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第六章 エルフ王国編

第221話 修羅場②

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 家のそばまで戻ってくると、ミレイがおどおどしていた。
 もうルーナとやりあった後なんだろうか。
 ルーナの姿はない。
 逆ギレしたミレイにボコられて家で泣いてたら嫌だな。
 これだから修羅場は。
 ああ、胃が痛い。
 なんで俺がこんな目に……(自業自得)。

「あ、コウさん……」

 ミレイは思い切り不安そうな目をしていた。

「……ルーナにバレたんだって?」

「ええ。実は……」


 ミレイは家でお茶を飲んでいたらしい。
 そこに突然、ルーナがやってきた。

「……あいつの赤ちゃんが出来たって聞いたんだが」

 いろいろ覚悟を決めてはいたものの、この時、ミレイはものすごく怯えたらしい。
 ルーナの正妻オーラが半端なかったとか。
 さんざん怯えたあげくに、出てきた言葉は謝罪だったそうだ。
 謝る必要なんてない気がするが。
 そんなミレイを見て、ルーナは複雑そうな表情で言った。

「……そうか。……アサギリ家のことを思えば、すごく良いことだ。ありがとう、ミレイ」

 そう言って、ミレイはルーナに抱きしめられた。

「暖かくするんだぞ。赤ちゃんを大事にな」

 そして、ルーナは出ていった。


「……っていうわけなんです(ガタガタ)」

「なにそれこっわー(ガタガタ)」

 ミレイと二人で怯えた。
 全然ルーナっぽくないのが怖い。
 ギャン泣きして、ポカポカ殴りかかってくるものと思っていたが。
 なんというか落ち着いていて怖い。

「で、ルーナは?」

「たぶんお家にいらっしゃるかと……」

 ミレイが見つめる先にある我が家。
 何やら物々しいオーラを放っていた。
 引きこもりが、大好きな自宅とは思えない。
 今日はミレイんちに泊めてもらおうかな。
 そんな現実逃避をしてみたのだが。
 いや、いい加減ルーナとちゃんと話をすべきだろう。
 俺は、重い足を引きずるように、自宅へ向かった。



 ――ガチャ。

 家のドアを開ける。

「……ただいま」

 返事はない。

 ――トントン。

 キッチンの方から、包丁の音が聞こえてくるだけだった。
 って、ルーナいるんじゃねえか。

「ルーナ……さん?」

 ――トントン。
 相変わらず返事はなく、包丁の音だけが虚しく響き渡る。
 こっわ!!
 昨日は、笑顔で出迎えてくれたのに!!
 なにこれ。
 こっわ!!!
 おしっこ漏らしそうだった。

「……なんだ帰ってたのか。今日は早いな」

 ようやくキッチンからルーナが顔を出す。
 その表情は、真顔。
 珍しくキリッとした顔だった。
 美人がキリッとすると迫力が半端ない。
 エプロンで濡れた手をフキフキしながら、ルーナはテーブルにつく。
 居間に獣娘たちの姿はなかった。
 空気を読んで部屋に閉じこもっているらしい。

「立ってないで、座ったらどうだ?」

 真顔のルーナに言われるがまま、俺はその場に正座した。

「……なんで床なんだ。椅子に座ればいいじゃないか」

「え、いいんですか?」

 罪悪感がマックスな俺は、ビクビクしながらルーナの向かいに座る。
 いつもだったら当然のように隣に座るのだが。
 なんか今のルーナはクールな美人オーラが半端なくて近づきにくかった。

