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第20章 桃祭り開催
おねだりアーネスト
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躰が勝手に快楽を追って、出て行こうとする寒月の指を締めつけた。
「んっ、んん……ッ」
これも桃マルムの催淫効果なのか、それとも僕がすごくいやらしいだけなのか。
いつまでも僕だけが裸で、意地悪な言葉で責められながら、恥ずかしい格好をさせられているのに……気づけば僕の先端からは、お漏らししたみたいに先走りが滴り続けている。
「すごいな変質者くん。女みたいに濡れてるぞ」
「や……だっ、ひっ、ううん」
「ま、俺もガッチガチだけどな。気が合うな!」
「……俺だって気が合う」
この二人、こんなときまで張り合っている。
でもそんな会話も、ぼうっとした頭の片隅を通り抜けていくばかりで。
寒月の指がゆっくりと引き抜かれると、切ない異物感から解放されて一瞬脱力する。なのにすぐさまそこが、自分でもわかるくらいに貪欲にひくつき出した。
「アーネスト……エロすぎ。こんなにキュウキュウひくつかせて」
寒月が指先で、ツプツプと入り口を刺激しながら囁く。
「それやめっ、あ、あ、」
青月に抱き上げられて寝台に戻された僕は、強すぎる快感と焦らされるもどかしさに、ポロポロと涙をこぼした。
「うっ、ううっ」
「「アーネスト!?」」
双子が素っ頓狂な声を上げる。
「泣いてるのか!? すまん、怖かったか、嫌だったか!?」
「すまない、お前があまりに可愛いから調子に乗った」
「「こいつが悪い」」
焦って謝りながらも、しっかり互いを指差し責任を押し付け合っている。
広い寝台の上で、僕はぎゅっと膝を寄せて二人を見た。
「な、何も、」
「うん?」
「何だ?」
「何も、隠してなかった、でしょ……?」
涙で潤む視界で見つめると、なぜか双子はしばし黙り込み。
次の瞬間、まさに虎が獲物に襲いかかるかの迫力で飛びついてきた。
おかげで僕は「うわーっ!」と叫んで押し倒される。
もちろん双子は、どんなときでも僕を圧し潰すようなことはしないけれども……それでも大男二人がいきなり飛びかかってくるんだから、びっくりするよ!
しかも二人は、
「凶悪! 可愛いが過ぎるだろ、お前はーっ!」
「アーネスト……ほんっとに、お前は」
などと意味不明なことを言いながら顔を赤くして、頭痛をこらえるように額に手をあてている。
わからない……この展開についていけない。これもまた変質者扱いの一環なのだろうか。
よくわからないままに、両隣に寄り添った寒月と青月から、髪に顔に、首筋に肩に、チュッ、チュッ、と音をたててキスされて。
「お詫びに何でも言うこと聞く」
「どうしてほしい?」
気遣わしげにそう訊かれた。
実のところ、そこまで怖かったり嫌だったりしたわけでは……ない、んだけど……。でも、恥ずかしいから言わない……。それに優しくしてもらえると、やっぱりホッとする。
僕は涙目のまま、もじもじと太腿を合わせた。
「僕だけ裸なの、やだ」
「よし脱ごう! すぐ脱ごう!」
寒月が宣言するや、二人はバサバサと衣服を脱ぎ捨て、「服め!」と壁に投げつけた。そんな八つ当たりしなくても。
彼らは瞬く間に一糸まとわぬ姿になって、僕だけすっぽんぽんという状況からは抜け出せた。それは良いのだが、どうしても目が……隆々と勃ち上がった二人のモノに、向いてしまう。
久し振りに見ると改めて……すごい。
僕を見て昂ってるんだと思ったら、顔が火を噴いたみたいに熱くなって、にわかに鼓動も忙しなくなった。
「次は何してほしい? アーネスト」
「あ……」
