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最初に動いたのはトーマだ。
すかさずに魔法を唱える。
「火炎柱!」
キールの足元に火の円が描かれると、そのままタワー状に火の柱が出来上がる。
これ、本当に殺しナシのルールだよな?
俺ならまだしも、普通の人にやったら真っ黒こげだぞ。
ここまで生き残っているから大丈夫だと思っているのか?
周りも普通かのようにみているし。
ようやく火が消え始める。
火の柱が消えるとき、中からキズひとつないキールが立っていた。
どうやら、本当に無事だったみたいだ。
でも、どうやってあれを防いだんだ?
防具も何も、普通の服を着ているだけで魔法を使った素振りもない。
俺たちも驚いているが、一番驚いているのは相手であるトーマだ。
表情が怪しくなってきている。
「どう思う?」
「そうだねぇ。あの火を生身で受け流すのは人間では無理。武器らしい武器もないから…」
「となると、やっぱり魔法か」
一体どういう魔法を使ったんだろうか。
どちらにせよ、見ていれば分かるだろう。
次は見逃さないように気を付けないと。
「くそっ!これならどうだ!!熱電撃!!」
電撃に火がまとわりつつ、普通の電撃以上の威力の雷魔法。
相手を逃がさないよう範囲技の火炎柱に対し、今度は火力特化の魔法だ。
これならさっきとは違い、キールの姿が見えるからどうやって避けたかもわかるかもしれない。
魔法がキールにたどり着く瞬間、魔法が弾かれるように消えた。
何が起きたか見逃さないため、ずっと見ていたからギリギリで分かったことがある。
それは何も言わずに発動する魔法と、異常なほどの早さで出される魔法だ。
いや、能力の可能性もある。
カロルも分かったのかは知らないが、観客は皆呆然としている。
何が起きたか分からなかったら、そりゃあそうなるよな。
と言っても、今の俺も同じ感じだが。
「残念ね。それじゃあ私に届かないわ」
「くそっ!一体どうなってやがるんだ!!」
「次は何かしら?」
「舐めるなよ!!爆炎岩!!」
地面の岩が砕けると、キールの周りに浮かび上がる。
キールは抜け出そうともせず、岩はそのまま爆発した。
流石にやりすぎで、運営の人達もあたふたしている。
確かにこれはやりすぎだ。
救護班がリングの中へと急ぐ。
「大丈夫ですか!!」
「大丈夫。まだ戦いは続いているから来てはだめよ」
「えっ!?あっ、はい」
予想外な言葉が聞こえたようだ。
俺も正直、少なくてもケガはしていると思っていた。
だがそんなことはなく、先ほどと同様に何もなかったかのように立っている。
「馬鹿な!こんなことがあるはずがない!!」
「今の魔法が全力かしら?なら今度は私の番ね。光の槍」
人差し指から光の槍が出ると、そのままトーマの肩を貫通する。
いきなり起きたことで、トーマも状況に追いついていない。
気づいたときには、肩から大量に血が溢れ出て来ていた。
「うっ、うわあああぁぁぁ!!」
「あ、あら?てっきり防御魔法を張ってると思ったんだけど…」
予想外、だったのだろうか?
トーマは急な出血に驚き、倒れて気絶してしまった。
キールはすぐさま倒れたトーマに近づき、回復を始める。
救護班も急いで向かうが、着いたときには回復が完了していた。
攻撃も見事だが、あの回復力もすごい。
さっきまで風穴があいていたのに、今は何もなかったかのように元通りになっている。
「回復をしてくれてありがとうございます。ですが、今の出血量は死んでもおかしくはありません」
「は、はい…」
「よって、今回は失格となります」
「そっ、そんなぁ…」
キールは落ち込みながら、倒れているトーマと一緒に退場していった。
トーマは助かったが、死ぬ可能性があったんだから仕方がない。
って待てよ、俺の場合はどうなんだよ?
でっかい斧で死ぬかもしれなかったんだぞ?