「それで、ミレイが妊娠したそうだな」

「ひえっ!」

 ルーナさんはいきなりド直球を投げ込んできた。
 なんて男らしい配球だ。

「……ご、ごめんなさい」

 脊椎反射で謝罪していた。

「なんでミレイもお前も謝るんだ? めでたいことじゃないか」

 いや、赤ちゃんが出来たのはめでたいんだが。
 俺が罪悪感を感じているのは。

「……浮気したこと怒ってないのか?」

「…………」

 ルーナは何も言わない。
 顔をうつむかせたまま黙っている。

「…………ぐすっ」

 僅かな嗚咽が漏れたのは、しばらく経ってからだった。

「……ぐすぐす……ひっく」

 ただ静かに。
 小さな嗚咽を漏らすルーナ。
 予想していたギャン泣きではなくて。
 罪悪感に胸が押しつぶされそうになった。

「…………コ、コウはさ、ミレイの方が好きなの? ぐすっ」

「い、いや、別にそういうわけじゃ」

「じゃあ、私の方が好き?」

「…………」

 何も答えることが出来なかった。
 いや、好きだって言うのは簡単なのだが。

「なんで黙ってるんだ! ちゃんと言ってくれなきゃわからないじゃないかっ! ぜ、絶対に別れないからな! 私はずっとコウと一緒にいるんだからな!!」

 ルーナは明後日の方向に勘違いをしていた。

「そんな気は俺もない」

「…………」

 ルーナは黙って俺を見つめる。
 俺の真意を確かめるように。
 お互い沈黙したまま、時間が流れた。

「……ミレイが妊娠した事は怒ってないのか?」

「怒る必要なんてないじゃないか! 貴族にはよくあることだ。……うちのお父様みたいに、ミレイの赤ちゃんを認知しないっていうなら怒ろうと思ったけど、そんな気はないんだろう?」

「ない」

 あの子は俺の子供だ。
 精一杯育てようと思う。

「じゃあ、私から言うことは何もない。お父様と違って……お前はちゃんと毎日帰ってきてくれるし」

 ルーナの父ちゃんがクズだった。
 まあそんな事は今はどうでもいい。
 ミレイの赤ちゃんをルーナが認知してくれて良かった。
 後は。

「浮気して悪かった!」

 ただ浮気を謝るだけである。

「…………ぐすぐす」

 この話題になると、ルーナはただ涙を流す。
 よっぽど傷ついているんだろう。
 罪悪感が半端ない。
 だって、ミレイとの浮気は氷山の一角に過ぎないのだから……。

「すまん!」

 俺には、ただ謝ることしか出来なかった。
 ルーナが許してくれるまで、何時間でも――。

「……べ、別にいいけどさ、ぐすっ」

 え、いいの?
 思いの外あっさり。

「私だってバカじゃない……なんとなく、そんな気はしてた……」

 ルーナの長い耳がしょぼんと垂れ下がる。
 さすがにバレてたらしい。
 バカだと思っててごめんなさい。
 よし、こうなったら罪を洗いざらい喋ろう。

「実は俺セレナとも……」

「そんなの聞きたくないっ!! コウのバカ!!」

 甘い考えだった。
 だいたい許してもらおうなんてのは、俺の勝手なわがままなわけで。
 許されてすっきりするのは俺だけだ。
 だからって、浮気をやめる気はないのだが。

「…………ぐすっ……私のこと、好きって言って欲しい」

 ルーナが無理難題を吹っかけてきた。

「私、一度もコウに好きだって言ってもらってないもん。……こういう時は、不安になっちゃうじゃないか、バカ」

「うーん」

 いやだからさ、ここで好きだって言っちゃうのは簡単なんだけどさ。
 俺はクズである。
 恋愛感情などはなく、あるのはただの肉欲だけ。
 30過ぎたあたりでその真理に気づいた。
 好きだと今まで思っていたのは、ただやりたかっただけ。
 それを愛情だと勘違いしていた。
 その勘違いは、ひどくおぞましく。
 愛情という美しい言葉で隠した醜い感情への嫌悪感は、筆舌に尽くしがたい。
 だから、二度とそんな嘘は付きたくなった。
 嘘は方便だ。
 必要な嘘は数あれど、この嘘だけは絶対に付きたくない。

「……なんで黙ってるの? 早く言って欲しい」

 ルーナは期待を込めた目で俺を見つめる。
 相手がルーナなら、なおさらだ。
 この可愛くて……なんといえばいいのか、大切な女に、嘘の愛情だけは絶対に言いたくないのだ。

「……別にお前の事は、好きじゃない」

 そう言ってしまってから、その言葉の持つ意味に気づいて、愕然とする。
 こんな事を言っちゃったら、もう。
 でも、仕方ないのかもしれない。
 女なら他にいる。

「なんでそんな嘘をつくんだ、バカ!」

 しかし、即答だった。
 ルーナは全然俺の言葉を信じていない。
 フラれたって思っちゃうかと不安になったが、そんなことはなかった。
 美しく澄んだ青い瞳で、俺の言葉に嘘だと言う。

「嘘じゃねえよ」

「お前が私のことを大好きなのはもう知ってるの! ただそれを言葉にして欲しかっただけじゃないか!!」

 その言葉にカチンと来た。
 お前が、俺の何を知っているというのか。
 所詮他人のくせに、相手のことをわかった気になるなんて、一番してはいけないことだ。
 これだからバカは。

「お前なんてただの身体目当てなんだよ! 簡単にやらせてくれるから一緒にいただけだっつーの!」

「だから、なんでそんな嘘をつくんだ!? 身体だけが目当てなんだったら、それこそミレイとずっとエッチしてればいいじゃないか!!」

 その言葉に、あれ? と思った。
 悔しいけど、確かに……あれ?

