生殺与奪のキルクレヴォ

石八

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第2章

慢心

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 時は少し遡り、悠真はレナと同じく何も無い広大な草原の真ん中で眠りについていた。場所的に言うとレナが北側でミアーラルを挟み悠真は南側に位置する。

「……んん?」

 涼しかったはずの風の向きや温度が急に変化したことにより悠真の体は反応し、自然と目が覚める。

 見回すと当たりには赤い花がそこら一面に咲き誇っており、花から漂う甘い香りが悠真の鼻腔をくすぐる。しかしそれにしては生き物は一匹もいない。いるのは自分だけであった。

「レナ……? あれ、フィルもミアーラルさんも……それに喜怒哀楽の化身までどこにいったんだ?」

 意外にも悠真はレナのように焦ることはなく平常心を保っており、呑気に目を擦りながら立ち上がり、大きなあくびをしながら背伸びしていた。

 学校でいつも1人──というよりも1人の方が気が楽なため好んで1人になっていた悠真にとってこのような状況はそんなに不安要素にならなかった。

 強いて言うならこの生暖かい風である。先程から悠真の体にまとわりつくように風が流れ、なんとも言えない温度に少し嫌気がさしてきた。

「ここはどこなんだ? んー、周囲には誰もいないし……どうしよ」

 とりあえず悠真は何かあってもいいように装備の確認をとることにした。アイテム袋に一時的入れておいた黒鉄の短剣を取り出して地面に置き、左の手の方が少し歪んでいる黒鉄のガントレットを手に装着した。

 だが魔法耐性を上げる白いローブがない。悠真の白いローブは裸のフィルに着させているのだが寝起きなので無駄にアイテム袋に手を突っ込んでゴソゴソと探していた。そしてやっと思い出したのか「あっ、貸してたわ」と独り言を呟いてアイテム袋から腕を引き抜く。

 それにしても何も無さすぎる。でも不思議と嫌な気はしない。むしろ久しぶりに一人になれて開放感に包まれているようなそんな気分だ。別にレナが邪魔というわけではない。だが男には一人になる時間が必要ってわけだ。

 悠真が後ろを振り向きとりあえず歩こうとすると目の前の風景が一気に変わる。月が真っ赤に染まり、藍色の夜空どころか月に背を向けていた悠真の視界全てが赤一色になる。

 この現象に悠真は少なくとも心当たりがあった。それと同時にこの気持ちの悪い風が吹いている意味も一瞬で察することが出来た。

「アル……グレートだ……!」

 名を呼んだ瞬間悠真の身の毛がよだち『危険察知きけんさっち』が過剰に反応する。「やばい」と判断した悠真は地面に置いておいた短剣を瞬時に拾い上げ、前方へ身を投げる。

 その後悠真の居たところにドスン! と大きな地響きが鳴り響く。そしてそこから身を隠したくなるほどの熱風が吹き荒れ、悠真は腕で顔を隠す。

 月が赤から白に戻り、赤く染まっていた世界がいつも通りの和な世界に変わる。だがそんな和な雰囲気をぶち壊すような存在が目の前で首をコキコキと鳴らしていた。

 その者の正体は悠真の予想通りだった。そして悠真が喜怒哀楽の化身の中で唯一毛嫌いしており、二度と会いたくない相手でもあった。

『我に選ばれたと言うのにそんな顔をするとは……失礼な奴だ』
「……失礼で悪かったよ」

 初対面で『邪気のある魔力』とか言ってきたくせによく言うものである。そんなアルグレートを目の当たりにして悠真の口調が自然と崩れてしまう。それほど悠真はアルグレートのことが苦手なのだ。

 その理不尽っぷりはいくら心の広い悠真でも認めることはできなかった。そう、アルグレートの放つオーラはあるクラスメイトに似ているからだ。悠真の中ではそのクラスメイトの名前もほとんど覚えていないのだが。

