11 / 18
1章.転生
11話.6歳&学園入試
しおりを挟む
6歳になった。半年前から、エルマ先生に学園入試の勉強を教えてもらっている。…お陰で全然スキルを取得出来ない。
スタールフ国では6歳になったら必ず学園に入らなければならない。俺はそのための勉強をしている。……0点でも学園に入れるが、成績が上位な程特典が良いのが付いてくる。そのため、貴族以外もしっかり勉強をするという訳だ。しかし、どうやっても勉強が苦手な人のために学力ではなく、武力の試験もやっている。……首席になれるように頑張ろう!
数日後。
今日は学園入試の日だ。この日のために勉強を頑張ったんだ。絶対に合格するぞ!…できたら首席になりたい。おっと、試験が始まるな。
「それでは……試験、始め!」
四則演算だから簡単だが、……油断していると墓穴を掘るからな。しっかりと見直しをしよう。
…1時間後。
「それまで!これで試験を終了する!次は武力の試験だ。」
…武力の試験は少し不安だな。でも、頑張るしかない!
「これから、武力の試験を行う。武器を使用するものはここに、魔法を使用するものは向こうに行け!それでは、…開始!」
…俺はどっちだろう。先に武器を使用する試験を受けよう。
「武器を使用する試験は、このゴーレムにダメージを与える、それだけだ。」
剣やら槍やらを持って、ゴーレムに攻撃をして行く人たち。でも、鑑定で見たら全然ダメージを与えられていないな。次は俺の番と、緊張していたら、俺の前の人がゴーレムにダメージを与えていた。…すごいなぁ。俺は鑑定を使ってその少女を鑑定した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前マリナ・フィール
種族 人間
年齢 6歳
レベル3
職業剣士
HP230/230
MP110/110
筋力190
耐久170
敏捷160
魔力85
器用60
幸運55
状態 身体強化
スキル 剣術レベル3 身体強化レベル1
称号 剣士の卵 駆け出し剣士 中級剣士
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
剣術レベル…3⁉︎、ってことはあの女の子は中級剣士か…。6歳でレベル3は相当キツイはずだ。…たゆまぬ努力なのかな?その少女は制限時間内にゴーレムを倒した。
「マリナ・フィール、合格!」
試験官がそう言った。マリナという少女は満足した顔をしている。…次は俺の番だな。
「準備はできたな、では、…始め!」
俺はゴーレムに向かって跳んだ。そして、そのままゴーレムに向かって剣を上下左右に振って斬った。ゴーレムは斬れた身体を繋げていく。俺はそれも構わずに斬り続けた。
数秒前。
やっとゴーレムは倒れた。あのマリナという少女よりスキルレベルが低いし、ステータスも劣っているから、制限時間ギリギリだった。
「シズナ・フォン・ラートリア、合格!」
試験官の言葉を聞いて、俺は安心した。
俺は疲れたまま、向こうにある魔法の試験を受けに行った。こちらもゴーレムだが、向こうのとはちょっと違うようだ。向こうのは、物理攻撃耐性有りで、こっちのは魔法攻撃耐性有り。やはり、それといってゴーレムにダメージを与えれている人はいないようだ。俺の前の幼女の番になった。だが、俺はそこまで気にしていなかった。
「それでは、…始め!」
「ファイアアロー!」
可愛らしい声とともに激しく燃える炎の矢が現れた。その炎の矢がゴーレムに向かって飛んでいく。炎の矢はゴーレムを貫いていく。俺は慌てて、その幼女を鑑定した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前 リーフェル・ルーン
種族エルフ
年齢6歳
レベル2
職業魔術師
HP140/140
MP300/300
筋力40
耐久35
敏捷20
魔力290
器用275
幸運210
スキル 火魔法レベル2 水魔法レベル3 木魔法レベル3
称号 魔術師の卵 駆け出し魔術師 中級魔術師
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…鑑定をして、別の意味で驚いた。気にしていなかったから気づかなかったが、普通に見ても、耳が尖っているのがわかる。それにスキルレベルが火魔法以外、3のもすごい。その幼女もといリーフェルは、さらに魔法を唱えた。
「ウォータージャベリン!ウッドジャベリン!」
水の槍と木の槍は容赦なくゴーレムに襲い掛かって、穴を開けた。…人工モンスターでも同情する攻撃だな…
「リーフェル・ルーン、合格!」
「やった~♪」
…年相応ではないが、見た目相応な声を出して喜ぶリーフェル。そのギャップに俺は少し萌えていた…
……はっ、いかんいかん、そんな感情を抱いては。よし、ここは試験に集中しよう。俺はゴーレムに向かって魔法を唱えた。
「ファイアアロー!ウォーターアロー!マッドアロー!ウッドアロー!ウィンドアロー!」…気付いた時にはもう、遅かった…俺の魔法がゴーレムに次々と穴を開けていった。ゴーレムが倒れたところで、試験官が叫ぶ。
「ッッ!シズナ・フォン・ラートリア。合格!」
けど俺は、試験官の言葉など聞こえていなかった。リーフェルも珍しいが、俺の方がもっと珍しい。何故なら、5属性持ちはとても珍しいからだ。
これで学園で目立つことになってしまう。父さんからは「ユニークスキルは珍しいから知られるな」と言われてるし。このままじゃ、誰かにユニークスキルのことがバレるかもしれない。
俺は傷心のまま、馬車に乗って家に帰った。その日は今日のことを忘れるようにさっさと寝た。
ヒロイン(2人)登場!
