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幼馴染と社内お試し恋愛
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律兄とお試し交際を始めた次の日。
律兄が覚悟して置くようにと言った意味を思い知る事になる。
わたしの下の名前を呼び捨てにし、やたらと頭を撫でるのはいつもの事だけど、この日から、わたしを側に置くようになり、周りに見せつけるようにわたしにボディータッチをしてきた。
「理愛、ECU設計課についてきて」
半導体デバイスに問題はなく、藤堂主任の指示で着々と開発設計が進んでる。
大問題のECU設計課にいつもは長谷川主任と2人で行くのに、わたしも連れて行かれた……。
拓哉と婚約破棄され、慰謝料云々のやり取りを終え、彼と顔を合わさなくなって3ヶ月経ってた。
拓哉とわたしは、もう……無関係。
でも、会うのが気まずかった。
古巣で来月からまたお世話になるECU設計課に入る。
「一昨日にいった改善点直した?」
長谷川主任が拓哉に言う。
拓哉はムッとした表情を浮かべながらパソコン上に入力したECUのプログラムを長谷川主任に見せた。
「ここをいじったら、ここでエラーがでるよ」
長谷川主任はざっと目を通し、すぐに問題点を見つけ指摘し、ため息を吐く。
「理愛、直してくれる?」
律兄にいきなり言われ戸惑いながら、わたしはパソコンの前の椅子に座り、プログラムをざっと見て訂正していく。
「理愛ちゃん、凄いね。完璧だわ……」
30分ほどで訂正し終わり、律兄と長谷川主任の方を向く。
長谷川主任はわたしが訂正したプログラムを誉めてくれて、律兄は優しい笑みを浮かべてた。
「来月から理愛……宮瀬がここの主任として戻って来て、ECU設計のリーダーするから。
で、真島係長は半導体デバイス設計課の理愛の仕事を引き継いで、半導体デバイス設計がデンタでは花形のポジションみたいだけど、俺はECU設計の仕事の方がミスが許されない大事な部品だと思ってる。
来週の月曜日に通達が来るだろう」
律兄がECU設計課のみんなに聞こえるように言った。
わたしがECU設計課に戻ってくると聞いて、一緒に働いてた同僚達が嬉しそうなほっとした表情を浮かべてた。
「長谷川、後は頼んだ。理愛、半導体デバイス設計課に戻ろう」
この日、律兄がわたしの事を連れ回わし、『理愛』とわたしの下の名前を呼び捨てにし、それを周りに見せつけたため、わたしと律兄が付き合ってるという噂が立ってしまった。
律兄が覚悟して置くようにと言った意味を思い知る事になる。
わたしの下の名前を呼び捨てにし、やたらと頭を撫でるのはいつもの事だけど、この日から、わたしを側に置くようになり、周りに見せつけるようにわたしにボディータッチをしてきた。
「理愛、ECU設計課についてきて」
半導体デバイスに問題はなく、藤堂主任の指示で着々と開発設計が進んでる。
大問題のECU設計課にいつもは長谷川主任と2人で行くのに、わたしも連れて行かれた……。
拓哉と婚約破棄され、慰謝料云々のやり取りを終え、彼と顔を合わさなくなって3ヶ月経ってた。
拓哉とわたしは、もう……無関係。
でも、会うのが気まずかった。
古巣で来月からまたお世話になるECU設計課に入る。
「一昨日にいった改善点直した?」
長谷川主任が拓哉に言う。
拓哉はムッとした表情を浮かべながらパソコン上に入力したECUのプログラムを長谷川主任に見せた。
「ここをいじったら、ここでエラーがでるよ」
長谷川主任はざっと目を通し、すぐに問題点を見つけ指摘し、ため息を吐く。
「理愛、直してくれる?」
律兄にいきなり言われ戸惑いながら、わたしはパソコンの前の椅子に座り、プログラムをざっと見て訂正していく。
「理愛ちゃん、凄いね。完璧だわ……」
30分ほどで訂正し終わり、律兄と長谷川主任の方を向く。
長谷川主任はわたしが訂正したプログラムを誉めてくれて、律兄は優しい笑みを浮かべてた。
「来月から理愛……宮瀬がここの主任として戻って来て、ECU設計のリーダーするから。
で、真島係長は半導体デバイス設計課の理愛の仕事を引き継いで、半導体デバイス設計がデンタでは花形のポジションみたいだけど、俺はECU設計の仕事の方がミスが許されない大事な部品だと思ってる。
来週の月曜日に通達が来るだろう」
律兄がECU設計課のみんなに聞こえるように言った。
わたしがECU設計課に戻ってくると聞いて、一緒に働いてた同僚達が嬉しそうなほっとした表情を浮かべてた。
「長谷川、後は頼んだ。理愛、半導体デバイス設計課に戻ろう」
この日、律兄がわたしの事を連れ回わし、『理愛』とわたしの下の名前を呼び捨てにし、それを周りに見せつけたため、わたしと律兄が付き合ってるという噂が立ってしまった。
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