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セフレな関係
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「萌、新宿ムーンライトビルヂングの工事監理行く?」
「ーー 今日は無理。クライアントに渡すカタログができてないの。内装工事はまだ始まってないし、渉だけ行ってきて!!」
「………わかった。帰りになんか甘い系のスイーツ買ってくるわ。頑張れよ!!」
高層オフィスビルやマンション、ホテルの建設に関して日本一を誇る 瀬川建設に入社して6年目。
一級建築士として意匠設計を手がけたかったけれど、わたしはインテリアプランナーとして現在、内装設計の仕事をしてる。
ちなみに渉は意匠設計をしていて、渉が手がけた物件の内装をわたしが任されてる。
とはいえ、チームで取り組んでるから、担当箇所は決まっていて、基本的に瀬川颯斗社長が大まかに設計し、内装は奥様の愛莉副社長が手がけ、雑務と細かい設計を他の社員が任されてる。
愛莉副社長の見習いとしてインテリアプランナーとして育てて貰ってるわたしは、愛莉副社長から仕事を依頼される事がある。
「萌ちゃん、カタログにこれも追加しといて!!」
パソコンに向かってカタカタカタログを作成してると、愛莉副社長が追加で壁紙と床材のサンプルの写真とメーカーと型式が書かれたメモを持ってきた。
カラーバリエーションと間取りの配置を変えたプランを25パターン作って、クライアントに選んで貰う事になり、そのカタログ作成を愛莉副社長から仰せつかったけど、かなりの量で、朝からパソコンの画面とにらめっこで目も頭も疲れてヘトヘト。
今日はノー残業デーだから時間がない。
今日中に仕上げるよう言われたから、昼休みも返上し、ひたすらはパソコンのキーを叩いた。
なんとか愛莉副社長にできあがったカタログのデータを提出し、残業は間逃れた。
ひたすらパソコン入力をしていたから手が痛い。
「ーー 萌、帰るぞ!!」
「あっ、うん。お先に失礼します!!」
パソコンの電源を落とし、デスクの1番下の引き出しからサーモンピンクのフラップバッグを取り出し、肩にかけて渉の背後についていく。
「萌、夕飯どうする?」
「お昼にフルーツサンドとカツサンドを差し入れしてくれたから、今日はわたしが夕飯作る」
品川駅側にある瀬戸建設の自社ビルを出て、駐車場に停めてある渉の愛車 ブラックのトミタのプリオスに乗り込む。
浜松町の1LDKの賃貸マンションで1人暮らしをしている渉。
帰り道にある食品スーパーに寄って、お刺身と焼き鳥と茹でた枝豆、マカロニサラダを買い物カゴの中に入れる。
平日は料理を作るといっても、味噌汁とご飯を炊くぐらいしかしない。
ご飯を作って食べる時間よりも、楽しみたい事があるから。
*****
「ーー 渉、お米だけは研がせて!!」
「ーー 米の代わりにビールを飲めばいい。買ってるから」
靴を脱ぐ前に渉がわたしを後ろから抱き寄せ、わたしの下顎を掴み後ろを向かせ、唇にキスを落としてきた。
そして、スーパーの買い物袋を下に置き、玄関の壁に両手をついてわたしを追い込み、舌を絡め合わせるキスをしながら右手でわたしの身体を撫で回す。
「ーー 先に1回抱かせて」
そういうと、手を引からて寝室に連れていかれ、ベッドに押し倒された。
アンスタイルのカジュアルスーツを愛着してるわたし。
ブラックのタイトスカートを捲り上げられ、太腿と脚の付け根を撫でられる。
敏感に反応して潤っていく秘部でパンティが湿り、渉が「ーー萌のココは、先に俺を食べたいってヨダレを垂らしてるよ」と意地悪な事を言ってきた。
「……渉がその気にさせたんでしょ。ねぇ、触って……」
わたしがそうお願いすると、渉がパンティとストッキングを剥ぎ取り、窪みに指を入れ、花蕾を舌で舐めたり口で吸ったりしていきなり快楽のツボを刺激され、悶えてしまった。
愛蜜が溢れ出て、ナカがヒクついてるハシタナイ秘部に長い指を3本も入れられ掻き回され、あまりの気持ちよさによがってしまう。
「……萌、もう少し楽しませたいけど、俺、もう限界。夕飯の後にまたするから、1回イかせて」
スラックスとボクサーパンツを脱ぎ捨てた渉が、ベッドデッキの引き出しから避妊具を取り出し、勃ち上がる男に装着するとわたしのナカに割り入ってきた。
わたしが着ているスーツとブラウスのボタンを外され、ブラジャーから2つの膨らみを出して両手で揉まれる。
唇も塞がれ舌を絡めるキスをされながら、秘部内に埋めた男を最奥に当たるよう渉は激しく腰を打ち付け律動させる。
