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まさかの妊娠
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大知にハメられて結婚してから5ヶ月後……。
「気持ちが悪い……」
仕事中に猛烈な吐き気に見舞われ立ちくらみがして気を失ってしまった。
12月に花形部署のシステム開発第1課に異動した。
葵ちゃんはSEだけどサポート業務をしていて、葵ちゃんの入れ替わりでわたしは配属されたけど、相良PMの計らいでプロジェクトを任せて頂き、やりがいのある仕事に情熱を燃やしてた。
仕事は基本的に21時には帰宅できるから、過労ではない。
原因で考えられるのは、性欲の塊 大知のせい。
やり過ぎないように平日は6個入りのゴムの箱、土日祝は12個入りのゴムの箱を使い切るまでやる書類上の夫のせいで毎日体力が根こそぎ取られる。
骨盤の痛みが最近酷くて、毎日の回数を減らして欲しいと切に願う。
職場で気を失い、救急車を呼んで大知が付き添い近くの総合病院へ運ばれた。
目覚めた時、病院のベッドに横になり点滴に繋がれてた。
「……たんなる過労……だよね!?」
ベッドの横にある丸椅子に座って泣いてる大知が目に入り、焦る。
「……過労もあるけど、違う」
「……何?」
「……ここに子供がいるんだって」
わたしのお腹に手をやり、大知が泣きながら笑みを浮かべる。
避妊してた筈なのにわたしの中に大知の子がいる。
どんだけ大知の精は生命力が強いのか……。
精を放出する時だけつけてたのがそもそもの間違いで、避妊になってなかった。
「……俺、子供ができてるのに毎日、紗和を抱いてたから、最低な親父だと思って反省してる。
流産しかけてるから2週間ぐらい入院する事になるけど、紗和の仕事は俺が片付けるから安心して寝て身体を休めてくれ」
「……エェーー!!」
やりがいのある仕事をさせて貰ってたのに、まさかの妊娠で入院……。
「退院後も絶対安静だから、この際だ、仕事を辞めて、俺の副業を手伝ってくれないか?」
ふざけるなな大知の申し出に気分を害する。
一緒に居たくないから病室から追い出し、布団の中に潜る。
「紗和ちゃん!!」
面会時間ぎりぎりに葵ちゃんと相良PMがお見舞いに来てくれた。
「……紗和ちゃん、妊娠2ヶ月目で切迫流産しかけてるって大丈夫?」
葵ちゃんが心配そうにわたしに話しかけてくる。
葵ちゃんは妊活を始めたけどなかなかできないようで、避妊してるつもりだったわたしが先に妊娠してしまい、申し訳なく思う。
孕ませて孕ませた子を切迫早産させかけた大知に苛立ちを感じてるけど、わたしのお腹の中に芽生えた命が失うのは嫌で、点滴と安静にして無事に産まれてきて欲しいと願ってる。
やりがいのある仕事につけたのにと、大知に人生設計を壊されたのはかなり腹を立ててる。
退院後に絶対に大知と離婚すると心に決める。
「紗和さんの手がけてる仕事は全て大知にさせるから、安心してゆっくり休んで。
速水は仕事が速くて正確だから一人二役をやりきると思うけど、浮気とかする気力が起きないようこき使うから」
相良PMに大知が性欲の塊だというのがバレていて、浮気して離婚してくれた方がありがたいのに、相良PMは大知に浮気をさせないよう地獄の仕事量を与えたらしい。
19時に面会時間終了だから葵ちゃんと相良PMはすぐに帰ったけど、仕事を早く上がってお見舞いに来てくれたのがすごく嬉しかった。
相良PMの計らいで退院後は基本的に自宅でプログラムを組む仕事をする事になった。
安定期に入るまではなるべく立ち歩かずにベッドに横になるように言われた。
掃除と洗濯を2日に1回、葵ちゃんが来てくれてしてくれた。
