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第2話:漆黒と赤紅

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 魔装戦機──それは人類が開発した、魔族に対抗するための兵器、大まかにいえば装備みたいなものである。

 体のどこか、大体は腕などに魔装戦機を呼び出すための魔装紋マギアルーンというものに魔力を流すことで、自身の体を魔装戦機と一体化させることができる、強力な兵器であった。

 しかしこれは道具ではない。
 魔装紋がある者は魔装戦機と契約したということになるので、危険なども存在する。

 元々魔装戦機というものは人類が魔族から奪った技術──科学を用いて創りだしたものなので、下手をすれば魔装戦機に心を奪われ、魔族になってしまうのだ。

 だが人類はそんな危険を冒したおかげで、今は魔族から世界の半分を取り返し、停戦状態になっていた。

 しかし近年、魔族が動きだした。
 原因は不明だが、今度こそ魔族は人類を滅ぼすという意思を持ち、動きだしたのだ。

「ど、どうしてこんなところに魔族が!?」

『KeLLLLLL?』

 明るい赤色の長髪をなびかせる赤眼の少女は、突然現れた魔族に戸惑いを隠せない様子ではあったものの、焦ることなく周囲を見渡していた。

 その少女が立っている場所は《フィラーツ学園》と呼ばれる、魔装戦機育成学園にある演習場の真ん中であった。

 今はたまたま放課後だったため少女以外の生徒はいないのだが、それでも魔族がフィラーツ学園のセキュリティを突破して演習場まで侵入してきたことは緊急事態であり、今すぐにでも助けを呼びたいところであった。

 しかし助けを呼ぼうにも、演習場の真ん中にいるため助けを呼ぶ手段がない。魔族に交渉しようにも、相手は言語能力が違う魔族だ。分かり合えるはずがない。

 つまり、少女はここで魔族の相手をしなければならないということなのだ。

「他にも魔族は潜んでるかもしれない。でも、やるしかないってわけね……いいわ、やってあげる」

『KeLLLLLL!!』

 少女が魔族を力強く睨み付けると、魔族は発狂しながらおどろおどろしい鉤爪を伸ばし、地上に立っている少女に向かって飛翔していく。

 魔族といっても、悪魔のような容姿ではない。
 まるで機械のような、もっというのならガラクタの魔装戦機のような容姿をしており、その姿は鳥肌が立つものである。

 そして大好物は人間と、まさに人類の敵であった。

魔装戦機マギアクロス! 来なさい、アトラシューテ!」

 赤髪、赤眼の少女に似合う赤紅色の魔装戦機が少女の体を包んでいき、魔族の鉤爪は特殊装甲によって弾かれる。

 いや、それだけではない。
 弾かれた瞬間火花が散り、その火花は魔族の体に纏わりついたと思えば、瞬時に爆発して鉤爪を吹き飛ばしていた。

「アトラシューテ……今はまだ完全体ではないけれど、行けるわよね!」

 少女の声がけに応じるように、赤紅色をした魔装戦機──アトラシューテは、背部装甲に繋がれた翼型の飛行ユニットから青い炎を噴射し、空を舞う。

 その翼は片方に二つずつあり、合計四つの翼は下に長い五角形のような形をしており、少女の腕も相まってか空中でも安定した動きができていた。

 だが少女の顔は魔装戦機に包まれていない。
 魔装戦機は本人の意思によって着脱ができるのだが、まだ未熟な魔装戦機使いの大半は顔まで装甲が回るほど実力が伴っていないのである。

『KeLLLLLLL!!』

「あんたのその声、耳が痛くなるのよ!」

 魔族は少女を喰らうため細い翼を羽ばたかせて飛翔するが、四つの翼にスラスターが組み込まれたアトラシューテの機動力に追い付けるはずがなく、苛立ちをあらわにして口から炎を吐き出す。

