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湊side 君を手放したくない
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中倉財閥の御令嬢の彼女、咲良。
本家に呼び出されて週末に東京に帰って、戻ってきてから、咲良の様子がおかしい……。
「……湊、やろっ」
京都大学に進学した俺と咲良。
半同棲で俺のアパートで暮らしてる。
建築学専攻の俺と国際文明専攻の咲良は大学ではキャンバスも違いすれ違ってた。
1年目は同じ教養科目を取ってた。
でも、2年目からは専攻で別れてしまい、同じ大学に通ってるのに一緒にいられないことが寂しかった。
だから、一緒に暮らす事にした。
「レポート終わらさないといけないから無理。17時から家庭教師のバイトが入ってるし」
大学が午前で終わる水曜日。
咲良と学食で昼を済ませて帰ってきて、溜まってるレポートをしてたら咲良が俺に戯れついてきた。
咲良と2人きりでいるとレポートが進まない。
俺の胡座に跨り向き合うように座って、濃厚なキスをしてくる。
「湊のここ、大きくなってるよ」
ベロチューをしながら、俺の股間に咲良の愛窪を擦り付けられたら、本能的に勃ってしまう。
咲良が俺のジーパンのジッパーを下げてビンビンの男を出して口の中に入れて、上目遣いでみてきた。
手で竿をしごかれ、先を口でぺろぺろされて強く吸われたら、降参してしまう。
「……咲良、ゴム!!」
「ゴムは嫌!!つけたら気持ちよくない!!」
咲良がパンツを脱ぎ捨て、俺のジーパンとズボンを脱がせ、座位で俺の男を愛窪に埋め込み腰を振る。
「……ちょっと、待て、出たらどうするんだよ。俺達、まだ学生だぞ!!」
「……大丈夫。湊の事、好き」
咲良が俺の首に腕を回し、濃厚なキスをし、より激しく腰を振る。
我慢の限界で、情けないけど咲良の中に果ててしまった……。
「……咲良、洗ってこい!!」
「嫌、面倒臭い。湊がレポートするならわたしも明日提出のレポートする」
明日提出の課題……咲良は全く手をつけてなかった。
咲良とセックスをしたのは京都大学の入学式の次の日。
咲良と入学式の後に京都大学の桜並木を歩いて帰り、俺の部屋に連れ込んで、まだ真新しい大きめのシングルベッドに押し倒してお互い初めての逢瀬をした。
気持ちいのは俺だけで、俺が暴力を振るってるみたいにぼろぼろ泣き、俺が愛窪に男を挿れて動くのを耐えてた咲良。
初めてを経験し、咲良と毎日やってたら咲良もセックスで感じるようになり……今に至る。
咲良の生理周期を調べ、排卵日辺りは気をつけるようにしてる。
だが、排卵日辺りに咲良が誘惑をしてくるから本能と理性の葛藤に苦悩しながら、なんとかその時は中に出さないように堪えた。
ある意味、尋問だ……。
そんなある日の土曜日、咲良が本家からグランドホテル チュークラ京都に呼び出された。
かなり沈んだ表情を浮かべ、清楚な感じのワンピースを着てグランドホテル チュークラ京都へ向かう咲良が心配になり後をつける。
グランドホテル チュークラの外で待ってると、咲良が咲良の両親と日本一の建築家 有川要とその御両親らしき人と、中倉財閥トップの中倉大志と出てきた。
お見合いというより政略結婚で顔合わせが行われたような感じだった。
咲良が本家の呼び出しから帰ってきて、俺の側に居たがり俺とセックスをしたがったのはそのせいだったのかもしれない。
タクシーに大倉大志と有川要とその両親を先に乗せ、頭を下げる咲良と咲良の御両親。
「咲良、逃げるならその資金は出すから。よく考えろ!!」
御両親もそう咲良に言って、タクシーに乗って去っていた。
咲良は堪えていた涙をポロポロ流す。
「咲良!!」
その姿が見ていられなくて、俺は咲良に駆け寄った。
咲良から3ヶ月後に結婚式を挙げて籍を入れ、大学卒業後に有川要と東京で暮らす事に決まったと俺に話してくれた。
「お父さんとお母さんは、逃げていいっていってくれた。
大学は辞める事になるけど、遠くに身を隠せって!!
