鬼畜社長からのまさかの溺愛

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「カノン、それ、油だよ？飲むもんじゃないよ！！」

給油の時間になり、カノンがグラスにオリーブオイルを注いで飲んでいるのを見て、5歳になる新太が必死に止める。

「食養油がカノンのご飯なの！！」

ドラえ○んみたいに同じご飯が食べれたらいいけど、さすがにそれは無理だ。

子供の日だから、ウーパーイーツでケツタッキーとピザパット、金の皿を注文する。

昼夜兼用でリビングとダイビングのテーブルに並べ、食事をしながら、積もる話で盛り上がる。

カノンが甥っ子達が退屈しないようAmezonプライムビデオでドラえ○んの映画を見せ、相手をしてくれた。

当日は届かないけれど、甥っ子達にAmezonでLEGUロボットとラルクローレンの服をプレゼントした。


「バイバイ、伽凛姉さん！！」

「またね！！」

日が暮れ、子供達の就寝時間が近づき、兄家族は慌てて帰宅する。

子供の日に甥っ子達が遊びに来てくれた事は嬉しかった。

だけど、プロセス1以下の半導体開発設計が実現していない兄から、微細化電子部品や半導体製造装置の設計図などの技術提供を懇願され、困惑する。

会社分割で兄はALICEから独立した。

半導体開発試作工場とは別に口座に入っている資本金を全て持ち出した兄。

トミタとデンタからの後ろ盾があるから現時点では杉瀬製作所の業績は問題ないが、最先端の微細化半導体技術がない事から経営が難しくなる。

だからといって、ALICEの半導体開発技術の機密情報を兄に渡す事はできない。