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第1唱 変転する世界とラピスの日常
何歳でもよくて、好きに呼ぶ
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(どうしてかなぁ)
幼竜を撫でながら、ラピスは心の中で呟く。
ほんの数日前に会ったばかりの人。
その素性も、知ったばかりの人。
「大魔法使いだ」と称しているのは真実だろう。継母にも心当たりがあるようだった。
かと言って、数日のうちに弟子入りとか、養子入りとか……
この事態はたぶん、普通ではない。それくらいは十二歳でもわかる。
だがラピスは、なぜか最初から彼を信じている。受け入れている。
幼竜に驚かなかったからだろうか。
幼竜が懐いていたからだろうか。
『竜の書』について、教えてくれたからだろうか。
(信じてくれたから……かも、しれない)
そう。クロヴィスは最初から、ラピスが竜の子を『保護した』と言ってくれたのだ。盗んだとは思わないと断言してくれた。少しの間も、なんの気負いもなく。
本当は、自分はけっこう傷ついていたのかもしれない、とラピスは初めて自覚した。
母を亡くし、父を亡くし。
すでにカーレウム家に自分の居場所はないのだと察してはいても。
継母たちと、仲良くなりたかった。
好いてもらえたら、嬉しかった。
努力したつもりだった。
でも彼らの中のラピスは、『幼竜を盗んでくるような人間』のままだった。
「キュウゥゥ」
鉤爪の小さな手が、ぺたりとラピスの手の甲に置かれた。
赤い目がじっとラピスを見上げている。
その瞳を見ただけで、自然と笑みがこぼれた。
「――あの森に寄って行くぞ」
「え?」
いつのまにかラピスを見つめていたらしきクロヴィスが、肩をすくめる。
「そいつの保護者も見つけてやらねばならんだろう。今度こそ気合いを入れて、成竜に遭遇しろ」
「わぁ……が、頑張ります!」
この子にも、保護者を。
その言葉が、暖炉のようにじんわりと、ラピスの心を芯からあたためていく。
『どうかどうか、お健やかにお過ごしください。必ずお手紙で近況をお知らせくださいね』
カーレウム家を出るとき、継母たちに挨拶をしたかったがすでに外出しており、代わりに執事や料理長や、いつも親切にしてくれた使用人たちが、目に涙を浮かべて見送ってくれた。
何度も何度も、『坊ちゃまをよろしくお願いいたします』とクロヴィスに頭を下げて(そして何度も『知るか。俺はお前らの指図など受けん』と返されて)。
皆の心配は伝わってきた。
ラピス自身、不安な気持ちが少しもなかったと言えば嘘になる。
けれど心に散らばっていた不安の欠片は、今、きらきらと光る砂になってどこかへ飛んで行った。
「あの、クロヴィスさんっ」
「ん?」
「七十歳過ぎてるって本当ですか?」
「……サバ読んだかも。八十過ぎかも」
本当におぼえていないように首をひねる、美しい青年にしか見えない相手に、ラピスの笑顔は全開になった。
「何歳でもよいのですけど、クロヴィスさんっ」
「いいのかよ」
「あの、あの、僕はあなたの弟子になれるのですよね? それなら、あの、『お師匠様』って呼んでもいいですか?」
クロヴィスは一瞬目を瞠り、フッと笑った。
継母に向けていたのとは違う、陽だまりみたいな優しい微笑みで。
「おう。師匠でも先生でも、好きに呼べ」
「はい! 好きに呼びます! ちなみに母様は、たまに父様を『あ・な・た』って呼んでました。そしたら父様はすごく喜んでいたのですけど」
「ヤメロ。俺は断じて喜ばん」
「あの、あの、お師匠様」
「なんだ」
「どうして僕を……」
