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20.解読99
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午前中、いつも通りお勉強の時間だ。
今日の勉強は、前の世界で言う算数がメイン。
一応理系候補だったからこんなのは朝飯前。
勉強の内容が難しくなり、段々暗算がやりにくくなってきたけど。
そんなこんなで僕は1、2時間で一応終わった。
量が合っても内容が簡単だからね。
こうして早く終わることができる。
後はお父さんに見せるだけだけど。
「アンディ。しっかりやっているか?」
お父さんが部屋に入ってきた。
ナイスタイミングだけど、珍しいね。
いつもだったら僕たちから聞きに行く。
だからこうして、お父さんから部屋に来るのは珍しい。
まあ大体理由は分かるけど。
「もしかしてお仕事が入ったの?」
「ああ、アンディなら終わっていそうだから先に見ようかと思ってな。もう終わったか?」
「終わったよ、はい」
僕は終わった分を全部渡した。
「…うむ、しっかりとできているな」
ざっとではあるものの、重要な問題はしっかりと見ている。
たくさんある問題の中でも、どれが重要な問題か覚えているのかな。
「よし、アンディは今日の分終わり!」
いつもより少し早めだが、今日のお勉強が終わった。
「それでお願いなんだが、カラリアの勉強を見てくれないか?」
「お姉ちゃんの?」
いつもなら一緒にやる場合、始める前の朝に言う。
だけど今日はいつもと違う。
珍しいことは重なるのかな?
「今日の内容だが、いつもとは違うものをやらせているんだ」
「いつもと違う?」
「そうだ。よかったらアンディも一緒にやってみるといい」
お父さんはそう言うと部屋から出ていってしまった。
少し急いでいたように見えたし、急用なのだろう。
それにしてもいつもと違う内容か。
僕が教えることはあるけど、それでもお姉ちゃんなんだ。
内容はお姉ちゃんのほうが上だ。
でもいつもと違うって言っていたし。
少し興味がわいてきたな。
さっそく行ってみよう。
「お姉ちゃん、いるー?」
お姉ちゃんの部屋まで来たけど返事がない。
もしかして抜け出したとか?
割と抜け出すことがあるから、あり得るかもしれない。
「入るよー」
誰もいない、そう思ったけど中にはお姉ちゃんがいた。
珍しく集中して本を読んでいる。
何を読んでいるのかが気になり、横から覗いてみた。
どうやら魔法についての本みたいだ。
それと本の横には紙が置いてある。
メモにでも使うのかな?
「よしっ!わかった!」
そう言うと、横にある紙に何かを書き始めた。
それにしても、未だに僕にはまだ気づかないのか……。
すごい集中力だな。
何を書き始めたのかと思ったら魔法陣だった。
描いては考え、描いては考えの繰り返し。
そしてペンを置いた。
「出来た!!」
紙には一つの魔法陣が描かれていた。
魔法陣は普通の魔法とは違う。
魔法陣は形と文字、二つが重なり合ってできる魔法だ。
一般的には古い魔法と言われている。
今の魔法は唱えたりイメージしたりするだけで出来るからね。
昔はこうして魔法陣を描いていたらしい。
「お姉ちゃん、何ができたの?」
「アンディ!?びっくりさせないでよ!!」
「ご、ごめん。一応呼んだんだけど」
ついつい気になっちゃって声をかけてしまった。
「それで何ができたの?」
「これ?これは魔法道具をつくる紙だよ!」
えっ、魔法道具をつくる紙?
魔法道具自体じゃなくて?
一般的に魔法道具をつくる場合はその物に魔法陣を描く。
だけどお姉ちゃんがつくったものは違っていた。
「どうやるのか見てもいい?」
「いいよ!じゃあそこの木の棒を取ってくれる?」
「これ?」
「うん!ありがとう」
森ならどこにでも落ちていそうな木の棒だ。
ただ真っすぐなだけあって、僕ぐらいの年だったらつい拾ってしまいそうだ。
「じゃあ行くよ、えいっ!」
紙を木の棒へ当てると、何か焼けるような音がした。
何が起きているんだろう?