あまりの気持ちよさに頭のナカが真っ白になり、イって収縮してる秘部が男を締めつけ、渉も薄い膜の中に精を放出した。
身体を1度繋げた後、玄関に置きっぱなしにしていた夕食をリビングの机の上に並べ、白菜とエノキの味噌汁だけは手作りして、U-NEXTで歌番組を見ながら食事をする。
「新橋の48階建のタワーマンションのプロジェクト始まったな」
「はぁ……、同時進行で7件もプロジェクト持つのキツイ」
意匠設計士をしてる渉よりは仕事量は少ないけれど、インテリアプランナーの仕事も忙しい。
イメージした壁紙や床材、水回り機器などを予算内で探し、時に自分でデザインして注文したりする。
そして、キッチンの位置やコンセントの位置を、意匠設計士と設備設計士と相談して決めたりもする。
「萌は愛莉副社長のお気に入りだから大変だよな」
「渉も颯斗社長の下について仕事をしてるから同じでしょ!!」
瀬川建設の建築士の入社試験は特殊で タワーマンションもしくは高層ホテルの設計設計図を作成し、それを社長と副社長が選考し、合否を決める。
しかもその建築設計図は、手直しを入れてから実際に建築される事もある。
わたしも渉も、地方だから建築には携われなかったけど建てて貰えた。
仕事の話をしながら食事を済ませ、片付けをした後に渉が沸かしてくれたお風呂に入る。
定時退社の日と週末は渉と過ごしてる。
京都大学卒業後、有楽町にある実家に戻ったわたし。
渉とわたしが付き合ってると思ってる両親は、わたしが渉の部屋に泊まっても何も言わない。
『いつ、渉くんと結婚するの?』
と言われて困る事あるけど、聞き流してる。
誠司が亡くなった後、わたしを支えてくれたのが渉だったから、わたしと渉が恋人同士になったと勘違いされても仕方がない。
わたしが寂しくて不安に駆られた時、渉にLINEメッセージを送ったら、1人暮らしをしていたアパートにきてくれて抱いてくれた。
付き合っていた恋人の誠司がわたしのせいで亡くなって、わたしは精神的に病んでしまった。
そんなわたしが立ち直れたのは渉のおかげで、渉は誠司の代理といって、常にわたしに手を差し伸べてくれた。
誠司はわたしを守ろうとして、命を落としてしまった。
だから、わたしは誠司を愛し続けると決めた。
なのに、寂しい心を満たすために、渉と身体関係を持ってしまい、セフレの関係を続けてる。
ーー 好きなのは今も誠司だけ。
そう自分に言い聞かせ、渉にわたしは抱かれてる。
「ーー 今日は無理。クライアントに渡すカタログができてないの。内装工事はまだ始まってないし、渉だけ行ってきて!!」
「………わかった。帰りになんか甘い系のスイーツ買ってくるわ。頑張れよ!!」
高層オフィスビルやマンション、ホテルの建設に関して日本一を誇る 瀬川建設に入社して6年目。
一級建築士として意匠設計を手がけたかったけれど、わたしはインテリアプランナーとして現在、内装設計の仕事をしてる。
ちなみに渉は意匠設計をしていて、渉が手がけた物件の内装をわたしが任されてる。
とはいえ、チームで取り組んでるから、担当箇所は決まっていて、基本的に瀬川颯斗社長が大まかに設計し、内装は奥様の愛莉副社長が手がけ、雑務と細かい設計を他の社員が任されてる。
愛莉副社長の見習いとしてインテリアプランナーとして育てて貰ってるわたしは、愛莉副社長から仕事を依頼される事がある。
「萌ちゃん、カタログにこれも追加しといて!!」
パソコンに向かってカタカタカタログを作成してると、愛莉副社長が追加で壁紙と床材のサンプルの写真とメーカーと型式が書かれたメモを持ってきた。
カラーバリエーションと間取りの配置を変えたプランを25パターン作って、クライアントに選んで貰う事になり、そのカタログ作成を愛莉副社長から仰せつかったけど、かなりの量で、朝からパソコンの画面とにらめっこで目も頭も疲れてヘトヘト。
今日はノー残業デーだから時間がない。
今日中に仕上げるよう言われたから、昼休みも返上し、ひたすらはパソコンのキーを叩いた。
なんとか愛莉副社長にできあがったカタログのデータを提出し、残業は間逃れた。
ひたすらパソコン入力をしていたから手が痛い。
「ーー 萌、帰るぞ!!」
「あっ、うん。お先に失礼します!!」
パソコンの電源を落とし、デスクの1番下の引き出しからサーモンピンクのフラップバッグを取り出し、肩にかけて渉の背後についていく。
「萌、夕飯どうする?」
「お昼にフルーツサンドとカツサンドを差し入れしてくれたから、今日はわたしが夕飯作る」
品川駅側にある瀬戸建設の自社ビルを出て、駐車場に停めてある渉の愛車 ブラックのトミタのプリオスに乗り込む。
浜松町の1LDKの賃貸マンションで1人暮らしをしている渉。