弟子にしてくれたのだろう。
時間と労力を割いてくれたのだろう。
彼にとっても偶然会っただけの、見知らぬ子供だったろうに。
「あの、あのね、お師匠様」
「なんなんだ」
「僕、頑張りますね!」
「おう、励め」
「はい! でも、なにを頑張ればいいのでしょう」
クロヴィスの視線が、幼竜に流れた。
「……竜を識ることを。そして世界を識ることを」
「竜を識ること。世界を識ること」
「けどたぶんお前は、アカデミー上層部の連中なんかよりずっと多くのことを、すでにわかっているんだ、ラピんこ」
「僕が?」
目をパチクリさせて続きを待ったが、クロヴィスの目はまた窓外に向けられてしまった。
そうこうするうち馬車は、二人が出会ったあの森の入り口に到着した。
二人と幼竜で森に入り、しばらく歩いて、ぽっかりとひらけた草地に辿り着いた頃。
急に変わった風向きに驚き仰いだ空に、それは現れた。
遥か上空を突き刺す落葉樹たちが、強風にあおられ身をしならせる。
数えるほどになった黄葉が、季節はずれの蝶みたいに舞い落ちてきた。
「本当に来たなぁ」
クロヴィスが呆れたようにも嬉しそうにも聞こえる声を上げる。
その視線の先には、青空に湖が出現したように揺らめき光る、獣型の蒼竜が飛来していた。
体長的にまだ若い。
光の加減で紺色にも水色にも見える鱗は、遠目にも、腕の中の竜の子と同類の煌めきを感じさせた。
その証のように、幼竜はまん丸い目をさらに見ひらき、せわしなく鼻をすんすんさせて、接近してくる竜をじいっと注視している。
「ここまで来て、ここ、ここっ!」
ラピスは竜の子を掲げて、ぴょんぴょん飛び跳ねた。
「この子に見おぼえありませんかーっ!」
「叫ぶより、歌えないか?」
「ほえ、歌? なんの歌ですか?」
クロヴィスが何か答えようと口をひらいたが、先に上空から歌が降ってきた。軽やかに楽しげに、弾むような竜の歌。
応えて竜の子もラピスの腕の中で首を振り、嬉しそうに歌い出す。
「解いてみろ」
微笑んで――出会ってから初めて見る、心の底からくつろいだような笑みを浮かべて、クロヴィスが促してきた。
ラピスは母以外と、心おきなく竜の話をしたことがない。竜のことが大好きなのに、誰ともその想いを分かち合えずにきた。
でもこれからは違う。クロヴィス相手なら隠すことなく、好きなだけ竜について語れるし聴けるのだ。嬉しくて楽しくて、頬が火照るのを感じた。
「『別に親でも兄弟でもないけど、同類のよしみで連れてってやる』って言ってます。笑ってるみたい。あと、この竜の子は……地名? ぷれ、ぷれと? 山のふも、と、東の森って歌ってます」
「プレトリウス山の麓の、東側の森、だな」
満足そうにうなずいたクロヴィスの銀髪が、竜の鱗を反射したように煌めく。
「その森がどうしたのでしょう」
「行ってみたらいい。上手いぐあいに、我が家の近くだ」
「そうなんですか!」
おおーと興奮するラピスにかまわず、クロヴィスは「自分で上まで行けるな?」と幼竜に話しかけている。
と、強烈な上昇気流が発生して、二人をよろめかせた。
「うわわっ!」
思わず声を上げて見上げると、梢越し、巨体がゆったり旋回している。その動きが新たな風を呼んだのだ。
素早く態勢を整えたクロヴィスがラピスを支えてくれたが、竜の子はブワッと放り出されたように空に向かった。
ラピスはとっさに手を伸ばすも、「キュッ」と可愛らしい声を残して、小さな竜は小さな翼をはためかせている。そのまま、気流が凪いでも、ぐいぐい上空へ。
やがて待機していた竜の鼻先まで辿り着くと、ぱくりと咥えられて、そのままぽーんと背中に放り投げられた。そうして翼のあいだに幼竜が納まると、飛竜はバサリと翼をはためかせ。