『貴様には『怒』の感情が少ないと判断した。よって、我が貴様の試練になるというわけだ。倒さなくてもいい──いや、倒せないか。とりあえず力を証明してみせろ』

 いちいち鼻につくモンスターである。確かに今の実力ではアルグレートを倒すどころかダメージを与えることすら厳しいだろう。だがこちらにも数々の修羅場をくぐり抜けてきた力はある。舐めないでほしいところだ。

 だがそんな悠真の思いはアルグレートには微塵も届いておらず、先程からあくびをして耳の中を指でほじくっていた。狐はもっと清楚で由緒正しい生き物だと思ってたのだが……完璧イメージダウンである。

「ちなみに、試練が達成する条件ってないのか?」
『ふむ、そうだな。貴様が怒りという感情をコントロールして我を認めさせたら元の場所へ帰してやる。ほら、そんな無駄話を続けていたら一生かかっても我は認めんぞ』

 認められるなんてそんな曖昧でいいのだろうか。それよりも気になるのは『怒りという感情をコントロール』というところである。少なくとも今の自分は怒りという感情をコントロール出来ている自信がある。いくらイライラしても終わったことに対してはグチグチ言わないし、追撃はしない。引き際だって分かってる。

 それなのにまだコントロール出来ていないというのか? 個人的には『喜』や『哀』の試練を受けると思ってたのだがどうやら違ったようだ。とりあえず今は目先の敵に集中しよう。


 悠真は短剣をギュッと握りしめ、戦闘態勢に入る。アルグレートはおそらく自分からは攻撃してこないので斬りにかかるしかなさそうだ。一応反撃のことも考えて動こう。相手の力は未知数、油断したら骨の一本や二本なんてくだらないだろう。

「よしっ!」

 ダッと駆け出してアルグレートに接近する。その時に『加速(かそく)』を使用し、相手の意表を突くことにした。最初から全力でかからなきゃ敵う相手ではないからだ。

 『加速かそく』を使用し、悠真は相手の懐に潜って短剣を横に払うように下から切り上げる。だがアルグレートはそんな攻撃に驚くこともなく、ただ体を仰け反って回避した。

 剣を払ったあと隙がどうしても生まれるので次はそのまま剣に流されるように体を捻り、再び同じ方向から今度は腹を狙って薙ぎ払う。だがそれも結果は同じ。アルグレートはあろうことかあくびをしながら悠真の一撃をかわした。

『つまらん。何度も何度もルザインと戦っているがどれも同じような攻撃ばかりよ……もっと工夫してみろ!』
「ぐっ!?」

 今度は不意をつくように薙ぎ払いを途中で止め、首めがけて斬りあげようとした。だがその瞬間悠真の視界がグラッと揺らぎ、腹に激痛が走る。アルグレートの強靭な足で蹴られたのだ。

 本能的に腹を抑えようと体が動く頃には悠真の頭は大きな手で掴まれていた。そのままアルグレートはゴミを捨てるように悠真を放り投げ、再び大きなあくびを繰り返していた。

「ゴホッ、ゴホッ! くっ……!」

 口から垂れた涎を吹き捨て、悠真は剣を握っていない左手で蹴られた腹部を抑える。血は出てないが若干だがこの一瞬で痣ができてしまったようだ。触れるだけでもピリピリとした痛みが伝わってくる。

 あまりの強さに悠真は顔を上げてアルグレートを睨むが、当の本人はそんな悠真を見てすらなく、どこかそっぽを向いてはあくびをするばかり。そんなアルグレートに再び奇襲をかけるために悠真は立ち上がった。

「まだまだぁ……!」

 今度はアルグレートを囲むように周りを走りながら接近することにした。変則的な動きにさすがのアルグレートも無視するわけにもいかず、少し呆れたような目付きで悠真のことを睨みだした。

『それが貴様の工夫した動きなのか? はっ、笑わせてくれる。我は過去にルザインを10人以上を一斉に相手にしたんだぞ? まぁ、攻撃を与えることができた者はいなかったがな』

 普通なら嘘のように感じられることも悔しいがアルグレートになら可能だと悠真は認めていた。それほど目の前の相手は生半可な力では勝てないと理解していたからだ。

 10人以上を相手にして無傷なのに自分が攻撃を与えられることはできるのか? そんな思考が生まれてしまうが悠真はすぐにかき消した。このことを考えてしまうイコール負けを認めることになる。それだけはどうしても避けたかった。

