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親友に幸せになって欲しい
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大晦日から三ヶ日。
伽音ちゃんと頼翔くん、翔真と相葉社長と食べて笑って、歌っての生活を送った。
「年末年始休暇なのに、キャラクター原案を描かせて、ごめんな」
「こういう時にしか、描けないからね。頼翔も見て喜んでたし、気にしないで!!」
食事の準備に片付けだけでなく、お風呂や布団の準備、洗濯もしてくれる伽音ちゃん。
ゆっくりできる時間は、翔真に頼まれたキャラクター原案の仕事をしてた。
「年末年始休暇、休まらなかったんじゃない?」
休み明けに伽音ちゃんに聞く。
「そんな事ないよ。楽しかったし、リフレッシュできた!!」
伽音ちゃんの女子力の高さに圧巻する。
手伝うと余計な仕事を増やす事になるから、私は使ったプラスチックの皿とコップを水洗いしてゴミ袋に入れるぐらいしかできなかった。
お風呂と布団の準備はいつのまにか伽音ちゃんがしていたから、甘えてた。
「また、おうち飲み会できたらいいね。次は……花見かな。これは、アウトドアだね。花見弁当作って、また5人で行こうね!!」
仕事が多忙で、海外のクライアントと仕事をしているから、祝日は仕事。
時差の関係で夜中にリモート会議をしているから、毎日3時間ぐらいしか寝ていない。
年末年始休暇、私は3kg太ったけど、伽音ちゃんはワインとシャンパンと日本酒は合間合間に飲んでいたけど食事はまともとってなかったからか、少し痩せた気がする。
「伽音ちゃん、1月と2月は仕事、落ち着いてるんだよね?」
海外企業がクライアントだから、伽音ちゃんは午後9時からが勤務時間。
翔真と相葉社長に呼び出され、六本木オフィス街にあるVIPルームのあるBARにやってきた。
「土曜日と日曜日は完全に休めるって言ってたけど」
「じゃ、伽音ちゃんを休ませるために、サプライズで1泊2日の温泉旅行を企画しよう!!」
クリスマスに年末年始休暇と、伽音ちゃんのお家で泊まりで飲み会をし、招く側の伽音ちゃんにお世話になった。
「お家飲み会だと、伽音ちゃんを疲れさせちゃうからな。BARとかレストランは頼翔くんがいると連れて行くのは無理」
iPadを取り出し、候補の温泉宿を見せてきた。
1泊20万円の離れの部屋を2部屋と、夕食と朝食をつけたら、総額50万円以上になる。
「……私、住宅ローン返済でギリギリの生活をしてるから、お金無いよ」
「凛花ちゃん、俺らが出すから、気にしないでいいよ」
相葉社長は東証1部上場企業の社長。
翔真もアプリゲームのベンチャー企業の社長でシンガーソングライターをしてるから、かなり稼いでる。
「相葉社長、今回は俺が出します。いつも伽音ちゃんにAランクの肉とか高級ワインを買わされてますよね?」
「あんなの可愛いもんだよ。前嫁なんて、ビトンやエロメスのバックとか、ティファリーのアクセサリー買いまくってたから、月に100万円とか勝手に使われてた。伽音ちゃんの場合、ちゃんと俺らに還元してくれてるし、何ぼでも払いたくなる」
相葉社長に対する嫌がらせでいつも高級食材を買わせている伽音ちゃん。
買い過ぎて作り過ぎるも、お弁当にして持ち帰らせてくれるから、しばらく美味しいご飯にありつけられ、助かってる。
毎週末温泉宿に泊まりに行く計画を立て出す翔真と相葉社長。
1月13日土曜日。
午前8時半に翔真と相葉社長が伽音ちゃんの家に到着。
「……今から、泊まりで湯河原に行くの!!」
サプライズだから、えっという表情を浮かべてた。
「やったーー!!旅行だ!!」
相葉社長に抱きついて大喜びの頼翔くん。
旅行準備なんてしてないから、慌てて衣服とiPadとノートパソコンをボストンバッグに詰め、準備をする。
翔真の愛車、Jeeq・グランドチョロキーに乗り込む。