巨体の飛行がまたも強い風を吹き下ろし、竜たちの姿は、みるみる空に同化して見えなくなった。
幼竜を撫でながら、ラピスは心の中で呟く。
ほんの数日前に会ったばかりの人。
その素性も、知ったばかりの人。
「大魔法使いだ」と称しているのは真実だろう。継母にも心当たりがあるようだった。
かと言って、数日のうちに弟子入りとか、養子入りとか……
この事態はたぶん、普通ではない。それくらいは十二歳でもわかる。
だがラピスは、なぜか最初から彼を信じている。受け入れている。
幼竜に驚かなかったからだろうか。
幼竜が懐いていたからだろうか。
『竜の書』について、教えてくれたからだろうか。
(信じてくれたから……かも、しれない)
そう。クロヴィスは最初から、ラピスが竜の子を『保護した』と言ってくれたのだ。盗んだとは思わないと断言してくれた。少しの間も、なんの気負いもなく。
本当は、自分はけっこう傷ついていたのかもしれない、とラピスは初めて自覚した。
母を亡くし、父を亡くし。
すでにカーレウム家に自分の居場所はないのだと察してはいても。
継母たちと、仲良くなりたかった。
好いてもらえたら、嬉しかった。
努力したつもりだった。
でも彼らの中のラピスは、『幼竜を盗んでくるような人間』のままだった。
「キュウゥゥ」
鉤爪の小さな手が、ぺたりとラピスの手の甲に置かれた。
赤い目がじっとラピスを見上げている。
その瞳を見ただけで、自然と笑みがこぼれた。
「――あの森に寄って行くぞ」
「え?」
いつのまにかラピスを見つめていたらしきクロヴィスが、肩をすくめる。
「そいつの保護者も見つけてやらねばならんだろう。今度こそ気合いを入れて、成竜に遭遇しろ」
「わぁ……が、頑張ります!」
この子にも、保護者を。
その言葉が、暖炉のようにじんわりと、ラピスの心を芯からあたためていく。
『どうかどうか、お健やかにお過ごしください。必ずお手紙で近況をお知らせくださいね』
カーレウム家を出るとき、継母たちに挨拶をしたかったがすでに外出しており、代わりに執事や料理長や、いつも親切にしてくれた使用人たちが、目に涙を浮かべて見送ってくれた。
何度も何度も、『坊ちゃまをよろしくお願いいたします』とクロヴィスに頭を下げて(そして何度も『知るか。俺はお前らの指図など受けん』と返されて)。
皆の心配は伝わってきた。
ラピス自身、不安な気持ちが少しもなかったと言えば嘘になる。
けれど心に散らばっていた不安の欠片は、今、きらきらと光る砂になってどこかへ飛んで行った。
「あの、クロヴィスさんっ」
「ん?」
「七十歳過ぎてるって本当ですか?」
「……サバ読んだかも。八十過ぎかも」
本当におぼえていないように首をひねる、美しい青年にしか見えない相手に、ラピスの笑顔は全開になった。
「何歳でもよいのですけど、クロヴィスさんっ」
「いいのかよ」
「あの、あの、僕はあなたの弟子になれるのですよね? それなら、あの、『お師匠様』って呼んでもいいですか?」
クロヴィスは一瞬目を瞠り、フッと笑った。
継母に向けていたのとは違う、陽だまりみたいな優しい微笑みで。
「おう。師匠でも先生でも、好きに呼べ」
「はい! 好きに呼びます! ちなみに母様は、たまに父様を『あ・な・た』って呼んでました。そしたら父様はすごく喜んでいたのですけど」
「ヤメロ。俺は断じて喜ばん」
「あの、あの、お師匠様」
「なんだ」
「どうして僕を……」
弟子にしてくれたのだろう。
時間と労力を割いてくれたのだろう。
彼にとっても偶然会っただけの、見知らぬ子供だったろうに。
「あの、あのね、お師匠様」
「なんなんだ」
「僕、頑張りますね!」
「おう、励め」