子宮を圧迫したらいけないからシャワーで入浴を済ませてたからお風呂掃除は週末に大知がして、毎日の食事は地下にある成城石田に頼る日々。
週末は葵ちゃん家で夕方からホームパーティをした。
料理が得意じゃない葵ちゃんだから、天ぷらが得体の知れないモノになって出てきて、わたしが代わりに揚げたり、たこ焼きパーティーもたこ焼きの生地がドロドロで水を足したからたこ焼きが150個できて焼き役をしたわたしは疲れた。
大知に腹を立てて離婚を切り出したかったけど、相良PMが間に入り、思い留まってる。
*****
「予定日、10月初めだったよね」
「うん。予定では10月15日。でも、9月の終わりに産まれるかも」
6月の終わりの土曜日の午後、葵ちゃんと2人でベビー用品を見にきた。
妊娠6ヶ月目に入り、お腹の中にいる子が男の子とわかり、ベビー服を買いにきた。
安定期に入ったから職場復帰したいのに、職場の婚活女子に僻みからコケさせられたりしたら怖いからと産後半年までは自宅でプログラムを組む在宅ワークをさせようとする大知。
相良PMも安全を考え、職場復帰を見送りにする。
大知がわたしの請け負う仕事の2倍をこなしてわたしの特別待遇に関しての不平不満を黙らせてる手前、わたしの仕事復帰は難しいようだった。
大知が土曜日出勤してるから、葵ちゃんがわたしの相手をしてくれる。
「あのね……、わたしもやっと赤ちゃんできたんだ。予定日は3月15日。
予定日までに産まれたら、紗和ちゃんの息子ちゃんと同じ学年になる」
「おめでとう!!葵ちゃんも相良PMもずっと欲しがってたもんね。良かったね!!」
ベビー用品を手に取りながら、葵ちゃんが嬉しそうに報告してくれた。
「お腹の子、女の子がいいな。そして、紗和ちゃんの息子ちゃんと結婚したらいいな」
「……この子が大知に似た子だったら、娘ちゃんが可哀想な事になるよ!!」
「そうだね……。紗和ちゃんの子が女の子でわたしの子が男の子だったら良かったね」
今日はベビー用品の下見だけだけど、葵ちゃんと子育てについてを話題に話が膨らみ、楽しかった。
「気持ちが悪い……」
仕事中に猛烈な吐き気に見舞われ立ちくらみがして気を失ってしまった。
12月に花形部署のシステム開発第1課に異動した。
葵ちゃんはSEだけどサポート業務をしていて、葵ちゃんの入れ替わりでわたしは配属されたけど、相良PMの計らいでプロジェクトを任せて頂き、やりがいのある仕事に情熱を燃やしてた。
仕事は基本的に21時には帰宅できるから、過労ではない。
原因で考えられるのは、性欲の塊 大知のせい。
やり過ぎないように平日は6個入りのゴムの箱、土日祝は12個入りのゴムの箱を使い切るまでやる書類上の夫のせいで毎日体力が根こそぎ取られる。
骨盤の痛みが最近酷くて、毎日の回数を減らして欲しいと切に願う。
職場で気を失い、救急車を呼んで大知が付き添い近くの総合病院へ運ばれた。
目覚めた時、病院のベッドに横になり点滴に繋がれてた。
「……たんなる過労……だよね!?」
ベッドの横にある丸椅子に座って泣いてる大知が目に入り、焦る。
「……過労もあるけど、違う」
「……何?」
「……ここに子供がいるんだって」
わたしのお腹に手をやり、大知が泣きながら笑みを浮かべる。
避妊してた筈なのにわたしの中に大知の子がいる。
どんだけ大知の精は生命力が強いのか……。
精を放出する時だけつけてたのがそもそもの間違いで、避妊になってなかった。
「……俺、子供ができてるのに毎日、紗和を抱いてたから、最低な親父だと思って反省してる。
流産しかけてるから2週間ぐらい入院する事になるけど、紗和の仕事は俺が片付けるから安心して寝て身体を休めてくれ」
「……エェーー!!」
やりがいのある仕事をさせて貰ってたのに、まさかの妊娠で入院……。
「退院後も絶対安静だから、この際だ、仕事を辞めて、俺の副業を手伝ってくれないか?」