 しかし機動力だけでなく小回りも利くアトラシューテにはかすりもせず、魔族はただひたすら口から炎を吐き出して少女を撃ち落とそうとしていた。

「それが炎だなんて、笑わせるわ。本物の炎がどれだけ熱いか教えてあげる。アグニオルカ、展開!」

 少女が《アグニオルカ》という名前を呼ぶと、アトラシューテの目の前に赤い魔法陣が展開される。

 そこから炎が飛び出したと思えば、その炎は姿を変えていき、赤色をした銃身の長い対物ライフルのような銃へと姿を変えていた。

「アトラシューテ、スナイパーモードへ換装」

 その声と同時に少女の目の前にアグニオルカのスコープから見える景色が映し出され、四つある内の二つがアトラシューテの正面に回り込み、盾を作る。

 魔族による炎はその盾によってすべて防がれ、その盾の隙間から伸びた銃身は魔族の頭を捉えており、既に少女の指は引き金にかけられていた。

「ちょっとオーバーキルかもしれないけど、魔族に慈悲なんてないわ」

 引き金を引いた瞬間、ズドンッ! と乾いた銃声が演習場に鳴り響き、魔族の頭を炎の弾丸が貫く。

 その時点でもう断末魔をあげる暇すらなく魔族は絶命したのだが、追い討ちをかけるように魔族の体が燃え上がり、黒い体がさらに黒く染まり、塵となって風に吹かれて飛ばされてしまっていた。

「さぁ、早く他にもいないか調べないと。ううん、その前に先生に報告した方が──」

 少女がアグニオルカを担いだまま演習場を天井から抜け出そうとすると、片耳に繋がれたイヤホンから警告音が鳴り響く。

 すぐさま少女はその警告音の正体を探るため振り返ろうとするが、息を潜めていた魔族による一撃が背中に直撃してしまい、そのまま演習場の地面へと叩きつけられてしまっていた。

 しかし魔装戦機は人間を守るため分厚い装甲でできており、それでいて人間を衝撃から包み込むように全長2.8メートルほどあるので、少女は無傷で起き上がっていた。

「ケホッ、ケホッ! まさかもう一匹いたなんて……でも、アトラシューテを突き飛ばすなんて、ありえない……」

 少女は砂煙が去るのを静かに待ち、アグニオルカの照準を先ほど自分がいた場所に向けて引き金に指をかける。

 そして砂煙が去った刹那。
 照準の先に黒い影があったため、すぐさま少女は引き金を引いて魔族を狙い撃ちしていた。

「やった、当たった!」

 アトラシューテのスナイパーモードを解除し、ノーマルモードへ換装を終えた少女は砂煙から飛び出し、魔族の様子を見る。

 だがそこには腹に火傷はできていたものの支障はないのか平気そうな表情を浮かべた魔族がおり、少女の焦りを読み取ったのか下卑な笑みを浮かべたと思えば気味の悪い笑い声をあげていた。

「こ、こいつ……さっきと、違う……!」

 少女がついさっき倒した魔族は、一番弱いタイプ1と呼ばれる平凡な魔族であった。

 だがアグニオルカの弾丸をくらってもなおピンピンとしている目の前の魔族はタイプ3と呼ばれており、タイプ1とは比べものにならないほど分厚い鱗を持つ、防御特化の魔族であった。

 それに防御特化といっても攻撃力もタイプ1を凌ぐほどのもので、普通ならばこんな場所に現れるはずがないほどの手強い魔族であるのだ。

『GaRRRRRRR!!』

「倒せるかな……ううん、倒せるかじゃない。倒さないといけないわ。こんな魔族が街に出れば、大量虐殺が始まってしまう。そんなこと、させない……!」

 アグニオルカを構え、魔族の頭に照準を合わせる。

 アグニオルカの火力は確かなものだが、相手がタイプ3とまでなれば話は変わる。戦い方を変えなければならないし、武器なども変えなければならない。

 しかし少女はアグニオルカ以外の武器をメンテナンスに出したばかりなので、今はこの火力はあるものの取り回しが難しい武器でなんとかするしかなかった。

「(勝てるかは分からない……もしかしたら負けて、死んでしまうかもしれない。でも、私だって……私だって魔族を倒すために頑張ってきたんだから!)」

 再びアグニオルカの引き金に指をかけ、少女はスコープを覗く。

 だが今回はスナイパーモードではない。
 もし避けられたことを考慮して、すぐにでも離脱できるノーマルモードを選択したのだ。

 この選択が吉とでるか凶とでるか。
 それは、少女が引き金を引くまで分からない。

『GaRRRRRR!!』

 そんな少女の様子を見て好機と捉えたのか、魔族は叫びながら長くトゲのついた鉤爪を伸ばし、高速で飛翔して少女へと突撃していく。

 その軌道は直線。
 アグニオルカの得意とする正面移動であったが、タイプ1よりも素早い動きに少女は焦ってしまい、指が震えていた。

 だが──

「もらった!」

 ズドンッ! と乾いた銃声が演習場に鳴り響く。
 しかし、その弾丸は魔族に当たる瞬間紙一重で躱されてしまい、魔族は勢いを増して襲いかかってくる。

 アグニオルカは一発撃つ度10秒のチャージが必要な武器であり、次弾はもう間に合わない。

 なので計画通り少女はその場から飛び退こうとしたのだが、眼前には魔族の鉤爪が振り上げられており、逃げ場がなかった。

「(ま、間に合わない!)」

 少女が瞼を閉ざした瞬間、突如として魔族の断末魔が耳に届いてくる。

 恐る恐る目を見開いた少女が見た景色。
 それはあの防御に特化した魔族が縦に一刀両断され、地上へと落下している最中であった。

「い、いったい誰が──」

 少女が顔を見上げた先にいる、一人の人物。
 だが、その人物が男性か女性かは不明だ。

 その理由は、その人物も少女と同じように魔装戦機を身にまとっていたからであった。

 しかし、その魔装戦機は異質であった。
 まるで魔族のような漆黒の装甲を持ち、その装甲の隙間からは怪しげな赤黒い光を放たれていた。

 しかもその魔装戦機はアトラシューテと違って顔まで隠されており、右手に握られた剣は片刃しかなく、柄だけではなく刀身までもが真っ黒であった。

「タイプ3死亡確認。任務完了、これより帰還する」

「ちょ、ちょっと待って!」

 突如現れた黒い魔装戦機の中から男の声が聞こえたので、少女はすぐさま敵ではないことを察し、声をかける。

 すると黒い魔装戦機を身にまとった男はその声に反応して振り返るものの、顔を明かすようなことはしなかった。

 そしておもむろに剣を黒い魔法陣の中へしまったと思えば、二つの悪魔のような翼を広げてスラスターをふかしだした。

「あなたはいったい何者なの……? それに、その黒い魔装戦機は……」

「……何者、か。そうだな……レヴォルトとでも呼んでくれ。それが俺のコードネームだ」

「レヴォルト……? うん、分かったわ。助けてくれてありがとう、レヴォルト」

「礼はいい。それに、タイプ1だがまだ魔族が潜んでいるはずだ。俺は役目を終えた。残党処理は任せたぞ」

「え!? ちょっと! まだ話したいことが──」

 少女が手を伸ばすものの、黒い魔装戦機の男は聞く耳を持たずそのまま演習場の空いた天井から空へ出てどこかへ飛んで行ってしまう。

 そしてその場で一人取り残された少女は突然現れて去っていった黒い魔装戦機を前にして口を半開きにしていたが、男の言葉を思いだし、すぐに他の魔族を探すため演習場をあとにしていた。

 一方、黒い魔装戦機を身にまとった男は飛び立っていくアトラシューテを密かに眺めつつも、スラスターをふかして高度を上げていた。

「赤紅色の魔装戦機……あれが噂の次世代型魔装戦機か。だが、やはり乗り手が未熟だとあの程度だな」

 男は黒い魔法陣の中から一冊の本、世界創始録とペンを取り出し、白いページをめくる。

 その白いページに文字を綴ろうとしたそのとき。
 男の片耳に装着されているイヤホンからノイズと共に人間の声が聞こえ、男はその声に耳を傾けていた。

『──レヴォルト。聞こえているか? 応答せよ、レヴォルト!』

「っ、どうした母さ──いや、どうされましたか。総司令官」

『いい加減母さんと呼び間違えるのはやめろ。いや、今はそんなことはどうでもいい。北方5キロ先にて、また新たな魔族が現れた。個体情報はタイプ2だが、迅速な処置を頼む』

「了解。レヴォルト、任務を遂行する」

 無線通信を切り、レヴォルトと呼ばれる男は翼型の背部ユニットに隠されたスラスターをすべて解放し、赤黒い軌跡を残して飛び去ってしまう。

 その道中、男は手にした世界創始録に「赤紅色の魔装戦機と接触」とだけ書き残し、黒い魔法陣にしまってから魔族のいる座標まで飛翔していくのであった。
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