「ありゃりゃ、トーナメントなのに戦わないで決勝かぁ」
「だが楽になっただろ?」
「戦うために参加したんだよ?戦わないで決勝戦なんて、つまらなすぎるよ。だから…」
「だから?」
「決勝は盛り上げないとね」
そういうと、カロルは闘技場を後にした。
対戦もないことだし、この場にいなくてもいい。
何よりも、俺が勝つ前提で話をしていた。
ならばその期待に応えてやろうじゃないか。
「さて気を取り直して準決勝になります!フィリーVSヒビ!!」
歓声は徐々に上がり、耳を防ぎたいほどうるさい。
勝ったとしたら、これよりうるさいのをもう1回聞くのか…。
「さっきの戦い、見事だったわ」
「そりゃあどうも」
「だけどさっきみたいに手加減はやめてちょうだい。手加減は相手を馬鹿にしているのと同然なのよ」
どうやらプライドが高い人のようだ。
確かに本気を出さずに戦うのは無礼かもしれない。
だがな、本気を出したら出したで困るのはこっちなんだよ。
「悪いが、本気を出すわけにはいかない」
次にカルアとも戦うんだ。
今は体力を温存しておきたい。
というより、本気を出したら死人が出てしまうだろう。
「…いいわ。なら本気を出させるだけよ!!」
「スタート!!」
「魔法矢!!」
合図と同時に魔法を使うフィリー。
これはさっき見た通りだと、避けてもまた戻ってくる。
なら落としてしまえばいい。
「万能立方体」
「便利な箱ね。だけど、曲がるだけじゃないわよ!」
地面にたたき落とした矢は砕けている。
これで終わり、なんて都合のいいことはなかった。
砕かれた矢は形を変え、小さい矢がたくさん出来上がる。
そして小さな矢全部が俺目掛けて動き始めたのだ。
「危ないなぁ…」
「避けても無駄よ!」
咄嗟に避けれたが、避けた矢は戻ってくる。
再度避けても、また同じように方向を変える。
運動は得意じゃないから、早めに対策しないと矢が当たってしまう。
この動き方は魔法だけではないようだな。
これだけ魔法を連発していたら魔力効率が悪すぎる。
そこまで馬鹿高い魔力を持っているわけでもないしな。
「方向を変える能力、というところか」
「今更分かったところで遅いわ。1本でも打てば私の勝ちよ!」
そう言って新しく魔法矢が撃ち込まれる。
数が増し、段々と避けるのが難しくなっている。
打ち落としたいが、落としたら落としたで砕けて数が増えるだけ。
どうやって打開しようか…。
ここであることを思い出した。
それはメストリアル王国へ来る途中メアリと話した内容だ。
「いい方法があるじゃないか。試してみる価値はありそうだ」
すかさずに魔法を唱える。
「火炎柱!」
キールの足元に火の円が描かれると、そのままタワー状に火の柱が出来上がる。
これ、本当に殺しナシのルールだよな?
俺ならまだしも、普通の人にやったら真っ黒こげだぞ。
ここまで生き残っているから大丈夫だと思っているのか?
周りも普通かのようにみているし。
ようやく火が消え始める。
火の柱が消えるとき、中からキズひとつないキールが立っていた。
どうやら、本当に無事だったみたいだ。
でも、どうやってあれを防いだんだ?
防具も何も、普通の服を着ているだけで魔法を使った素振りもない。
俺たちも驚いているが、一番驚いているのは相手であるトーマだ。
表情が怪しくなってきている。
「どう思う?」
「そうだねぇ。あの火を生身で受け流すのは人間では無理。武器らしい武器もないから…」
「となると、やっぱり魔法か」
一体どういう魔法を使ったんだろうか。
どちらにせよ、見ていれば分かるだろう。
次は見逃さないように気を付けないと。
「くそっ!これならどうだ!!熱電撃!!」
電撃に火がまとわりつつ、普通の電撃以上の威力の雷魔法。
相手を逃がさないよう範囲技の火炎柱に対し、今度は火力特化の魔法だ。
これならさっきとは違い、キールの姿が見えるからどうやって避けたかもわかるかもしれない。
魔法がキールにたどり着く瞬間、魔法が弾かれるように消えた。
何が起きたか見逃さないため、ずっと見ていたからギリギリで分かったことがある。
それは何も言わずに発動する魔法と、異常なほどの早さで出される魔法だ。
いや、能力の可能性もある。
カロルも分かったのかは知らないが、観客は皆呆然としている。
何が起きたか分からなかったら、そりゃあそうなるよな。
と言っても、今の俺も同じ感じだが。
「残念ね。それじゃあ私に届かないわ」
「くそっ!一体どうなってやがるんだ!!」
「次は何かしら?」
「舐めるなよ!!爆炎岩!!」
地面の岩が砕けると、キールの周りに浮かび上がる。
キールは抜け出そうともせず、岩はそのまま爆発した。
流石にやりすぎで、運営の人達もあたふたしている。
確かにこれはやりすぎだ。
救護班がリングの中へと急ぐ。
「大丈夫ですか!!」
「大丈夫。まだ戦いは続いているから来てはだめよ」
「えっ!?あっ、はい」
予想外な言葉が聞こえたようだ。
俺も正直、少なくてもケガはしていると思っていた。
だがそんなことはなく、先ほどと同様に何もなかったかのように立っている。
「馬鹿な!こんなことがあるはずがない!!」
「今の魔法が全力かしら?なら今度は私の番ね。光の槍」
人差し指から光の槍が出ると、そのままトーマの肩を貫通する。
いきなり起きたことで、トーマも状況に追いついていない。
気づいたときには、肩から大量に血が溢れ出て来ていた。
「うっ、うわあああぁぁぁ!!」
「あ、あら?てっきり防御魔法を張ってると思ったんだけど…」
予想外、だったのだろうか?