ふざけるなな大知の申し出に気分を害する。
一緒に居たくないから病室から追い出し、布団の中に潜る。
「紗和ちゃん!!」
面会時間ぎりぎりに葵ちゃんと相良PMがお見舞いに来てくれた。
「……紗和ちゃん、妊娠2ヶ月目で切迫流産しかけてるって大丈夫?」
葵ちゃんが心配そうにわたしに話しかけてくる。
葵ちゃんは妊活を始めたけどなかなかできないようで、避妊してるつもりだったわたしが先に妊娠してしまい、申し訳なく思う。
孕ませて孕ませた子を切迫早産させかけた大知に苛立ちを感じてるけど、わたしのお腹の中に芽生えた命が失うのは嫌で、点滴と安静にして無事に産まれてきて欲しいと願ってる。
やりがいのある仕事につけたのにと、大知に人生設計を壊されたのはかなり腹を立ててる。
退院後に絶対に大知と離婚すると心に決める。
「紗和さんの手がけてる仕事は全て大知にさせるから、安心してゆっくり休んで。
速水は仕事が速くて正確だから一人二役をやりきると思うけど、浮気とかする気力が起きないようこき使うから」
相良PMに大知が性欲の塊だというのがバレていて、浮気して離婚してくれた方がありがたいのに、相良PMは大知に浮気をさせないよう地獄の仕事量を与えたらしい。
19時に面会時間終了だから葵ちゃんと相良PMはすぐに帰ったけど、仕事を早く上がってお見舞いに来てくれたのがすごく嬉しかった。
相良PMの計らいで退院後は基本的に自宅でプログラムを組む仕事をする事になった。
安定期に入るまではなるべく立ち歩かずにベッドに横になるように言われた。
掃除と洗濯を2日に1回、葵ちゃんが来てくれてしてくれた。
子宮を圧迫したらいけないからシャワーで入浴を済ませてたからお風呂掃除は週末に大知がして、毎日の食事は地下にある成城石田に頼る日々。
週末は葵ちゃん家で夕方からホームパーティをした。
料理が得意じゃない葵ちゃんだから、天ぷらが得体の知れないモノになって出てきて、わたしが代わりに揚げたり、たこ焼きパーティーもたこ焼きの生地がドロドロで水を足したからたこ焼きが150個できて焼き役をしたわたしは疲れた。
大知に腹を立てて離婚を切り出したかったけど、相良PMが間に入り、思い留まってる。
*****
「予定日、10月初めだったよね」
「うん。予定では10月15日。でも、9月の終わりに産まれるかも」
6月の終わりの土曜日の午後、葵ちゃんと2人でベビー用品を見にきた。
妊娠6ヶ月目に入り、お腹の中にいる子が男の子とわかり、ベビー服を買いにきた。
安定期に入ったから職場復帰したいのに、職場の婚活女子に僻みからコケさせられたりしたら怖いからと産後半年までは自宅でプログラムを組む在宅ワークをさせようとする大知。
相良PMも安全を考え、職場復帰を見送りにする。
大知がわたしの請け負う仕事の2倍をこなしてわたしの特別待遇に関しての不平不満を黙らせてる手前、わたしの仕事復帰は難しいようだった。
大知が土曜日出勤してるから、葵ちゃんがわたしの相手をしてくれる。
「あのね……、わたしもやっと赤ちゃんできたんだ。予定日は3月15日。
予定日までに産まれたら、紗和ちゃんの息子ちゃんと同じ学年になる」
「おめでとう!!葵ちゃんも相良PMもずっと欲しがってたもんね。良かったね!!」
ベビー用品を手に取りながら、葵ちゃんが嬉しそうに報告してくれた。
「お腹の子、女の子がいいな。そして、紗和ちゃんの息子ちゃんと結婚したらいいな」
「……この子が大知に似た子だったら、娘ちゃんが可哀想な事になるよ!!」
「そうだね……。紗和ちゃんの子が女の子でわたしの子が男の子だったら良かったね」
今日はベビー用品の下見だけだけど、葵ちゃんと子育てについてを話題に話が膨らみ、楽しかった。
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