政略結婚で結婚した親戚の大半が夫婦生活が破綻してる。
……それに、私は湊が好き。湊の奥さんになって、湊の子を産みたい」
「……咲良、逃げよう。俺も一緒に行く。咲良、俺と結婚して。俺の子をうんで」
俺は咲良と逃げる事を決めた。
咲良を手放しなくない。
大学3年目の前期が終わった日。
俺はマンションを引き払い、咲良を連れて福岡に逃げた。
東京の両親に大学を休学する旨を伝え、福岡に移住し、神崎工務店に雇って貰った。
大学を卒業してない身分だけど、大学在学中にとれる建築関係の資格はとり、建築CADが得意だったのもあり契約社員として仕事をさせて貰えた。
意匠設計と構造設計についてを建築家 神崎律樹さんから教えて貰い、一級建築士になりたいと思った。
一級建築士になるには大学卒業が1番の近道。
律樹さんから京都大学の復学か九州大学への転学を勧められ、悩む。
*****
「高卒で最短で11年だから、大学卒業してからうちにおいで!!」
律樹さんと奥さんでインテリアプランナーの姫花さんの家で開かれたホームパーティで、咲良とお伺いし、その時に京都大学を休学して福岡に逃げてきた事情を話した。
姫花さんが咲良が政略結婚させられる事を話すと同情してくれて親身になってくれた。
「中成建設の有川要ってそんなに有名な建築士だっけ?」
律樹さんは中成建設の有川要を知らないようで、姫花さんも「誰、それ?」とiPhoneのSafariで検索をしてから、建築関係の雑誌を出してきて調べ始めた。
「スーパーゼネコンは大島建設、馬島建設、清川建設、松中工務店、中成建設で、中成建設は下でかなり落ちてるよな」
スーパーゼネコンの現状を知らない俺。律樹さんもiPhoneのSafariで調べ始める。
「中成建設、かなり業績悪い。
有川要、公共施設のデザインで名を聞かないし、大した事ない。
あれぐらいなら、長谷くんでもいける。
休学取り消して1年半、京大で頑張って勉強しておいで。咲良ちゃんは私達夫婦が預かるから」
俺はただ咲良と逃げる事しか考えてなかった。
将来設計について何も考えてなかった。
「律樹さん、姫花さん、ありがとうこざいます。1年半、お世話になります。
湊、京大に復学して!!
わたし、ここで湊を待ってるから!!」
俺は休学を取り消し、京大に復学した。
本家に呼び出されて週末に東京に帰って、戻ってきてから、咲良の様子がおかしい……。
「……湊、やろっ」
京都大学に進学した俺と咲良。
半同棲で俺のアパートで暮らしてる。
建築学専攻の俺と国際文明専攻の咲良は大学ではキャンバスも違いすれ違ってた。
1年目は同じ教養科目を取ってた。
でも、2年目からは専攻で別れてしまい、同じ大学に通ってるのに一緒にいられないことが寂しかった。
だから、一緒に暮らす事にした。
「レポート終わらさないといけないから無理。17時から家庭教師のバイトが入ってるし」
大学が午前で終わる水曜日。
咲良と学食で昼を済ませて帰ってきて、溜まってるレポートをしてたら咲良が俺に戯れついてきた。
咲良と2人きりでいるとレポートが進まない。
俺の胡座に跨り向き合うように座って、濃厚なキスをしてくる。
「湊のここ、大きくなってるよ」
ベロチューをしながら、俺の股間に咲良の愛窪を擦り付けられたら、本能的に勃ってしまう。
咲良が俺のジーパンのジッパーを下げてビンビンの男を出して口の中に入れて、上目遣いでみてきた。
手で竿をしごかれ、先を口でぺろぺろされて強く吸われたら、降参してしまう。
「……咲良、ゴム!!」
「ゴムは嫌!!つけたら気持ちよくない!!」
咲良がパンツを脱ぎ捨て、俺のジーパンとズボンを脱がせ、座位で俺の男を愛窪に埋め込み腰を振る。
「……ちょっと、待て、出たらどうするんだよ。俺達、まだ学生だぞ!!」
「……大丈夫。湊の事、好き」
咲良が俺の首に腕を回し、濃厚なキスをし、より激しく腰を振る。
我慢の限界で、情けないけど咲良の中に果ててしまった……。
「……咲良、洗ってこい!!」
「嫌、面倒臭い。湊がレポートするならわたしも明日提出のレポートする」
明日提出の課題……咲良は全く手をつけてなかった。
咲良とセックスをしたのは京都大学の入学式の次の日。