運転席が翔真で、助手席が私。
後部座席に頼翔くんを真ん中にして、伽音ちゃんと相葉社長が座る。
温泉宿までの道中、頼翔くんのリクエストで、“ちゃら”の曲を聴きながら車を走らせ、1時間半ぐらいで目的地に着いた。
ランチはその地で有名な料亭で海鮮御膳を頂き、私と伽音ちゃんは先に旅館に入り、翔真と相葉社長は頼翔くんを連れて、日帰り温泉をはしごしに行った。
「伽音ちゃん、私たちも温泉に入ろう!!」
老舗旅館の別館の部屋には家族風呂がついてる。
しかも、立派な庭園が見える露天風呂があり、伽音ちゃんと大興奮で入った。
透き通るぐらい白くて艶々の肌、華奢で手足とウェストが折れそうなぐらいに細いのに、バストとヒップは丸みを帯びてる。
それと引き換え、背が高いから太っては見えないが、寸胴でくびれがなく、バストとヒップは真っ平らな私。
伽音ちゃんの見事なプロポーションが羨ましくてならない。
「凛花ちゃん、翔兄……相葉社長、ありがとう!!」
在宅勤務で頼翔くんがいるから外食を滅多にしない伽音ちゃん。
上げ膳据え膳の旅館の食事を喜んでた。
その姿を見て、翔真も相葉社長も嬉しそう。
夕食後は広い広縁スペースに移動し、ワインを飲みながら、ナッツとチーズを摘む。
そんな伽音ちゃんに、翔真と相葉社長はデレデレだった。
濃紺の菖蒲の花があしらわれた浴衣。、ほろ酔いでほんのり赤くなった頬っぺたに、長い髪をお団子にアップした後ろ姿から見えるうなじは、色っぽく妖艶な美しさを醸し出している。
同じ浴衣を着ているのに、伽音ちゃんと私では、月とスッポン、天と地ぐらい、女性的魅力に違いがある。
しっかり者の伽音ちゃんが普段では考えられない無防備な姿を見せ甘える姿に、翔真もロックダウンしてた。
伽音ちゃんのこの姿を見たら、男なら誰でも、毎日温泉宿に泊まりたいと思うだろう。
愛され女子、伽音ちゃん。
この4人の関係がずっと続いて欲しいと思うけど、伽音ちゃんが翔真か相葉社長と夫婦になり、幸せな家庭を築いて欲しいと、私は願う。
伽音ちゃんと頼翔くん、翔真と相葉社長と食べて笑って、歌っての生活を送った。
「年末年始休暇なのに、キャラクター原案を描かせて、ごめんな」
「こういう時にしか、描けないからね。頼翔も見て喜んでたし、気にしないで!!」
食事の準備に片付けだけでなく、お風呂や布団の準備、洗濯もしてくれる伽音ちゃん。
ゆっくりできる時間は、翔真に頼まれたキャラクター原案の仕事をしてた。
「年末年始休暇、休まらなかったんじゃない?」
休み明けに伽音ちゃんに聞く。
「そんな事ないよ。楽しかったし、リフレッシュできた!!」
伽音ちゃんの女子力の高さに圧巻する。
手伝うと余計な仕事を増やす事になるから、私は使ったプラスチックの皿とコップを水洗いしてゴミ袋に入れるぐらいしかできなかった。
お風呂と布団の準備はいつのまにか伽音ちゃんがしていたから、甘えてた。
「また、おうち飲み会できたらいいね。次は……花見かな。これは、アウトドアだね。花見弁当作って、また5人で行こうね!!」
仕事が多忙で、海外のクライアントと仕事をしているから、祝日は仕事。
時差の関係で夜中にリモート会議をしているから、毎日3時間ぐらいしか寝ていない。
年末年始休暇、私は3kg太ったけど、伽音ちゃんはワインとシャンパンと日本酒は合間合間に飲んでいたけど食事はまともとってなかったからか、少し痩せた気がする。
「伽音ちゃん、1月と2月は仕事、落ち着いてるんだよね?」
海外企業がクライアントだから、伽音ちゃんは午後9時からが勤務時間。
翔真と相葉社長に呼び出され、六本木オフィス街にあるVIPルームのあるBARにやってきた。
「土曜日と日曜日は完全に休めるって言ってたけど」
「じゃ、伽音ちゃんを休ませるために、サプライズで1泊2日の温泉旅行を企画しよう!!」
クリスマスに年末年始休暇と、伽音ちゃんのお家で泊まりで飲み会をし、招く側の伽音ちゃんにお世話になった。