「できた!完成だよ!」
そう言って見せてくれた。
さっきまで紙にあった魔法陣が木の棒に移っていた。
なんか判子みたいだなあ。
「これだけじゃないんだよ!ほらっ!」
木の棒を振ると、光の球がたくさん出てきた。
「これって魔法?」
「そうだよ!光を出す魔法の魔法道具をつくる魔法陣だよ!」
何かややこしいな。
つもり、普通なら一つ一つにやらなければいけないのをこれ一つで?
あんな簡単に魔法道具をつくれるの?
「すごい発見だね……」
「えへへっ、本を読んでいたら一つ一つ作ってあるって書いてあったからめんどくさそうだなあって思って」
「ちょっと本を見てもいい?」
「いいよ!はい」
貸してもらった本を読んでみた。
たしかにいろいろな魔法道具が載っている。
100年前のもあれば最近の物まで。
だが、魔法陣について詳しくは載っていなかった。
「お姉ちゃん、魔法陣ってどういうものなの?」
「えっ、そこに載っているじゃん」
たしかに魔法陣も効果も載っているが、どう描いてこの効果になるのかは書かれていない。
まさかだとは思うけど、魔法陣がどう書かれているのか分かるのかな?
「スキルオープン」
少し確かめてみよう。
僕も分かるようにスキルを使おう。
すごくズルいけど。
あっ、解読を見つけた。
今はこれがあればいいか。
これがあれば魔法陣の内容も分かりそうだし。
試しに見たけど、うん分かる。
「ねえねえお姉ちゃん」
「どうしたの?」
「この火柱が使える魔法道具の魔法陣ってどうやって描かれているの?」
「ああ、それね。これはまず火を示す模様を描く。そしてそれが丸くいくように、文字が円を描くように書いていく。
そして発動するための条件、この場合は杖で地面を叩くだね。その場合は地面を叩く文字も書かないといけないの。こんな風に」
…すごい。
解読して見た内容と全く同じだ。
まさかこの本だけで覚えたの?
いやいやまさか。
そんなことがあったら才能どころではないぞ。
「ほかに魔法陣について読んだことある?」
「ないよ?今日お父さんがくれたこの本が初めてだよ!」
もしかしたらお姉ちゃんは魔法陣の天才、いやそれ以上なのかもしれない。
今日の勉強は、前の世界で言う算数がメイン。
一応理系候補だったからこんなのは朝飯前。
勉強の内容が難しくなり、段々暗算がやりにくくなってきたけど。
そんなこんなで僕は1、2時間で一応終わった。
量が合っても内容が簡単だからね。
こうして早く終わることができる。
後はお父さんに見せるだけだけど。
「アンディ。しっかりやっているか?」
お父さんが部屋に入ってきた。
ナイスタイミングだけど、珍しいね。
いつもだったら僕たちから聞きに行く。
だからこうして、お父さんから部屋に来るのは珍しい。
まあ大体理由は分かるけど。
「もしかしてお仕事が入ったの?」
「ああ、アンディなら終わっていそうだから先に見ようかと思ってな。もう終わったか?」
「終わったよ、はい」
僕は終わった分を全部渡した。
「…うむ、しっかりとできているな」
ざっとではあるものの、重要な問題はしっかりと見ている。
たくさんある問題の中でも、どれが重要な問題か覚えているのかな。
「よし、アンディは今日の分終わり!」
いつもより少し早めだが、今日のお勉強が終わった。
「それでお願いなんだが、カラリアの勉強を見てくれないか?」
「お姉ちゃんの?」
いつもなら一緒にやる場合、始める前の朝に言う。
だけど今日はいつもと違う。
珍しいことは重なるのかな?
「今日の内容だが、いつもとは違うものをやらせているんだ」
「いつもと違う?」
「そうだ。よかったらアンディも一緒にやってみるといい」
お父さんはそう言うと部屋から出ていってしまった。
少し急いでいたように見えたし、急用なのだろう。
それにしてもいつもと違う内容か。
僕が教えることはあるけど、それでもお姉ちゃんなんだ。
内容はお姉ちゃんのほうが上だ。
でもいつもと違うって言っていたし。
少し興味がわいてきたな。
さっそく行ってみよう。
「お姉ちゃん、いるー?」
お姉ちゃんの部屋まで来たけど返事がない。
もしかして抜け出したとか?
