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元Sランクの俺、黒竜姫の能力に目を見張る

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 グランニールから竜刻の山に向かうには、魔物がいなかった場合でも数時間はかかる距離だ。

 しかし黒竜姫のおかげでものの数分でグランニールを囲む山々の麓にたどり着くことができた。しかも目的のアルケスも黒竜姫によって運んでもらったので、レンは事が上手く運ばれているのを素直に喜べずにいた。

 だがディオマインに襲われたことを差し引けば、これでプラスマイナス0なのかもしれない。そのような結論に至ったレンは、黒竜姫に礼を言って地に足をつけていた。

「このアルケスはどうする? とりあえずリルネスタが氷魔法で臭いを閉じ込めるとして、これを持ち込むのは少し難しそうだな。グランニールの人に迷惑をかけてしまう」

『ふむ、ならば妾がここで見張っていよう。そしてお主らが依頼人をここに呼べばいいのではないかの?』

「なるほど。確かにそっちの方が手っ取り早いな。リルネスタ、アルケスを頼めるか?」

「うん、任せて! アイスロック!」

 氷魔法の《アイスロック》は、対象を氷に閉じ込め、ジワジワとダメージを与えてから圧縮するという魔法であった。

 だが今はダメージを与えるというよりあくまでアルケスの放つ硫黄のような臭いを閉じ込めるためだけだったので、リルネスタは圧縮しないように魔力をコントロールし、巨大な氷塊を生成して一息ついていた。

『ほぅ、今のは無詠唱かの? さすがは大賢者と言ったところじゃな』

「えへへ、それほどでもないよ~」

「いや、実際にリルネスタは大賢者と呼んでいいくらいの力を持っているからな。なんたって完全無詠唱まで覚えたくらいだからな」

『なんと、あの妾にもできない完全無詠唱を取得したというのじゃな? まだまだ若いというのに、優秀なのじゃな』

 レンと黒竜姫に立て続けに褒められてテンションが有頂天に達したのか、若干照れつつも顔を緩ませて自分の頭を撫でていた。

 だが実際にリルネスタが成し遂げたことは賞賛に値することで、あの黒竜姫ですら素直にリルネスタを褒めているあたり、本当に完全無詠唱というものは人智を超えた技術なのである。

「さて、ここは黒竜姫に任せるとして……俺らはグレームさんのところに行くとするか」

「そうだね。もしかしたら私たちがいない時になにかされてるかもしれないし。それに早く安心させてあげたいしね!」

「あぁ、じゃあ黒竜姫。ここは任せるぞ? 余計なお世話かもしれないが、あまり人には見られないところで隠れておいた方が身のためだぞ」

『なぁに。妾は隠密系の魔法を使用しているゆえ、心配は無用じゃ。それに妾がそんじょそこらの人間に負けるとでも申すのか?』

「いや、だから余計なお世話かもしれないって言ったんだ。だがもしかしたらなにかあるかもしれないだろ? まぁ、黒竜姫なら平気か」

『当たり前じゃ。それより、早く行ってくるのじゃ。妾は早くあの猫に一泡吹かせたいところじゃからの』

 黒竜姫が言っている『猫』が誰かは不明だが、レンは黒竜姫にアルケスを任せてリルネスタと共に山の中に足を踏み入れる。

 山といっても緩やかなカーブが続くだけで、特に魔物と出会うことなくレンとリルネスタはグランニールの北門に到着する。

 そして北門を潜り、来たときよりも人が多くなった道を歩き、北門とはほとんど反対側に位置するグレームの工房を目指す。

 もしかしたらクリプタスがグレームの工房を破壊しているのではないかという一抹の不安に駆られながらも、レンは特にこれといった変化がないグレームの工房にたどり着く。

 だが、レンはそんなグレームの工房から カン、カン、カン という心地のいい金属を叩く音を聞き、目を見開いてリルネスタを置き去りにして一足先に工房の中を覗き込む。

 するとそこには汗を流しながったらせっせと金属を叩き続けるグレームの姿があり、レンの後を追って遅れてやってきたリルネスタはそんなグレームを見て笑顔になっていた。

「む? な、なぜこんなところにいる!? 竜の山に行ったはずじゃなかったのか?」

「いや、それがな? 実はもうアルケスは持ち帰ってきたんだよ」

「っ! そ、それは本当か!? お前って奴は! このっ、この~!」

「痛ってぇ! や、やめてくれ……ちょっと怪我をしてな。そう叩かれると死ぬほど痛いんだ」

 レンが冗談抜きで苦しそうにそう言葉を洩らしていたので、グレームは只事ではないということに気付いて直ぐにレンの背中を叩く手を引く。

 そしてレンは一度大きく深呼吸をし、倒れ込むように壁に背をつける。

 そんなレンを見兼ねてリルネスタが無造作に置かれていた椅子を運び、レンをそこに座らせる。グレームは苦しそうに息をするレンが心配なのか、工房を出て濡れタオルと水を持ってきてレンに手渡ししていた。