優しく髪を梳いてくる青月に問われて、喉がカラカラになっていることに気づいた。都合よく、視界の端に桃マルムがある。
僕がそれに手をのばすと、察した寒月が手渡してくれた。
マルムは本当に優秀。
たっぷり溢れ出たマルム汁は、火照った躰に嬉しい、爽やかなミント茶そのものだった。口にたっぷり含むと、乾いた喉をさらさらと潤してくれる。
その間も双子はじいっと、欲望が燃え立つような目で僕を見ていた。
桃マルムを二人にも勧めながら、僕の口から勝手に言葉が飛び出す。
「し、して……」
順に桃マルムにかじりついていた双子が、またしても沈黙した。
ごくり、と喉を鳴らす音がして、それから……子供みたいな、笑顔になった。
「俺たちとしたいか? アーネスト」
寒月が、僕の乳首を指先で撫でながら、敏感な脇腹を強く吸う。
「ひあっ! んっ、し、したい……」
自分からねだるなんて、恥ずかしくてたまらないのに、必死でこくこく頷いてしまって。
「俺たちも、何度でも何日でもしたいよ、アーネスト」
そう囁いた青月は、舌で僕のおへそをくすぐって、下腹にキスの痕をいくつも残した。
双子は舌で唇で、僕の二の腕や、太腿の内側や、足の指までも愛撫してくるのに、肝心のところに触れてくれない。
半泣きで身悶えていたら、寒月の手が膝裏を押し上げ、優しく、しかし容赦なく、両脚をひらかされた。
「あっ、や……っ」
今さらだけど……恥ずかしい箇所をすべて晒されて、それを二人に見つめられることには、まったく慣れない。恥ずかしすぎる。
けれど寒月の翠玉の瞳が優しく細められて、愛しくてたまらないという声と表情で、
「愛してるアーネスト。俺たちの最愛の、唯一の妻」
そんなふうに囁かれたら、胸も、下腹も、キュンッと震えた。
そして僕の緊張が解けたそのとき、寒月の怒張が、桃マルムの汁でしとどに濡れた僕の蕾に押し入ってきた。
「んっ、んん……ッ」
これも桃マルムの催淫効果なのか、それとも僕がすごくいやらしいだけなのか。
いつまでも僕だけが裸で、意地悪な言葉で責められながら、恥ずかしい格好をさせられているのに……気づけば僕の先端からは、お漏らししたみたいに先走りが滴り続けている。
「すごいな変質者くん。女みたいに濡れてるぞ」
「や……だっ、ひっ、ううん」
「ま、俺もガッチガチだけどな。気が合うな!」
「……俺だって気が合う」
この二人、こんなときまで張り合っている。
でもそんな会話も、ぼうっとした頭の片隅を通り抜けていくばかりで。
寒月の指がゆっくりと引き抜かれると、切ない異物感から解放されて一瞬脱力する。なのにすぐさまそこが、自分でもわかるくらいに貪欲にひくつき出した。
「アーネスト……エロすぎ。こんなにキュウキュウひくつかせて」
寒月が指先で、ツプツプと入り口を刺激しながら囁く。
「それやめっ、あ、あ、」
青月に抱き上げられて寝台に戻された僕は、強すぎる快感と焦らされるもどかしさに、ポロポロと涙をこぼした。
「うっ、ううっ」
「「アーネスト!?」」
双子が素っ頓狂な声を上げる。
「泣いてるのか!? すまん、怖かったか、嫌だったか!?」
「すまない、お前があまりに可愛いから調子に乗った」
「「こいつが悪い」」
焦って謝りながらも、しっかり互いを指差し責任を押し付け合っている。
広い寝台の上で、僕はぎゅっと膝を寄せて二人を見た。
「な、何も、」
「うん?」
「何だ?」
「何も、隠してなかった、でしょ……?」
涙で潤む視界で見つめると、なぜか双子はしばし黙り込み。
次の瞬間、まさに虎が獲物に襲いかかるかの迫力で飛びついてきた。
おかげで僕は「うわーっ!」と叫んで押し倒される。
もちろん双子は、どんなときでも僕を圧し潰すようなことはしないけれども……それでも大男二人がいきなり飛びかかってくるんだから、びっくりするよ!
