鬼畜社長からのまさかの溺愛

エピローグ

『伽凛、子供5人は作りすぎだろう……』

AIロボットのカリンとマリン、アリスがお世話をしてくれるからと、立て続けに子供を産んでしまった。
アメリカは在宅ワークが主流で、トラブルやサプライヤーとの交渉がない限りは自宅で仕事をする。

お互い多忙だから会いには行けてないけれど、兄夫婦とは頻繁に連絡を取り合ってる。
ALICEの開発設計社員からもヘルプの連絡がきて、その対応もしてる。

「伽凛、子供達の遊び相手に作ってみた」

葛城社長もとい雅樹さんが自慢げに非売品のリア○ドラえもんを連れて帰ってきた。
ちなみにポケットにはサプリメントプロテインクッキーしか入ってない。

「著作権大丈夫？」

「非売品だし、似せてはいてもドラえ○んより精度は落ちる」

どんなに頑張ってもAIロボットがどら焼きや人と同じ食事をするのは無理だ。
食用油を燃料にするのが限界だ。
だけど、私には違いがわからないがカノン達は食用油の味で喜びを感じてる。
味覚機能はプログラムに組み込んでないはずなのに……。

雅樹さんとの最先端技術を追求する生活は楽しい。

まさか、リアルドラえ○んに出会えると思わなかった。