「コウ……お前はバカだからわかんないかもしれないけど……お前が、私に抱いている感情、それが愛情なんだよ?」

 ルーナが優しい顔でそんな事を言っていた。
 バカにバカと言われる程、腹のたつことはない。
 くさいセリフを堂々と言いやがって。

「何が愛情だ!? バーカ! バーカ! お前のことなんてこれっぽっちも好きじゃないんだかんねっ!」

 なぜか無性に腹がたった。
 子供のような台詞を吐いてしまう。

「なんでそんなに頑固なんだ!? もう知らないからねっ!」

 ほほう。
 知らなければどうなるというのか。
 とりあえず、黙ってルーナの台詞の続きを待ってみる。

「……い、いいのか? 実家に帰っちゃうぞ!? 早く好きって言ってくれないと……」

 はっ!?
 へそで茶が沸くってなもんである。
 かつて、同じことを言ったルーナがずっとこの家にいたのは記憶に新しい。

「おーおー! 帰れ帰れ! ……道中、気をつけてくださいね」

「な、なんでそんな事言うの!? いいのか? 大切な妻が帰っちゃうんだぞ!?」

 途端に不安そうな顔になるルーナ。
 いい気味である。
 少しは懲らしめてやろうと思う。

「帰れば? 俺はもう寝るかんな! 荷物まとめとけよ?」

「ええ!? ね、寝るなら私も……」

「うるせえ! 今日は一人で寝る! 二階には来んなよ?」

「うう……なんでそんな意地悪をするんだ!? いいもん、今日はピョン吉とニャン子と寝るから! 私が恋しくなっても知らないからな!?」

 ルーナの言葉に、子供部屋のドアがビクッと震えた。
 巻き込んでしまった。
 ちょっと申し訳ない。
 大人の痴話喧嘩なんて、子供に聞かせるものじゃなかった。
 反省である。
 今日はおとなしくさっさと寝よう。

 うるうると涙を溜めるルーナを残して、さっさと二階に上がった。
 そのまま一人で使うには広すぎるベッドに倒れ込む。
 そういえば、このベッドに一人で寝るのって初めてかもな。

「……コ、コウ?」

 一階へと続く階段に、長い耳が見え隠れしていた。

「い、今ならチュー1回で許してあげるよ?」

「うるせえ!」

「うわああああ! コウのヴァアカアアアアア!」

 泣きわめくルーナを無視して、目を閉じる。
 まだ寝るには早い時間だったが、不思議と眠気はやってきた。
 そういえば、最近はろくに寝てなかった。
 いくら睡眠耐性があるとはいえ、限界だろう。
 俺の意識は遠くなっていった。





 ――ちゅんちゅん。

 朝、鳥の声で目を覚ます。
 隣がやけに冷たかった。
 いつもいる場所に、ルーナがいないせいだ。
 一人で迎える朝チュンとか、誰得だよ。
 そういえば、昨日はルーナとケンカしたんだった。
 謝ろうと思ったのにな。
 なんでケンカをしてしまったのか。
 まあ、二人で住んでいればこんな日もあるだろう。
 そんな事を考えながら、身体を起こす。
 だいぶ寝れたおかげで身体は軽い。

 一階は静まり返っていた。
 ルーナはまだ寝ているのだろうか。
 昨日は、ピョン吉とニャン子と寝るとか言っていた。
 とりあえず、子供部屋のドアをノックする。

「ルーナ? いるのか? 昨日は悪かったよ。仲直りしようぜ?」

 顔を見なければ、素直にそう言うことが出来た。
 年甲斐もなく、昨日は頭にきてしまった。
 なんでだろう。

「……うーん、コウニャン?」

 ガチャとドアが開いて、目をこすったニャン子が出てくる。
 ナイトキャップに裾の長いパジャマを着ていた。
 可愛いな、おい。

「ルーニャンならいないにゃ」

 ええ!?