「これを飲んで息を整えるんだ。話はそこからだ」

「あぁ、ありがとう。なぁリルネスタ。服を脱ぎたいから手伝ってくれないか? いい加減ベタベタしてて気持ち悪いんだ」

「う、うん。えーと、上だけでいいの?」

「下は大丈夫だ。今はとりあえず上だけ頼む」

 水を飲んで呼吸を整え、レンは服に手をかけ、傷口に触れないように服を脱ぐ。

 途中でリルネスタに手伝ってもらい、レンは痛みに耐えながらもなんとか上着とシャツを脱ぐことに成功する。

 それにより顕になったレンの体には生々しい傷跡が何個も出来ており、グレームはその傷口を見て顔をしかめており、リルネスタは口元に手を当てていた。

「そんな顔するなって。別に死ぬわけじゃないんだぞ? それに、これくらいすぐ治るさ」

「で、でも……ごめんね、私が回復魔法を使えれば今頃楽になっていたのに」

「そんな出来ないことを悔やんでても仕方ないだろ? 今は生還したことを喜んだ方がいいぞ? 痛てて、痛ててて!」

 濡れたタオルを掴み、傷口に当てていたがそれによりレンの体がビクンと跳ね上がり、ブルブルと肩を震わせて蹲る。

 それはそのはず。いくらレンが平気だと言っていたとしても、体にできた傷と痣は常人だったら耐えることができないレベルで、ディオマインに切り裂かれたであろう脇腹には2本の深い切り込みと1本の浅い切り傷ができていた。

 しかもそこからは今でも血液が流れ出ており、ボロボロになった赤い肉が見え隠れしていた。

 そんな痛々しいレンの姿にリルネスタは涙を堪えていたが、あることを思い出したのかレンの傷口に手を向け、魔力を高めていた。

「ウォーターヒール!」

「ん? お、おぉ……冷たくて気持ちいいな、これ……」

 リルネスタが展開した《ウォーターヒール》という名の魔法は、水魔法なのに回復魔法の効果もある珍しい魔法で、触るとプヨプヨしている水の玉がレンの脇腹にくっついていた。

 それにより傷口が塞がることはないが、レンの体から痛みがスーッと引いていき、栓となった《ウォーターヒール》が血液が流れないように傷口全体を覆い尽くしていた。

「この魔法はなんなんだ? 儂はこんな魔法を見るのは初めてだぞ」

「これはウォーターヒールっていう、水属性の魔法なのに回復効果を兼ね備えてるっている珍しい魔法だな。まぁ、メインは水の属性だから回復効果は薄いが、便利な魔法だ。でも、こんな球体だったか……?」

「これはね、私がウォーターヒールの魔力を制御してレンの体にくっつくようにしてるんだ。これにもっと早く気づけたらレンも苦しまずに済んでたんだけど……」

「いいや、過ぎたことは忘れた方がいい。今はリルネスタのおかげで楽になったんだから、もっと誇った方がいいぞ」

 そういうレンは、ゆっくりと立ち上がってから椅子に座り直し、グレームが叩いていた金属に目をやる。

 それに気付いたグレームはそれを隠そうとするが、もう遅いと思ったのか深いため息を吐いてドカッとあぐらをかいて腰を下ろしていた。

「あー……その、なんだ。お前らを見てると昔を思い出してよ。なんか、こう……なんて言えばいいんだ。とりあえず、鉄が打ちたくて仕方なくなったんだよ」

「なら、それはいいことじゃないか。過去を振り返るなとは言わんが、前に進めた証拠だ。きっとネルさんも天国で喜んでるはずだ」

「そうだといいんだがな……そういえば、本当にアルケスは持ってきたのか? どうも持ってきたようには見えないんだが……」

「あぁ、その件だが、今すぐクリプタスを呼んでくれないか? あまりにも大きいから北門の外にある山の麓で見せようと思ってな」

「そうか。なら先に北門へ向かっていてくれ。癪に障るが、儂はクリプタスの野郎を呼んでくる」

 そういうとグレームはそこら辺に置かれていた古びた靴を履き、想定していたよりも軽い足取りで工房を出ていってしまう。

 なのでレンはリルネスタに手伝ってもらって服を着直し、グレームの工房をあとにして言われたとおり北門へと向かう。

 さすがに同じ道を往復するとなると飽き飽きしてくるのだが、今更そんなことを言ってられないので、レンは痛みを我慢しながらも時間をかけて北門に到着し、そこから外へ出て山を下っていく。