「はい! でも、なにを頑張ればいいのでしょう」
クロヴィスの視線が、幼竜に流れた。
「……竜を識ることを。そして世界を識ることを」
「竜を識ること。世界を識ること」
「けどたぶんお前は、アカデミー上層部の連中なんかよりずっと多くのことを、すでにわかっているんだ、ラピんこ」
「僕が?」
目をパチクリさせて続きを待ったが、クロヴィスの目はまた窓外に向けられてしまった。
そうこうするうち馬車は、二人が出会ったあの森の入り口に到着した。
二人と幼竜で森に入り、しばらく歩いて、ぽっかりとひらけた草地に辿り着いた頃。
急に変わった風向きに驚き仰いだ空に、それは現れた。
遥か上空を突き刺す落葉樹たちが、強風にあおられ身をしならせる。
数えるほどになった黄葉が、季節はずれの蝶みたいに舞い落ちてきた。
「本当に来たなぁ」
クロヴィスが呆れたようにも嬉しそうにも聞こえる声を上げる。
その視線の先には、青空に湖が出現したように揺らめき光る、獣型の蒼竜が飛来していた。
体長的にまだ若い。
光の加減で紺色にも水色にも見える鱗は、遠目にも、腕の中の竜の子と同類の煌めきを感じさせた。
その証のように、幼竜はまん丸い目をさらに見ひらき、せわしなく鼻をすんすんさせて、接近してくる竜をじいっと注視している。
「ここまで来て、ここ、ここっ!」
ラピスは竜の子を掲げて、ぴょんぴょん飛び跳ねた。
「この子に見おぼえありませんかーっ!」
「叫ぶより、歌えないか?」
「ほえ、歌? なんの歌ですか?」
クロヴィスが何か答えようと口をひらいたが、先に上空から歌が降ってきた。軽やかに楽しげに、弾むような竜の歌。
応えて竜の子もラピスの腕の中で首を振り、嬉しそうに歌い出す。
「解いてみろ」
微笑んで――出会ってから初めて見る、心の底からくつろいだような笑みを浮かべて、クロヴィスが促してきた。
ラピスは母以外と、心おきなく竜の話をしたことがない。竜のことが大好きなのに、誰ともその想いを分かち合えずにきた。
でもこれからは違う。クロヴィス相手なら隠すことなく、好きなだけ竜について語れるし聴けるのだ。嬉しくて楽しくて、頬が火照るのを感じた。
「『別に親でも兄弟でもないけど、同類のよしみで連れてってやる』って言ってます。笑ってるみたい。あと、この竜の子は……地名? ぷれ、ぷれと? 山のふも、と、東の森って歌ってます」
「プレトリウス山の麓の、東側の森、だな」
満足そうにうなずいたクロヴィスの銀髪が、竜の鱗を反射したように煌めく。
「その森がどうしたのでしょう」
「行ってみたらいい。上手いぐあいに、我が家の近くだ」
「そうなんですか!」
おおーと興奮するラピスにかまわず、クロヴィスは「自分で上まで行けるな?」と幼竜に話しかけている。
と、強烈な上昇気流が発生して、二人をよろめかせた。
「うわわっ!」
思わず声を上げて見上げると、梢越し、巨体がゆったり旋回している。その動きが新たな風を呼んだのだ。
素早く態勢を整えたクロヴィスがラピスを支えてくれたが、竜の子はブワッと放り出されたように空に向かった。
ラピスはとっさに手を伸ばすも、「キュッ」と可愛らしい声を残して、小さな竜は小さな翼をはためかせている。そのまま、気流が凪いでも、ぐいぐい上空へ。
やがて待機していた竜の鼻先まで辿り着くと、ぱくりと咥えられて、そのままぽーんと背中に放り投げられた。そうして翼のあいだに幼竜が納まると、飛竜はバサリと翼をはためかせ。
巨体の飛行がまたも強い風を吹き下ろし、竜たちの姿は、みるみる空に同化して見えなくなった。
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