帰り道にある食品スーパーに寄って、お刺身と焼き鳥と茹でた枝豆、マカロニサラダを買い物カゴの中に入れる。
平日は料理を作るといっても、味噌汁とご飯を炊くぐらいしかしない。
ご飯を作って食べる時間よりも、楽しみたい事があるから。
*****
「ーー 渉、お米だけは研がせて!!」
「ーー 米の代わりにビールを飲めばいい。買ってるから」
靴を脱ぐ前に渉がわたしを後ろから抱き寄せ、わたしの下顎を掴み後ろを向かせ、唇にキスを落としてきた。
そして、スーパーの買い物袋を下に置き、玄関の壁に両手をついてわたしを追い込み、舌を絡め合わせるキスをしながら右手でわたしの身体を撫で回す。
「ーー 先に1回抱かせて」
そういうと、手を引からて寝室に連れていかれ、ベッドに押し倒された。
アンスタイルのカジュアルスーツを愛着してるわたし。
ブラックのタイトスカートを捲り上げられ、太腿と脚の付け根を撫でられる。
敏感に反応して潤っていく秘部でパンティが湿り、渉が「ーー萌のココは、先に俺を食べたいってヨダレを垂らしてるよ」と意地悪な事を言ってきた。
「……渉がその気にさせたんでしょ。ねぇ、触って……」
わたしがそうお願いすると、渉がパンティとストッキングを剥ぎ取り、窪みに指を入れ、花蕾を舌で舐めたり口で吸ったりしていきなり快楽のツボを刺激され、悶えてしまった。
愛蜜が溢れ出て、ナカがヒクついてるハシタナイ秘部に長い指を3本も入れられ掻き回され、あまりの気持ちよさによがってしまう。
「……萌、もう少し楽しませたいけど、俺、もう限界。夕飯の後にまたするから、1回イかせて」
スラックスとボクサーパンツを脱ぎ捨てた渉が、ベッドデッキの引き出しから避妊具を取り出し、勃ち上がる男に装着するとわたしのナカに割り入ってきた。
わたしが着ているスーツとブラウスのボタンを外され、ブラジャーから2つの膨らみを出して両手で揉まれる。
唇も塞がれ舌を絡めるキスをされながら、秘部内に埋めた男を最奥に当たるよう渉は激しく腰を打ち付け律動させる。
あまりの気持ちよさに頭のナカが真っ白になり、イって収縮してる秘部が男を締めつけ、渉も薄い膜の中に精を放出した。
身体を1度繋げた後、玄関に置きっぱなしにしていた夕食をリビングの机の上に並べ、白菜とエノキの味噌汁だけは手作りして、U-NEXTで歌番組を見ながら食事をする。
「新橋の48階建のタワーマンションのプロジェクト始まったな」
「はぁ……、同時進行で7件もプロジェクト持つのキツイ」
意匠設計士をしてる渉よりは仕事量は少ないけれど、インテリアプランナーの仕事も忙しい。
イメージした壁紙や床材、水回り機器などを予算内で探し、時に自分でデザインして注文したりする。
そして、キッチンの位置やコンセントの位置を、意匠設計士と設備設計士と相談して決めたりもする。
「萌は愛莉副社長のお気に入りだから大変だよな」
「渉も颯斗社長の下について仕事をしてるから同じでしょ!!」
瀬川建設の建築士の入社試験は特殊で タワーマンションもしくは高層ホテルの設計設計図を作成し、それを社長と副社長が選考し、合否を決める。
しかもその建築設計図は、手直しを入れてから実際に建築される事もある。
わたしも渉も、地方だから建築には携われなかったけど建てて貰えた。
仕事の話をしながら食事を済ませ、片付けをした後に渉が沸かしてくれたお風呂に入る。
定時退社の日と週末は渉と過ごしてる。
京都大学卒業後、有楽町にある実家に戻ったわたし。
渉とわたしが付き合ってると思ってる両親は、わたしが渉の部屋に泊まっても何も言わない。
『いつ、渉くんと結婚するの?』
と言われて困る事あるけど、聞き流してる。
誠司が亡くなった後、わたしを支えてくれたのが渉だったから、わたしと渉が恋人同士になったと勘違いされても仕方がない。
わたしが寂しくて不安に駆られた時、渉にLINEメッセージを送ったら、1人暮らしをしていたアパートにきてくれて抱いてくれた。
付き合っていた恋人の誠司がわたしのせいで亡くなって、わたしは精神的に病んでしまった。
そんなわたしが立ち直れたのは渉のおかげで、渉は誠司の代理といって、常にわたしに手を差し伸べてくれた。
誠司はわたしを守ろうとして、命を落としてしまった。
だから、わたしは誠司を愛し続けると決めた。
なのに、寂しい心を満たすために、渉と身体関係を持ってしまい、セフレの関係を続けてる。
ーー 好きなのは今も誠司だけ。
そう自分に言い聞かせ、渉にわたしは抱かれてる。
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