しかも二人は、
「凶悪! 可愛いが過ぎるだろ、お前はーっ!」
「アーネスト……ほんっとに、お前は」
などと意味不明なことを言いながら顔を赤くして、頭痛をこらえるように額に手をあてている。
わからない……この展開についていけない。これもまた変質者扱いの一環なのだろうか。
よくわからないままに、両隣に寄り添った寒月と青月から、髪に顔に、首筋に肩に、チュッ、チュッ、と音をたててキスされて。
「お詫びに何でも言うこと聞く」
「どうしてほしい?」
気遣わしげにそう訊かれた。
実のところ、そこまで怖かったり嫌だったりしたわけでは……ない、んだけど……。でも、恥ずかしいから言わない……。それに優しくしてもらえると、やっぱりホッとする。
僕は涙目のまま、もじもじと太腿を合わせた。
「僕だけ裸なの、やだ」
「よし脱ごう! すぐ脱ごう!」
寒月が宣言するや、二人はバサバサと衣服を脱ぎ捨て、「服め!」と壁に投げつけた。そんな八つ当たりしなくても。
彼らは瞬く間に一糸まとわぬ姿になって、僕だけすっぽんぽんという状況からは抜け出せた。それは良いのだが、どうしても目が……隆々と勃ち上がった二人のモノに、向いてしまう。
久し振りに見ると改めて……すごい。
僕を見て昂ってるんだと思ったら、顔が火を噴いたみたいに熱くなって、にわかに鼓動も忙しなくなった。
「次は何してほしい? アーネスト」
「あ……」
優しく髪を梳いてくる青月に問われて、喉がカラカラになっていることに気づいた。都合よく、視界の端に桃マルムがある。
僕がそれに手をのばすと、察した寒月が手渡してくれた。
マルムは本当に優秀。
たっぷり溢れ出たマルム汁は、火照った躰に嬉しい、爽やかなミント茶そのものだった。口にたっぷり含むと、乾いた喉をさらさらと潤してくれる。
その間も双子はじいっと、欲望が燃え立つような目で僕を見ていた。
桃マルムを二人にも勧めながら、僕の口から勝手に言葉が飛び出す。
「し、して……」
順に桃マルムにかじりついていた双子が、またしても沈黙した。
ごくり、と喉を鳴らす音がして、それから……子供みたいな、笑顔になった。
「俺たちとしたいか? アーネスト」
寒月が、僕の乳首を指先で撫でながら、敏感な脇腹を強く吸う。
「ひあっ! んっ、し、したい……」
自分からねだるなんて、恥ずかしくてたまらないのに、必死でこくこく頷いてしまって。
「俺たちも、何度でも何日でもしたいよ、アーネスト」
そう囁いた青月は、舌で僕のおへそをくすぐって、下腹にキスの痕をいくつも残した。
双子は舌で唇で、僕の二の腕や、太腿の内側や、足の指までも愛撫してくるのに、肝心のところに触れてくれない。
半泣きで身悶えていたら、寒月の手が膝裏を押し上げ、優しく、しかし容赦なく、両脚をひらかされた。
「あっ、や……っ」
今さらだけど……恥ずかしい箇所をすべて晒されて、それを二人に見つめられることには、まったく慣れない。恥ずかしすぎる。
けれど寒月の翠玉の瞳が優しく細められて、愛しくてたまらないという声と表情で、
「愛してるアーネスト。俺たちの最愛の、唯一の妻」
そんなふうに囁かれたら、胸も、下腹も、キュンッと震えた。
そして僕の緊張が解けたそのとき、寒月の怒張が、桃マルムの汁でしとどに濡れた僕の蕾に押し入ってきた。
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