割と抜け出すことがあるから、あり得るかもしれない。
「入るよー」
誰もいない、そう思ったけど中にはお姉ちゃんがいた。
珍しく集中して本を読んでいる。
何を読んでいるのかが気になり、横から覗いてみた。
どうやら魔法についての本みたいだ。
それと本の横には紙が置いてある。
メモにでも使うのかな?
「よしっ!わかった!」
そう言うと、横にある紙に何かを書き始めた。
それにしても、未だに僕にはまだ気づかないのか……。
すごい集中力だな。
何を書き始めたのかと思ったら魔法陣だった。
描いては考え、描いては考えの繰り返し。
そしてペンを置いた。
「出来た!!」
紙には一つの魔法陣が描かれていた。
魔法陣は普通の魔法とは違う。
魔法陣は形と文字、二つが重なり合ってできる魔法だ。
一般的には古い魔法と言われている。
今の魔法は唱えたりイメージしたりするだけで出来るからね。
昔はこうして魔法陣を描いていたらしい。
「お姉ちゃん、何ができたの?」
「アンディ!?びっくりさせないでよ!!」
「ご、ごめん。一応呼んだんだけど」
ついつい気になっちゃって声をかけてしまった。
「それで何ができたの?」
「これ?これは魔法道具をつくる紙だよ!」
えっ、魔法道具をつくる紙?
魔法道具自体じゃなくて?
一般的に魔法道具をつくる場合はその物に魔法陣を描く。
だけどお姉ちゃんがつくったものは違っていた。
「どうやるのか見てもいい?」
「いいよ!じゃあそこの木の棒を取ってくれる?」
「これ?」
「うん!ありがとう」
森ならどこにでも落ちていそうな木の棒だ。
ただ真っすぐなだけあって、僕ぐらいの年だったらつい拾ってしまいそうだ。
「じゃあ行くよ、えいっ!」
紙を木の棒へ当てると、何か焼けるような音がした。
何が起きているんだろう?
「できた!完成だよ!」
そう言って見せてくれた。
さっきまで紙にあった魔法陣が木の棒に移っていた。
なんか判子みたいだなあ。
「これだけじゃないんだよ!ほらっ!」
木の棒を振ると、光の球がたくさん出てきた。
「これって魔法?」
「そうだよ!光を出す魔法の魔法道具をつくる魔法陣だよ!」
何かややこしいな。
つもり、普通なら一つ一つにやらなければいけないのをこれ一つで?
あんな簡単に魔法道具をつくれるの?
「すごい発見だね……」
「えへへっ、本を読んでいたら一つ一つ作ってあるって書いてあったからめんどくさそうだなあって思って」
「ちょっと本を見てもいい?」
「いいよ!はい」
貸してもらった本を読んでみた。
たしかにいろいろな魔法道具が載っている。
100年前のもあれば最近の物まで。
だが、魔法陣について詳しくは載っていなかった。
「お姉ちゃん、魔法陣ってどういうものなの?」
「えっ、そこに載っているじゃん」
たしかに魔法陣も効果も載っているが、どう描いてこの効果になるのかは書かれていない。
まさかだとは思うけど、魔法陣がどう書かれているのか分かるのかな?
「スキルオープン」
少し確かめてみよう。
僕も分かるようにスキルを使おう。
すごくズルいけど。
あっ、解読を見つけた。
今はこれがあればいいか。
これがあれば魔法陣の内容も分かりそうだし。
試しに見たけど、うん分かる。
「ねえねえお姉ちゃん」
「どうしたの?」
「この火柱が使える魔法道具の魔法陣ってどうやって描かれているの?」
「ああ、それね。これはまず火を示す模様を描く。そしてそれが丸くいくように、文字が円を描くように書いていく。
そして発動するための条件、この場合は杖で地面を叩くだね。その場合は地面を叩く文字も書かないといけないの。こんな風に」
…すごい。
解読して見た内容と全く同じだ。
まさかこの本だけで覚えたの?
いやいやまさか。
そんなことがあったら才能どころではないぞ。
「ほかに魔法陣について読んだことある?」
「ないよ?今日お父さんがくれたこの本が初めてだよ!」
もしかしたらお姉ちゃんは魔法陣の天才、いやそれ以上なのかもしれない。
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