咲良と入学式の後に京都大学の桜並木を歩いて帰り、俺の部屋に連れ込んで、まだ真新しい大きめのシングルベッドに押し倒してお互い初めての逢瀬をした。
気持ちいのは俺だけで、俺が暴力を振るってるみたいにぼろぼろ泣き、俺が愛窪に男を挿れて動くのを耐えてた咲良。
初めてを経験し、咲良と毎日やってたら咲良もセックスで感じるようになり……今に至る。
咲良の生理周期を調べ、排卵日辺りは気をつけるようにしてる。
だが、排卵日辺りに咲良が誘惑をしてくるから本能と理性の葛藤に苦悩しながら、なんとかその時は中に出さないように堪えた。
ある意味、尋問だ……。
そんなある日の土曜日、咲良が本家からグランドホテル チュークラ京都に呼び出された。
かなり沈んだ表情を浮かべ、清楚な感じのワンピースを着てグランドホテル チュークラ京都へ向かう咲良が心配になり後をつける。
グランドホテル チュークラの外で待ってると、咲良が咲良の両親と日本一の建築家 有川要とその御両親らしき人と、中倉財閥トップの中倉大志と出てきた。
お見合いというより政略結婚で顔合わせが行われたような感じだった。
咲良が本家の呼び出しから帰ってきて、俺の側に居たがり俺とセックスをしたがったのはそのせいだったのかもしれない。
タクシーに大倉大志と有川要とその両親を先に乗せ、頭を下げる咲良と咲良の御両親。
「咲良、逃げるならその資金は出すから。よく考えろ!!」
御両親もそう咲良に言って、タクシーに乗って去っていた。
咲良は堪えていた涙をポロポロ流す。
「咲良!!」
その姿が見ていられなくて、俺は咲良に駆け寄った。
咲良から3ヶ月後に結婚式を挙げて籍を入れ、大学卒業後に有川要と東京で暮らす事に決まったと俺に話してくれた。
「お父さんとお母さんは、逃げていいっていってくれた。
大学は辞める事になるけど、遠くに身を隠せって!!
政略結婚で結婚した親戚の大半が夫婦生活が破綻してる。
……それに、私は湊が好き。湊の奥さんになって、湊の子を産みたい」
「……咲良、逃げよう。俺も一緒に行く。咲良、俺と結婚して。俺の子をうんで」
俺は咲良と逃げる事を決めた。
咲良を手放しなくない。
大学3年目の前期が終わった日。
俺はマンションを引き払い、咲良を連れて福岡に逃げた。
東京の両親に大学を休学する旨を伝え、福岡に移住し、神崎工務店に雇って貰った。
大学を卒業してない身分だけど、大学在学中にとれる建築関係の資格はとり、建築CADが得意だったのもあり契約社員として仕事をさせて貰えた。
意匠設計と構造設計についてを建築家 神崎律樹さんから教えて貰い、一級建築士になりたいと思った。
一級建築士になるには大学卒業が1番の近道。
律樹さんから京都大学の復学か九州大学への転学を勧められ、悩む。
*****
「高卒で最短で11年だから、大学卒業してからうちにおいで!!」
律樹さんと奥さんでインテリアプランナーの姫花さんの家で開かれたホームパーティで、咲良とお伺いし、その時に京都大学を休学して福岡に逃げてきた事情を話した。
姫花さんが咲良が政略結婚させられる事を話すと同情してくれて親身になってくれた。
「中成建設の有川要ってそんなに有名な建築士だっけ?」
律樹さんは中成建設の有川要を知らないようで、姫花さんも「誰、それ?」とiPhoneのSafariで検索をしてから、建築関係の雑誌を出してきて調べ始めた。
「スーパーゼネコンは大島建設、馬島建設、清川建設、松中工務店、中成建設で、中成建設は下でかなり落ちてるよな」
スーパーゼネコンの現状を知らない俺。律樹さんもiPhoneのSafariで調べ始める。
「中成建設、かなり業績悪い。
有川要、公共施設のデザインで名を聞かないし、大した事ない。
あれぐらいなら、長谷くんでもいける。
休学取り消して1年半、京大で頑張って勉強しておいで。咲良ちゃんは私達夫婦が預かるから」
俺はただ咲良と逃げる事しか考えてなかった。
将来設計について何も考えてなかった。
「律樹さん、姫花さん、ありがとうこざいます。1年半、お世話になります。
湊、京大に復学して!!
わたし、ここで湊を待ってるから!!」
俺は休学を取り消し、京大に復学した。
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