スタールフ国では6歳になったら必ず学園に入らなければならない。俺はそのための勉強をしている。……0点でも学園に入れるが、成績が上位な程特典が良いのが付いてくる。そのため、貴族以外もしっかり勉強をするという訳だ。しかし、どうやっても勉強が苦手な人のために学力ではなく、武力の試験もやっている。……首席になれるように頑張ろう!
数日後。
今日は学園入試の日だ。この日のために勉強を頑張ったんだ。絶対に合格するぞ!…できたら首席になりたい。おっと、試験が始まるな。
「それでは……試験、始め!」
四則演算だから簡単だが、……油断していると墓穴を掘るからな。しっかりと見直しをしよう。
…1時間後。
「それまで!これで試験を終了する!次は武力の試験だ。」
…武力の試験は少し不安だな。でも、頑張るしかない!
「これから、武力の試験を行う。武器を使用するものはここに、魔法を使用するものは向こうに行け!それでは、…開始!」
…俺はどっちだろう。先に武器を使用する試験を受けよう。
「武器を使用する試験は、このゴーレムにダメージを与える、それだけだ。」
剣やら槍やらを持って、ゴーレムに攻撃をして行く人たち。でも、鑑定で見たら全然ダメージを与えられていないな。次は俺の番と、緊張していたら、俺の前の人がゴーレムにダメージを与えていた。…すごいなぁ。俺は鑑定を使ってその少女を鑑定した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前マリナ・フィール
種族 人間
年齢 6歳
レベル3
職業剣士
HP230/230
MP110/110
筋力190
耐久170
敏捷160
魔力85
器用60
幸運55
状態 身体強化
スキル 剣術レベル3 身体強化レベル1
称号 剣士の卵 駆け出し剣士 中級剣士
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
剣術レベル…3⁉︎、ってことはあの女の子は中級剣士か…。6歳でレベル3は相当キツイはずだ。…たゆまぬ努力なのかな?その少女は制限時間内にゴーレムを倒した。
「マリナ・フィール、合格!」
試験官がそう言った。マリナという少女は満足した顔をしている。…次は俺の番だな。
「準備はできたな、では、…始め!」
俺はゴーレムに向かって跳んだ。そして、そのままゴーレムに向かって剣を上下左右に振って斬った。ゴーレムは斬れた身体を繋げていく。俺はそれも構わずに斬り続けた。
数秒前。
やっとゴーレムは倒れた。あのマリナという少女よりスキルレベルが低いし、ステータスも劣っているから、制限時間ギリギリだった。
「シズナ・フォン・ラートリア、合格!」
試験官の言葉を聞いて、俺は安心した。
俺は疲れたまま、向こうにある魔法の試験を受けに行った。こちらもゴーレムだが、向こうのとはちょっと違うようだ。向こうのは、物理攻撃耐性有りで、こっちのは魔法攻撃耐性有り。やはり、それといってゴーレムにダメージを与えれている人はいないようだ。俺の前の幼女の番になった。だが、俺はそこまで気にしていなかった。
「それでは、…始め!」
「ファイアアロー!」
可愛らしい声とともに激しく燃える炎の矢が現れた。その炎の矢がゴーレムに向かって飛んでいく。炎の矢はゴーレムを貫いていく。俺は慌てて、その幼女を鑑定した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前 リーフェル・ルーン
種族エルフ
年齢6歳
レベル2
職業魔術師
HP140/140
MP300/300
筋力40
耐久35
敏捷20
魔力290
器用275
幸運210
スキル 火魔法レベル2 水魔法レベル3 木魔法レベル3
称号 魔術師の卵 駆け出し魔術師 中級魔術師
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…鑑定をして、別の意味で驚いた。気にしていなかったから気づかなかったが、普通に見ても、耳が尖っているのがわかる。それにスキルレベルが火魔法以外、3のもすごい。その幼女もといリーフェルは、さらに魔法を唱えた。