トーマは急な出血に驚き、倒れて気絶してしまった。
キールはすぐさま倒れたトーマに近づき、回復を始める。
救護班も急いで向かうが、着いたときには回復が完了していた。
攻撃も見事だが、あの回復力もすごい。
さっきまで風穴があいていたのに、今は何もなかったかのように元通りになっている。
「回復をしてくれてありがとうございます。ですが、今の出血量は死んでもおかしくはありません」
「は、はい…」
「よって、今回は失格となります」
「そっ、そんなぁ…」
キールは落ち込みながら、倒れているトーマと一緒に退場していった。
トーマは助かったが、死ぬ可能性があったんだから仕方がない。
って待てよ、俺の場合はどうなんだよ?
でっかい斧で死ぬかもしれなかったんだぞ?
「ありゃりゃ、トーナメントなのに戦わないで決勝かぁ」
「だが楽になっただろ?」
「戦うために参加したんだよ?戦わないで決勝戦なんて、つまらなすぎるよ。だから…」
「だから?」
「決勝は盛り上げないとね」
そういうと、カロルは闘技場を後にした。
対戦もないことだし、この場にいなくてもいい。
何よりも、俺が勝つ前提で話をしていた。
ならばその期待に応えてやろうじゃないか。
「さて気を取り直して準決勝になります!フィリーVSヒビ!!」
歓声は徐々に上がり、耳を防ぎたいほどうるさい。
勝ったとしたら、これよりうるさいのをもう1回聞くのか…。
「さっきの戦い、見事だったわ」
「そりゃあどうも」
「だけどさっきみたいに手加減はやめてちょうだい。手加減は相手を馬鹿にしているのと同然なのよ」
どうやらプライドが高い人のようだ。
確かに本気を出さずに戦うのは無礼かもしれない。
だがな、本気を出したら出したで困るのはこっちなんだよ。
「悪いが、本気を出すわけにはいかない」
次にカルアとも戦うんだ。
今は体力を温存しておきたい。
というより、本気を出したら死人が出てしまうだろう。
「…いいわ。なら本気を出させるだけよ!!」
「スタート!!」
「魔法矢!!」
合図と同時に魔法を使うフィリー。
これはさっき見た通りだと、避けてもまた戻ってくる。
なら落としてしまえばいい。
「万能立方体」
「便利な箱ね。だけど、曲がるだけじゃないわよ!」
地面にたたき落とした矢は砕けている。
これで終わり、なんて都合のいいことはなかった。
砕かれた矢は形を変え、小さい矢がたくさん出来上がる。
そして小さな矢全部が俺目掛けて動き始めたのだ。
「危ないなぁ…」
「避けても無駄よ!」
咄嗟に避けれたが、避けた矢は戻ってくる。
再度避けても、また同じように方向を変える。
運動は得意じゃないから、早めに対策しないと矢が当たってしまう。
この動き方は魔法だけではないようだな。
これだけ魔法を連発していたら魔力効率が悪すぎる。
そこまで馬鹿高い魔力を持っているわけでもないしな。
「方向を変える能力、というところか」
「今更分かったところで遅いわ。1本でも打てば私の勝ちよ!」
そう言って新しく魔法矢が撃ち込まれる。
数が増し、段々と避けるのが難しくなっている。
打ち落としたいが、落としたら落としたで砕けて数が増えるだけ。
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