「お家飲み会だと、伽音ちゃんを疲れさせちゃうからな。BARとかレストランは頼翔くんがいると連れて行くのは無理」
iPadを取り出し、候補の温泉宿を見せてきた。
1泊20万円の離れの部屋を2部屋と、夕食と朝食をつけたら、総額50万円以上になる。
「……私、住宅ローン返済でギリギリの生活をしてるから、お金無いよ」
「凛花ちゃん、俺らが出すから、気にしないでいいよ」
相葉社長は東証1部上場企業の社長。
翔真もアプリゲームのベンチャー企業の社長でシンガーソングライターをしてるから、かなり稼いでる。
「相葉社長、今回は俺が出します。いつも伽音ちゃんにAランクの肉とか高級ワインを買わされてますよね?」
「あんなの可愛いもんだよ。前嫁なんて、ビトンやエロメスのバックとか、ティファリーのアクセサリー買いまくってたから、月に100万円とか勝手に使われてた。伽音ちゃんの場合、ちゃんと俺らに還元してくれてるし、何ぼでも払いたくなる」
相葉社長に対する嫌がらせでいつも高級食材を買わせている伽音ちゃん。
買い過ぎて作り過ぎるも、お弁当にして持ち帰らせてくれるから、しばらく美味しいご飯にありつけられ、助かってる。
毎週末温泉宿に泊まりに行く計画を立て出す翔真と相葉社長。
1月13日土曜日。
午前8時半に翔真と相葉社長が伽音ちゃんの家に到着。
「……今から、泊まりで湯河原に行くの!!」
サプライズだから、えっという表情を浮かべてた。
「やったーー!!旅行だ!!」
相葉社長に抱きついて大喜びの頼翔くん。
旅行準備なんてしてないから、慌てて衣服とiPadとノートパソコンをボストンバッグに詰め、準備をする。
翔真の愛車、Jeeq・グランドチョロキーに乗り込む。
運転席が翔真で、助手席が私。
後部座席に頼翔くんを真ん中にして、伽音ちゃんと相葉社長が座る。
温泉宿までの道中、頼翔くんのリクエストで、“ちゃら”の曲を聴きながら車を走らせ、1時間半ぐらいで目的地に着いた。
ランチはその地で有名な料亭で海鮮御膳を頂き、私と伽音ちゃんは先に旅館に入り、翔真と相葉社長は頼翔くんを連れて、日帰り温泉をはしごしに行った。
「伽音ちゃん、私たちも温泉に入ろう!!」
老舗旅館の別館の部屋には家族風呂がついてる。
しかも、立派な庭園が見える露天風呂があり、伽音ちゃんと大興奮で入った。
透き通るぐらい白くて艶々の肌、華奢で手足とウェストが折れそうなぐらいに細いのに、バストとヒップは丸みを帯びてる。
それと引き換え、背が高いから太っては見えないが、寸胴でくびれがなく、バストとヒップは真っ平らな私。
伽音ちゃんの見事なプロポーションが羨ましくてならない。
「凛花ちゃん、翔兄……相葉社長、ありがとう!!」
在宅勤務で頼翔くんがいるから外食を滅多にしない伽音ちゃん。
上げ膳据え膳の旅館の食事を喜んでた。
その姿を見て、翔真も相葉社長も嬉しそう。
夕食後は広い広縁スペースに移動し、ワインを飲みながら、ナッツとチーズを摘む。
そんな伽音ちゃんに、翔真と相葉社長はデレデレだった。
濃紺の菖蒲の花があしらわれた浴衣。、ほろ酔いでほんのり赤くなった頬っぺたに、長い髪をお団子にアップした後ろ姿から見えるうなじは、色っぽく妖艶な美しさを醸し出している。
同じ浴衣を着ているのに、伽音ちゃんと私では、月とスッポン、天と地ぐらい、女性的魅力に違いがある。
しっかり者の伽音ちゃんが普段では考えられない無防備な姿を見せ甘える姿に、翔真もロックダウンしてた。
伽音ちゃんのこの姿を見たら、男なら誰でも、毎日温泉宿に泊まりたいと思うだろう。
愛され女子、伽音ちゃん。
この4人の関係がずっと続いて欲しいと思うけど、伽音ちゃんが翔真か相葉社長と夫婦になり、幸せな家庭を築いて欲しいと、私は願う。
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