「ウォータージャベリン!ウッドジャベリン!」
水の槍と木の槍は容赦なくゴーレムに襲い掛かって、穴を開けた。…人工モンスターでも同情する攻撃だな…
「リーフェル・ルーン、合格!」
「やった~♪」
…年相応ではないが、見た目相応な声を出して喜ぶリーフェル。そのギャップに俺は少し萌えていた…
……はっ、いかんいかん、そんな感情を抱いては。よし、ここは試験に集中しよう。俺はゴーレムに向かって魔法を唱えた。
「ファイアアロー!ウォーターアロー!マッドアロー!ウッドアロー!ウィンドアロー!」…気付いた時にはもう、遅かった…俺の魔法がゴーレムに次々と穴を開けていった。ゴーレムが倒れたところで、試験官が叫ぶ。
「ッッ!シズナ・フォン・ラートリア。合格!」
けど俺は、試験官の言葉など聞こえていなかった。リーフェルも珍しいが、俺の方がもっと珍しい。何故なら、5属性持ちはとても珍しいからだ。
これで学園で目立つことになってしまう。父さんからは「ユニークスキルは珍しいから知られるな」と言われてるし。このままじゃ、誰かにユニークスキルのことがバレるかもしれない。
俺は傷心のまま、馬車に乗って家に帰った。その日は今日のことを忘れるようにさっさと寝た。
ヒロイン(2人)登場!
6
お気に入りに追加
1,925
あなたにおすすめの小説
転生したらやられ役の悪役貴族だったので、死なないように頑張っていたらなぜかモテました
平山和人
ファンタジー
事故で死んだはずの俺は、生前やりこんでいたゲーム『エリシオンサーガ』の世界に転生していた。
しかし、転生先は不細工、クズ、無能、と負の三拍子が揃った悪役貴族、ゲルドフ・インペラートルであり、このままでは破滅は避けられない。
だが、前世の記憶とゲームの知識を活かせば、俺は『エリシオンサーガ』の世界で成り上がることができる! そう考えた俺は早速行動を開始する。
まずは強くなるために魔物を倒しまくってレベルを上げまくる。そうしていたら痩せたイケメンになり、なぜか美少女からモテまくることに。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
強さがすべての魔法学園の最下位クズ貴族に転生した俺、死にたくないからゲーム知識でランキング1位を目指したら、なぜか最強ハーレムの主となった!
こはるんるん
ファンタジー
気づいたら大好きなゲームで俺の大嫌いだったキャラ、ヴァイスに転生してしまっていた。
ヴァイスは伯爵家の跡取り息子だったが、太りやすくなる外れスキル【超重量】を授かったせいで腐り果て、全ヒロインから嫌われるセクハラ野郎と化した。
最終的には魔族に闇堕ちして、勇者に成敗されるのだ。
だが、俺は知っていた。
魔族と化したヴァイスが、作中最強クラスのキャラだったことを。
外れスキル【超重量】の真の力を。
俺は思う。
【超重量】を使って勇者の王女救出イベントを奪えば、殺されなくて済むんじゃないか?
俺は悪行をやめてゲーム知識を駆使して、強さがすべての魔法学園で1位を目指す。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
2度追放された転生元貴族 〜スキル《大喰らい》で美少女たちと幸せなスローライフを目指します〜
フユリカス
ファンタジー
「お前を追放する――」
貴族に転生したアルゼ・グラントは、実家のグラント家からも冒険者パーティーからも追放されてしまった。
それはアルゼの持つ《特殊スキル:大喰らい》というスキルが発動せず、無能という烙印を押されてしまったからだった。
しかし、実は《大喰らい》には『食べた魔物のスキルと経験値を獲得できる』という、とんでもない力を秘めていたのだった。
《大喰らい》からは《派生スキル:追い剥ぎ》も生まれ、スキルを奪う対象は魔物だけでなく人にまで広がり、アルゼは圧倒的な力をつけていく。
アルゼは奴隷商で出会った『メル』という少女と、スキルを駆使しながら最強へと成り上がっていくのだった。
スローライフという夢を目指して――。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる