上司の名前で出す社内文書、お中元・お歳暮のお礼状など、さまざまな文書を作成する。
上司が作成した文書の体裁を整えたり、手書きしたものをパソコンで清書したりすることもある。
●雑務
仕事を円滑に進められるよう、上司のオフィスや身の回りの環境を整備し、整理整頓する。
目に見える物の整理だけでなく、スマートな情報管理で上司の仕事をサポートするのも重要な仕事。
そのためには、必要な情報を集めてファイリングし、適切なタイミングで渡せるように準備しておくことが求められる。
また、社内外の関係者に慶事や弔事の電報、ご祝儀、お香典、お中元、お歳暮などを送るときは、手配全般を秘書が行う。
*****
わたしみたいに会社の経営運営に関する書類作成をしたり、イベントにパートナーとして同行させられる秘書はいない。
ちなみに、いわゆる秘書が行う仕事は第2秘書の今年入社した住宅設備機材メーカーの御曹司 佐渡海斗(さわらかいと)がやってる。
不景気な世の中、修行という名目で身内を人質として就職をさせ、安定した仕事を受注できるように仕向ける。
わたしに関しては、一応、久我専務の花嫁候補であっても、花嫁候補は受付と総務に確か3人ぐらいいて、家柄はわたしが1番上だけど、仕事はできても見た目がコレだから、花嫁候補として見られてなかった。
久我専務の秘書が熟せる能力がある人材はいなくて、わたしが就いた事で仕事がスムーズにいくようになり、久我専務の仕事のパートナーとして、社の社員達から認められてた。
●業績分析
●事業評価
●社内折衝
会社を経営していくにあたって、さまざまなことを判断・意思決定していく。
会社の業績が拡大していくように舵を切っていく必要があり、会社の利益がさらに拡大するプランを提案していかないといけない。
経営学部を卒業したわたしは、業績分析、事業評価、社内折衝についてを、毎日報告される経理や流通、データ管理をチェックしてからまとめ、報告書を作成して、随時久我専務に報告する。
プリンセスグループの専務となると全国各地に新規ホテルやゴルフ場などを建てる計画を立て、そして、全国各地にある施設にも監査に訪れないといけないから、基本的に社にいない。
分刻みに全国を渡り歩いてる専務は仕事の鬼で、メールで簡単に書かれた文面からわたしに視察の報告書と新規計画書を作成させたりするから、昼間のわたしは発狂したくなるぐらい仕事が忙しかった。
「来週土曜日のプロゴルフの大会は馬場も同行しろ」
「……朝イチの便で軽井沢のゴルフ場に向かいます」
しかも、会社は休みの週末に、イベント同行させられ休日出勤にならない悔しさ……。
それに……。
「間違ってもそんなダサい格好はしてこないように!!わかったな!!馬島建設へ行ってくる」
わたしを壁に追い込み脅してから、久我専務は専務室から出ていく。
世間一般で言われてる“壁ドン”あれは胸きゅんではないですよ!!
仕事に関してはパーフェクトにこなして叱咤される事はない。
でも、久我専務はわたしの見た目がお気に召さないらしい……。
セオリーの白いふんわりした淡い水色のフリル スキッパーブラウスにグレーのタイトスカートスーツにシャネルのブラックのパンプス。
一応、馬島建設の社長令嬢だから、クリスチャンディオールやシャネルといったハイブランドのスーツを身に纏う。
でも、化粧はせず黒縁ダサ眼鏡をかけ、黒い髪をお団子にし、黒かグレーの少し大きめサイズのスーツを選んでるから、地味で仕事しか興味がないような近寄りがたい雰囲気を醸し出す女になってた。
そんな残念な馬島建設の社長令嬢なわたしとは月とスッポンどころか天と地の差があるぐらい神々しい久我専務。
基本的に仕立てがいいブルオーニやアルマーニ、サンローランのスーツをかっこよく着こなしてる。
久我専務は背が高く、毎朝ランニングと筋トレを欠かさないとかで、細マッチョな極上な体型を維持してる。
接待で飲まされ美味しい御馳走を食べまくってるのに太らない。
顔もイケメン俳優以上に整った爽やか系の眉目秀麗。ノーフレームの知的に見える効果があるメガネをかけ、御曹司なのもあり、かなりおモテになる。
しかも頭がキレる!!社員やわたしに対して絶対零度の眼差しを向けて叱咤してキレる時もありますが、頭脳明晰で成績優秀、才徳兼備を兼ね備えたキレる男……。
馬島建設の社長令嬢で父から久我専務の花嫁候補として半ば強引に入社させられたわたし。
入社した次の日から久我専務の第1秘書をさせられた。
大学時代に、社会勉強として、馬島建設の代表取締役社長をしてる父と常務をしてる兄の仕事に同行して仕事を教わってた。
当時は華やかな女性らしいフォーマルなスーツを身につけ、キチンとメイクをしてた。
大学卒業後にプリンセスホテルグループの専務第1秘書にして嫁がせようと思い、教育されてたと知り、昼間は女を捨てた……。
仕事は真面目に取り組む。
でも、親の目論見通りに久我専務と結婚なんてしたくないから、かなり残念な容姿をした馬島建設の御令嬢をしてる。
久我専務から社から出ていったら、21時まで秘書課の自分のデスクで鬼の形相でパソコンのキーを叩き、必要書類を作成し、久我専務のメールに添付して送る。
秘書課には社長、副社長、常務の第1秘書と第2秘書がいる。
誰もわたしみたいに書類作成を勤しむ秘書はいない。
*****
秘書の仕事とは、
●上司のスケジュール管理
秘書の仕事の一つは、上司が効率よく仕事を進められるように、社内外の会議や会合のスケジュール管理を行うこと。
予定が変更になったときは、重要度と緊急度を考慮してスケジュールを組み直す。
また、出張時に利用する公共交通機関や宿泊施設の予約も秘書の業務。
●電話・メール対応
上司宛ての大量のメールや電話を選別し、内容に応じて処理する。
上司の指示に従い、電話は必要なものだけを取り次ぎ、メールは内容を確認して不要なものは報告しないなど、上司のスタイルに合わせた対応を行う。
●来客対応
訪問希望者のアポイントメントの受付と来客時の案内も大事な仕事。
訪問者が上司に対して抱く印象を左右するため、正しいマナーで迎えることが大切。
また、訪問者とのやりとりを補佐するために、会議への同席を求められることもある。
●文書作成
会議・会合・商談のための資料、上司の名前で出す社内文書、お中元・お歳暮のお礼状など、さまざまな文書を作成する。
上司が作成した文書の体裁を整えたり、手書きしたものをパソコンで清書したりすることもある。
●雑務
仕事を円滑に進められるよう、上司のオフィスや身の回りの環境を整備し、整理整頓する。
目に見える物の整理だけでなく、スマートな情報管理で上司の仕事をサポートするのも重要な仕事。
そのためには、必要な情報を集めてファイリングし、適切なタイミングで渡せるように準備しておくことが求められる。
また、社内外の関係者に慶事や弔事の電報、ご祝儀、お香典、お中元、お歳暮などを送るときは、手配全般を秘書が行う。
*****
わたしみたいに会社の経営運営に関する書類作成をしたり、イベントにパートナーとして同行させられる秘書はいない。
ちなみに、いわゆる秘書が行う仕事は第2秘書の今年入社した住宅設備機材メーカーの御曹司 佐渡海斗(さわらかいと)がやってる。
不景気な世の中、修行という名目で身内を人質として就職をさせ、安定した仕事を受注できるように仕向ける。
わたしに関しては、一応、久我専務の花嫁候補であっても、花嫁候補は受付と総務に確か3人ぐらいいて、家柄はわたしが1番上だけど、仕事はできても見た目がコレだから、花嫁候補として見られてなかった。
久我専務の秘書が熟せる能力がある人材はいなくて、わたしが就いた事で仕事がスムーズにいくようになり、久我専務の仕事のパートナーとして、社の社員達から認められてた。
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