 そこには黒竜姫が氷塊となったアルケスの上で足を組んで座っており、暇なのか小さくあくびをして北の空を見つめていた。

「待たせたな。暇だっただろ?」

『む? おぉ、お主か。まぁ、暇じゃったな。暇すぎて居眠りしてしまいそうじゃった。ところで、依頼人はどうしたのじゃ? 姿がないように見えるのじゃが……』

「それならもうすぐ来るはずだ」

『そうか。ところで気になったのじゃが、なぜこのような物を依頼されたのじゃ? このような物を依頼しても利点なんてないように思うのだがの』

「あぁ、実は──」

 レンは氷塊の表面をコンコンっと叩く黒竜姫に、今回アルケスを運ぶ依頼を受けるまでの経緯を端的に伝える。

 すると最初は『ふむ』『なるほどの』と興味ありげに相槌を打つ黒竜姫であったが、途中から胸糞が悪くなったのか足で氷塊をカツカツと蹴りながら眉間にシワを寄せていた。

『そのクリプタスとやら、妾は嫌いじゃの。そのような卑劣な手を使うことしかできんのか』

「黒竜姫もそう思うのか? 意外だな。てっきり人間の揉め事には興味を持たないと思っていたんだがな」

『妾がなぜ人語を喋れると思っているのじゃ? 少なくとも、妾は勇者と大賢者のおかげで人間に興味を持ったのじゃ。それに、こう見えて妾は悪行が嫌いでな。善行を積んできたわけではないが、過去に人間を助けたことだってあるのじゃぞ?』

「そうなのか。黒竜姫って、俺が思ってるより良い奴なのかもな」

『良い奴……妾は大雑把に括られるのはあまり好かんが、悪い気はしないの』

 そう平静を保つ黒竜姫であったが、レンに『良い奴』と言われて耳をほんのりと赤くしていたので、意外と人間らしい部分があるなとレンは夕日を背にする黒竜姫を眺めていた。

 だがそんなレンの視線に気付いたのか、黒竜姫は耳を長く美しい髪で隠してしまう。

 なのでレンが口には出さずに『見て悪かったな』と伝えると、黒竜姫はそっぽを向いて人差し指をレンに向ける。

 最初はなにがなんだか分からない様子のレンであったが、その人差し指はレンではなくレンの後ろに指されていること途中で気付き、後ろを振り向くとそこにはグレームと護衛を連れたクリプタスの姿があった。

「本当にこんなところにアルケスはあるのか? それにまだ1日も経ってない。はったりじゃないのか?」

「それを判断するのは儂ではなく、お前だクリプタス。ほら、着いたぞ」

 グレームが立ち止まってクリプタスを前に歩かせていたので、その前にレンが立ち塞がって立てた親指を氷塊に向ける。

 するとクリプタスは一度鼻で笑って氷塊に近付くが、その道中で氷塊から黄色っぽい色の物体があることを目視し、口を半開きにしてその氷塊に手をついて中にあるアルケスを静かにジッと見続けていた。

「こ、これはアルケス……だが、ありえん! こんな早く、こんな大量のアルケスを持ってくるなんて不可能だ! これはインチキだ! 認められない!」

「おい、それはないんじゃないか? お前はアルケスを竜の山から3日以内に持って来いって言ったよな? それがどんな方法であろうと、俺達はちゃんと持ってきたんだ。それを認めないなんて、おかしな話だろ?」

「う、うるさい! 冒険者風情が、触れるんじゃないっ!」

 レンが肩を掴んでクリプタスを止めるが、クリプタスは苛立ちを顕にしてレンの手を払い除け、踵を返してグランニールへと戻ろうとする。

 それを見てグレームがクリプタスに殴りかかろうとするが、護衛によって止められてしまう。なのでレンが聖剣の柄を掴もうとすると、その手を誰かに掴まれてしまう。

 きっとリルネスタだろうと振り払おうとしたが、どれだけ力を込めても振り払うことができない。

 なので首だけで後ろを振り向くと、そこには無表情の黒竜姫がいた。

 だがその無表情は無関心による無表情ではなく、明らかに怒りによる無表情であり、空気が震えているのか周囲の木々がザワザワと怯えるように震えていた。

 そしてレンに『妾に任せるがいい』と小さく耳打ちをしたと思えば、手を離して一瞬でクリプタスの正面に回り込んでしまった。

「おい、そこをどけ!」

『まぁ、待つのじゃ。お主、中々いい顔をしとるのぉ。少しだけ顔をよく見させてくれないかの?』

 妖美な笑みを浮かべ、クリプタスの頬を両手で掴む黒竜姫からは、なにやら危険な香りがした。

 そして、掴まれているクリプタスも黒竜姫の美貌に見蕩れてしまっているのか、振り払おうとはせず黒竜姫の言いなりになってしまっていた。

『そうじゃ、もっと妾に見させてくれんかの。そして、お主も妾の目を見るのじゃ』

「な、なにを……」

『そうやって妾の目を見つめるのじゃ。ゆっくりと、深く、吸い込まれるように……の』

「う……ぐぐ…………」

 満足したのか、黒竜姫はある程度クリプタスの顔を覗き終わると、パッと離して手からなにかを払い落とすような仕草をする。

 そうすると、突然クリプタスが服の下に隠し持っていたナイフを取り出し、なにを思ったのかいきなり自分の左腕に突き刺してしまう。

 そんな頭のおかしい行動を見てレンだけでなくリルネスタやグレーム、そしてクリプタスの護衛は息を飲んで目を見張っていたが、一方の黒竜姫は上品にクスクスと笑い声を漏らしながら地面にうずくまるクリプタスを見下ろしていた。
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