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第3唱 歌い手
お役立ち魔法
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トリプト村へは、馬車で十日以上かかるらしい。
クロヴィスとジークがあらかじめ、旅慣れないラピスに合わせて、遠回りでも可能な限り野宿せずに済む道筋を選んでくれていたので、余計に日数がかかるようだ。
「お手間を増やして、申しわけないです」
ぺこりと頭を下げたラピスの頭を、ジークが撫でてくれた。
「どうせ巡礼は、長くかかる……気にすることではない……」
それを見ていたディードが、「珍しい、団長が微笑った!」とこっそり驚いていたが、ラピスにはいつもと同じ表情に見えた。さすが直属見習いは違う。
幸い、ここまでは穏やかな好天続きで、ラピスはリラックスして旅を続けていた。
もちろん疲労はあるし、躰もあちこち痛くなるけれど。
カーレウムの家でせっせと働いていたことや、クロヴィスと暮らしてからは毎日森で遊び回ったり、馬に乗せてもらったりしていたことが活かされて、ジークたちが驚くほど元気に過ごせている。
ディードも本当に優しい。
「馬車ばかりでは飽きるだろう」
と、一緒に馬に乗せてくれたこともある。
ラピスがエンコッド町の食堂で店主からもらった、ドライフルーツたっぷりの焼き菓子をあげると、嬉しそうに笑って「一緒に食べよう」と半分こして、大きいほうをくれた。
ラピスも負けずに、すかさずその大きいほうを彼の口に突っ込んだ(この技も、ラピスにたくさん食べさせようとする師から学んだことである)。
しかし、そんなディードの様子に変化が起きたのは、シグナス森林を出てから六日目のことだった。
☆ ☆ ☆
その日は朝から、厚い灰色の雲が空を覆っていた。
どんどん気温も下がってきて、雨に降られたら風邪をひいてしまいそうだ。
一行は食事もそこそこに旅路を急ぎ、降り出す前に宿泊予定先である某貴族の狩猟小屋に着いたときには、皆ホッとして笑顔になった。
小屋と言っても、立派な家具で設えられた部屋が五つもある石壁の家だ。
狩猟シーズンしか使われないのがもったいないほどきちんと管理されていて、暖炉も厨房もすぐ使えるようになっていた。
ジークとディード、そして馭者担当として残ってくれていた騎士ひとりが馬の世話などをしているあいだに、ラピスは手早く暖炉に火を熾してお茶を淹れた。
家に入ってきた皆が、「ラピス、火を熾すの上手だね!」と驚いたり喜んだりしてくれたのが、とても嬉しい。
(カーレウムの家で、家事をおぼえていてよかった)
ラピスも少しは役に立ちたかったので、にこにこしてしまう。
そうしているあいだにも、気づけば、とうとう降り出した雨が窓を打っていた。まだまだ冷え込みそうだ。
暖炉の前でひと息ついて、少しは躰もあたたまったが……
(湯浴みをしたほうが疲れが抜けるし躰に良いんだって、お師匠様はいつも言ってる)
ジークたちはきっと、ラピス以上に疲れているだろう。
よし、とラピスはひとり気合いを入れた。
「あのぅ、湯浴みのお湯を沸かしたいのですけど」
「ああ、いいですよ。俺が用意しますよ」
笑顔で言ってくれた騎士に、暖炉に大鍋を設置することだけお願いした。
あとは自分で井戸水を汲んできて、半分ほど溜めればいい。
「半分? ……ラピス、もしや魔法を使う気か……?」
鋭く気づいたジークに止められ、ディードにも「無理して行使するなって言われてただろう」と心配されたが、ラピスは自信があった。
「躰も旅に慣れたし、みんなのおかげで元気だから大丈夫!」
調子に乗っているわけではなく、本当に大丈夫という気がするのだ。
きっとこの場にクロヴィスがいれば、「やってみろ」とニヤリと笑う。
師のようにゼロから大量の水を出すことはまだできないが、溜められた水をある程度増やすことならできるし、炎に強弱をつける練習も何度もしてきた。クロヴィスは旅に役立ちそうな魔法を集中的に教えてくれたから。
ラピスの考えを聞いたジークたちは、「それならば」と水を半分溜めてくれて、暖炉の前に立つラピスを、固唾を呑んで見つめてきた。
ラピスは両手を前方に伸ばし、鮮明にイメージする。
(お水がお鍋いっぱいになって、炎が大きくなる。そうなる)
『ラピスはできる。そう信じろ』
そう言った師の言葉通り、信じる。
自分の中にたまった竜氣が――竜が、そうさせてくれる。
間を置かず、「おおーっ!」と騎士が声を上げた。ジークも身を乗り出している。
「ラピス、ほんとに水が増えてる! それに火も伸び上がってる、生きてるみたいだよ!」
ディードが興奮しながら炎と大鍋を指差し、騎士も「いやあ、その年で、すでに立派な魔法使いなんですねぇ……いやはや。今さらですが、驚くばかりです」と目を瞠っている。
「すごいな、ほんとにすごいなラピス! わかってはいたけど、本物の魔法使いなんだよね!」
「えへへ。僕、お湯をどんどん沸かすから、みんな湯浴みしちゃっていいよ?」
「何言ってんだ、最初は当然ラピスだろ。まったくもう」
呆れた声で、でも優しく、ディードが笑う。
――しかし。
ジークがサッと表情を変え、窓の外へ視線を向けた。
同時に剣を手に取り、ラピス以外が戦闘態勢に入る。