「……おはよう、コウ」

 同じパジャマを着たピョン吉も出てくる。

「昨日遅くまでルーニャンを慰めてたからまだ眠いにゃ」

「ルーナはソファで寝てたよ?」

 そう言われて、ダイニングのソファを見るが、そこはからっぽだった。
 どこ行ったんだよ、あいつ。
 まさか、誘拐されたんじゃ……!?

「……け、警察に電話しないと!」

 弱っちいルーナを一人にするんじゃなかった。

「落ち着くにゃ、コウニャン!」

 ガタガタと震えていたらニャン子が腰をぽんぽんと叩いてくれた。
 なんて良い猫だ。

「……テーブルの上にこんなのがあったよ?」

 ピョン吉がそう言って紙切れを渡してくれる。
 犯人の犯行声明だろうか。
 紙切れには、相変わらずのミミズ文字が書いてあった。
 普通に読めないのだが、なんだろう。
 犯行声明じゃない気がする。
 落ちついた感じがする。
 ルーナが書いたんだろうか。

「……なんて書いてあるか読めるか?」

 一応、学校に通っているニャン子とピョン吉に見てもらう。
 しかし、二人は気まずそうに首を振るだけだった。

「……まだちょっとしか読めない。ごめんね?」

「はっ! そうにゃ!」

 何かを思いついたニャン子が、パジャマのまま家を飛び出していく。

「メグ先輩ならきっと読めるはずですにゃ! 呼んでくるにゃー!」

「ええ!?」

 読めるかもだけど!
 呼んでくるならもっとちゃんとした人にして!
 カレリアさんかエレイン希望――。
 ――だったのに。


「ふっふふー! わたしにたよるとは、いいこころがけです! よくやった後輩!」

「にゃはは!」

 残念なことに、メグはすぐにやってきてしまった。
 バカはフットワークが軽い。
 ニャン子が嬉しそうなので、とりあえず頭を撫でてやった。

「……メグ先輩これ」

「どれどれー?」

 ピョン吉がメグに手紙を手渡す。
 どうしよう。
 勝手に話が進んでいく。

「…………ふにゃふにゃ、ふにゃらふにゃら……というわけで実家に帰ります。心配しないで下さい。ルーナ。って書いてあります!」

 おい、ふにゃふにゃってなんだよ。
 すげえ気になるじゃねえか。

「やっぱり、実家に帰っちゃったの? ルーナ」

「コウニャンが悪いにゃ!! あんなに尽くしてくれるルーニャンにひどいこと言ったにゃ!!」

「ええ!?」

 そういえば、実家に帰れ的な事は言ったが。

「……愛想がつきたのかも」

 ピョン吉がぐさっと来ることを言う。
 尽きても全然おかしくない。
 いやでも、とりあえず。

「追いかけなきゃ」

 なんで実家に帰ったのかは、わかんないけど。
 ケンカしたばかりなので、すっごい気になるじゃんね。
 よろよろと家から出る。

「あれ? コウ様」

 すぐにフィリスに遭遇した。
 相変わらず重いものを運んでいる。

「フィリス、ルーナ見なかったか?」

「ルーナお嬢様なら、今朝早く他のエルフと出ていきましたよ? すっごい顔立ちの整ったエルフでした!」

 他のエルフ?
 昨日のイーデさんだろうか。
 そういえば、ラリったあと見てなかった。

「……何やらただならぬ感じを受けましたよ。あの二人……できてると見ました! メイドの勘ですー!」

「えええ!?」

 フィリスがシャレにならないこと言う。
 ちょろいルーナのことだ、イケメンな幼馴染に甘いことを囁かれて……。
 あ、ありうる!
 これだからイケメンは!!
 爆発しろ!!!

「コウ様もしかして、ルーナお嬢様にフラれちゃったんですか?」

「ぐはっ!」

 フィリスが俺の心を抉る。

「コウニャンはですねえ……ミレニャンと浮気したくせにルーニャンをイジメたんですにゃ! 女の敵ですにゃ!!」

「げはっ!」

 ニャン子に追い打ちをかけられた。
 その通りなのでぐうの音も出ない。
 思わず、ずしゃっと地面に膝をつく。

「コウ、大丈夫? おっぱい揉む?」

「まあまあ、お嫁さんならわたしがいるじゃないですかー!」

 子どもたちに慰められながら、俺は打ちのめされていた。


 そんなわけで、ルーナが実家に帰りました。
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