「《火力かりょく》!」

 悠真は効かないと分かっていながらも『火属性魔法ひぞくせいまほう』の《火力かりょく》をアルグレートに放った。しかしアルグレートはものともせず避けるどころか腕で薙ぎ払ってかき消してしまった。だが予想範囲内である。

 端から期待していないので結果がどうであろうと動じることはなかった。ではなぜ魔法を撃ったのかと疑問が生まれるかもしれない。理由は簡単、悠真はアルグレートが魔法に対してどんな反応をするのか知りたかったからだ。

 避けるにしても薙ぎ払うにしてもどうでもいい。とりあえず相手がどのような行動をとるという『情報』が欲しかったのだ。中には火属性魔法を喰らって放つモンスターもいる。つまり、どんな些細な情報でも今の悠真にはのどから手が出るほど欲するものだったのだ。


『何がしたいのか。我には理解に苦しむ』
「それが普通の反応だろうね……!」

 再び悠真は『加速かそく』を使用して接近し、アルグレートの胸めがけて斬りつけた。だがやはりかわされ、再びアルグレートは同じ場所に蹴りを放とうと足を上げていた。

 だが今の悠真には前回蹴られたという情報がある。そのため『判断力はんだんりょく』での反応が間に合い、なんとか攻撃を剣の腹で受け止めることに成功した。

 アルグレートの足は悠真によって押し返され、無防備にも浮いてしまった。その隙を悠真は見逃さない。まずは決定的一打ではなく確定的一打の方が望ましいため、首や胸ではなくその浮いた足に攻撃を与えることを選んだ。

『まぁ、普通ならそれが妥当な選択よ……ならな』

 悠真のビジョンでは足に攻撃を与えたら離れるというヒットアンドアウェイ戦法を行うつもりでいた。だがそんな悠真の作戦も儚く散ってしまうことになる。

 浮いた足を攻撃するという点は一般的で、尚且つ少ないながらも確定的にダメージを与えられる選択だ。そのため悠真は欲張りをせず足を狙うことにした。だがアルグレートはそんな悠真の予想の一回りも二回りも上回る。

 身を捻り、強引に浮いた足を引いて地面についていた足を横から悠真を抉るように繰り出してきたのだ。悠真はなんとか『判断力はんだんりょく』で対応するも、あまりにも鋭い一撃に脳よりも体がついてこなかった。

「ぐはっ!?」

 なんとか剣で防ごうとしたが間に合わず、悠真の横腹に強烈な一撃がクリーンヒットする。その衝撃は剣を握る手の力が無くなり剣を落とす頃には悠真は3メートルほど吹き飛ばされていた。

 口の中に鉄のような味が広がる。どうやら吹き飛ばされた衝撃で口を噛んでしまったらしく、唇から血がツーっと垂れてきていた。どうにか痛みに耐えようとしても自然と悠真の目元からは涙が流れてくる。

 その血や涙を拭き取っているほど今の悠真は冷静ではなかった。目の前の敵を倒すという一心になり、全速力で剣の元へ走り寄り、流れるように柄の部分を掴み再び攻撃に転じた。

「くそぉぉ!!」
『醜いものよ。それは怒りではない……ただの憎しみだ』

 力任せに相手を一撃を何度も何度も出鱈目に繰り出す。だがアルグレートはそんな悠真を見て深いため息をつき、哀れみの目で見下した。

 それに悠真は許せなかった。それと同時に「なんで僕がこんな目に!」という自棄を起こしてしまった。そんな今の悠真がアルグレートに勝てるわけもなく、簡単に剣を掴まれたと思いきや世界が反転していた。アルグレートに1度目蹴られた場所を再び蹴られてしまったのだ。

 痛みを通り越してすでに何も感じなくなってしまう。そして自分が今まで慢心していことに気付いてしまった。自分は大して強くなかった。自分は弱かった。自惚れていたのだと思考すら放棄し始める。

 そんな悠真に見兼ねたアルグレートは足音を立てながら地面に寝そべっている悠真に近づき。だらしなくなった服の首元を掴んで持ち上げた。

『貴様、その程度で世界を救うなどと思っていたのか? 笑わせてくれる、結局自惚れていただけではないか』

 なにも言い返せない。正論すぎて笑えてくるほどだ。そうだ、ただの自惚れだ。自分には世界を救う力なんてないし、守る力なんてない。自分がいなくても他の和田とかが倒してくれるだろう。

 どうせ、自分は非力なんだ。

『ほぅ、そのようなくだらないことを考えている暇があるのか。我は触れたものの考えがなんとなく分かる故、気を付けた方がいいぞ。それに貴様、どうやら城から抜け出したようだな。ミアーラルから聞いたぞ』

 なんだよそれ。勝手に人の考えていることを覗き、しまいには過去まで探るとか勘弁してくれよ。ミアーラルさんも人が悪いなぁ。

『無力な癖に努力をせず、周りから責められたくないという一心で勝手に抜け出す自己中心的な生き様をな』
「努力……せず……?」

『あぁ、貴様は努力なんかしていない。ただの自分勝手な判断で行動する迷惑なだけだ』
「自分勝手……? ち、違う。僕はみんなに迷惑をかけたくなかった。これが最善の行動だったんだ……! 努力だってした。誰よりも剣の稽古を真面目に取り組んだ。魔力の消費法則だって解明した。僕は誰よりも努力をした……!」

 あれ、なんで自然と口が動くのだろう。そっか、努力を否定されたからだ。僕は努力した。誰よりも考え、行動し、周りのことを思って城を抜け出した。間違ったことなんて一つもしていない。僕は正しいんだ。

 それなのになぜそれを否定するんだ? ミアーラルさんにどこからどこまで聞いたか知らないけど失礼すぎるだろ。本当にムカつく相手だ。

『努力……? 笑わせるな。貴様は周りよりも劣っているため努力をしたのではない』
「それは違う……! 僕は、僕はみんなと違ってSS(スペシャルスキル)が無かったから……みんなより弱かったから……みんな僕が嫌いだから……だから僕は抜け出した! みんなこれで嫌な奴が消えて清々している! 僕はみんなのために模範的行動をとった! 正しいんだ!」

『……貴様の性根がそこまで腐ってるとは思わなかったぞ。いいか? 貴様は周りを思っていなけれな周りのことをどうとも思ってもない。努力をしているという自分に溺れていただけだ。強くなる努力していない。抜け出したのはただの現実逃避だ』
「なにが分かるんだ……! お前に! スキルを持たなかった僕の何が分かるんだよ!」

 ただの逆ギレである。自分でも分かる。ものすごくみっともないし醜い。そして汚らわしい。こんなこと言いたくなかった。でも、否定されたくなかった。自分は努力をしたつもりだ。努力を……した、つもり? 努力をした『つもり』なのか?


『分からないな、我は生まれ持った天才故……だが、一つだけ分かることがある。貴様は周りに頼ろうとしない。全て自分で抱え込み、終わらせようとする。周りに頼めば、貴様の未来は変わっただろうな』

 そう言い捨て、アルグレートは地面に力任せで悠真を叩き込んだ。

 悠真の頭には何度もアルグレートの発した言葉が響き、地面に叩きつけられる頃には意識は遠のいていった。



























如月 悠真

NS→暗視眼 腕力Ⅲ 家事Ⅰ 加速Ⅰ 判断力Ⅱ 火属性魔法Ⅰ 広角視覚Ⅰ 大剣術Ⅰ 脚力Ⅰ 短剣術Ⅰ 威嚇

PS→危険察知Ⅰ 火属性耐性Ⅰ

US→逆上Ⅰ 半魔眼 底力

SS→殺奪



レナ

NS→家事Ⅲ 房中術Ⅱ 水属性魔法Ⅰ 光属性魔法Ⅰ

PS→聴覚強化Ⅰ 忍足Ⅰ

US→NO SKILL

SS→NO SKILL
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