皆が黙り込んだことで、雨と炎の音の向こうに、馬のいななきや人の声が聞こえた。
クロヴィスとジークがあらかじめ、旅慣れないラピスに合わせて、遠回りでも可能な限り野宿せずに済む道筋を選んでくれていたので、余計に日数がかかるようだ。
「お手間を増やして、申しわけないです」
ぺこりと頭を下げたラピスの頭を、ジークが撫でてくれた。
「どうせ巡礼は、長くかかる……気にすることではない……」
それを見ていたディードが、「珍しい、団長が微笑った!」とこっそり驚いていたが、ラピスにはいつもと同じ表情に見えた。さすが直属見習いは違う。
幸い、ここまでは穏やかな好天続きで、ラピスはリラックスして旅を続けていた。
もちろん疲労はあるし、躰もあちこち痛くなるけれど。
カーレウムの家でせっせと働いていたことや、クロヴィスと暮らしてからは毎日森で遊び回ったり、馬に乗せてもらったりしていたことが活かされて、ジークたちが驚くほど元気に過ごせている。
ディードも本当に優しい。
「馬車ばかりでは飽きるだろう」
と、一緒に馬に乗せてくれたこともある。
ラピスがエンコッド町の食堂で店主からもらった、ドライフルーツたっぷりの焼き菓子をあげると、嬉しそうに笑って「一緒に食べよう」と半分こして、大きいほうをくれた。
ラピスも負けずに、すかさずその大きいほうを彼の口に突っ込んだ(この技も、ラピスにたくさん食べさせようとする師から学んだことである)。
しかし、そんなディードの様子に変化が起きたのは、シグナス森林を出てから六日目のことだった。
☆ ☆ ☆
その日は朝から、厚い灰色の雲が空を覆っていた。
どんどん気温も下がってきて、雨に降られたら風邪をひいてしまいそうだ。
一行は食事もそこそこに旅路を急ぎ、降り出す前に宿泊予定先である某貴族の狩猟小屋に着いたときには、皆ホッとして笑顔になった。
小屋と言っても、立派な家具で設えられた部屋が五つもある石壁の家だ。
狩猟シーズンしか使われないのがもったいないほどきちんと管理されていて、暖炉も厨房もすぐ使えるようになっていた。
ジークとディード、そして馭者担当として残ってくれていた騎士ひとりが馬の世話などをしているあいだに、ラピスは手早く暖炉に火を熾してお茶を淹れた。
家に入ってきた皆が、「ラピス、火を熾すの上手だね!」と驚いたり喜んだりしてくれたのが、とても嬉しい。
(カーレウムの家で、家事をおぼえていてよかった)
ラピスも少しは役に立ちたかったので、にこにこしてしまう。
そうしているあいだにも、気づけば、とうとう降り出した雨が窓を打っていた。まだまだ冷え込みそうだ。
暖炉の前でひと息ついて、少しは躰もあたたまったが……
(湯浴みをしたほうが疲れが抜けるし躰に良いんだって、お師匠様はいつも言ってる)
ジークたちはきっと、ラピス以上に疲れているだろう。
よし、とラピスはひとり気合いを入れた。
「あのぅ、湯浴みのお湯を沸かしたいのですけど」
「ああ、いいですよ。俺が用意しますよ」
笑顔で言ってくれた騎士に、暖炉に大鍋を設置することだけお願いした。
あとは自分で井戸水を汲んできて、半分ほど溜めればいい。
「半分? ……ラピス、もしや魔法を使う気か……?」
鋭く気づいたジークに止められ、ディードにも「無理して行使するなって言われてただろう」と心配されたが、ラピスは自信があった。
「躰も旅に慣れたし、みんなのおかげで元気だから大丈夫!」
調子に乗っているわけではなく、本当に大丈夫という気がするのだ。
きっとこの場にクロヴィスがいれば、「やってみろ」とニヤリと笑う。
師のようにゼロから大量の水を出すことはまだできないが、溜められた水をある程度増やすことならできるし、炎に強弱をつける練習も何度もしてきた。クロヴィスは旅に役立ちそうな魔法を集中的に教えてくれたから。
ラピスの考えを聞いたジークたちは、「それならば」と水を半分溜めてくれて、暖炉の前に立つラピスを、固唾を呑んで見つめてきた。
ラピスは両手を前方に伸ばし、鮮明にイメージする。
(お水がお鍋いっぱいになって、炎が大きくなる。そうなる)
『ラピスはできる。そう信じろ』
そう言った師の言葉通り、信じる。
自分の中にたまった竜氣が――竜が、そうさせてくれる。
間を置かず、「おおーっ!」と騎士が声を上げた。ジークも身を乗り出している。
「ラピス、ほんとに水が増えてる! それに火も伸び上がってる、生きてるみたいだよ!」
ディードが興奮しながら炎と大鍋を指差し、騎士も「いやあ、その年で、すでに立派な魔法使いなんですねぇ……いやはや。今さらですが、驚くばかりです」と目を瞠っている。
「すごいな、ほんとにすごいなラピス! わかってはいたけど、本物の魔法使いなんだよね!」
「えへへ。僕、お湯をどんどん沸かすから、みんな湯浴みしちゃっていいよ?」
「何言ってんだ、最初は当然ラピスだろ。まったくもう」
呆れた声で、でも優しく、ディードが笑う。
――しかし。
ジークがサッと表情を変え、窓の外へ視線を向けた。
同時に剣を手に取り、ラピス以外が戦闘態勢に入る。
皆が黙り込んだことで、雨と炎の音の向こうに、馬のいななきや人の声が聞こえた。
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