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第五章 領地発展編

第172話 お好み焼きからの

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 今夜の夕食はコロッケだった。
 カリッカリの衣にほくほくとしたジャガイモが包まれていて美味しい。
 ルーナは揚げ物も上手だ。
 何よりもコロッケにかけられた濃厚なソースが絶品だった。
 日本にいた頃、独禁法に引っかからないのだろうかと心配になるくらい皆が使っていたオレンジ背景に犬が描かれたあのソース。
 あのソースを彷彿とさせる豊かな味わい。
 いや、あのソースよりも少し甘めだろうか。
 何にせよ、基本的に薄味なこの世界では、久しぶりに感じる濃い味覚だった。

「どうだ? 美味しいか?」

 コロッケをバクバクと食べていたら、ルーナがニコニコと嬉しそうに聞いてきた。
 この女は俺が料理を美味そうに食べると喜ぶのだ。

「ああ。すげえ美味い。コロッケの揚げ具合も良いけど、このソースが美味いな! 超美味い!」

 グルメ漫画をこよなく愛した俺なのに、美味いを連呼することしか出来なかった。
 残念な語彙力だった。
 もっとこう味覚を森羅万象に例えたダイナミックな表現が出来ないものだろうか。
 よく考えたら例える必要ない気がしてきたが。

「……えへへ、良かった」

 ルーナは俺の残念な語彙力なんて気にせず、愛らしく笑う。
 可愛かった。

「そのソースな? マリーがおすそ分けしてくれたんだ。なんでも秘伝のタレらしくてなー?」

 ルーナは嬉しそうに言うのだが。
 脳裏にミイラのようなマリーババアがにたーっと笑う様が浮かんだ瞬間。
 俺はコロッケを吹き出していた。

「わあっ! いきなり何するんだ!?」

 ルーナが吹き出したコロッケを盛大に浴びていた。

 マリーババアの秘伝のタレ???
 自作の薬に必ず痰を混ぜるババアのタレ???
 え、絶対にコレにも入ってんじゃん! 痰!

「なんてもの食わせるんだ!? このバカ!」

「ええ!?」

 普通に驚いているルーナは何も知らないのだろう。
 無知とは恐ろしいものだ。
 だが、無知であろうと俺を毒殺しようとしたことは許せない。
 ここは説教せねばなるまい。

「お前、このソースが何で出来てるかちゃんと確認したのか!?」

「え? ええと、何十年も前から継ぎ足し継ぎ足し作ってきた秘伝のタレだとかで……」

 ルーナはおどおどしながら、老舗の串カツ屋みたいな事を言い出した。
 前々から気になっていたのだが、あの継ぎ足し方式のタレって衛生状態は大丈夫なのだろうか。
 ますます怪しいですわ、このタレ。

「材料とかは秘密らしくて教えてもらえなかったんだった。そのうち私にも引き継がせてくれるって言ってたけど……なんかまだ私には粘度が足りないとか言われた」

 粘度ってなんだよ!?
 もう一つしか想像できねえよ。
 まあ、ルーナのなら入っててもいいけど。
 むしろ望むところだけど。

「な、なんでそんなに怒ってるんだ? 普通に美味しいタレだと思うけど……」

 しゅんとして長い耳を垂れさせたルーナがコロッケのソースをペロリと舐める。
 ああっ!?
 お前が舐めたら、キスした時に俺に粘膜感染しちゃうだろうが!
 まあ、俺も既にコロッケを貪り食っていたので、感染してるんだろうが。
 ババア菌に。
 もう手遅れですわ……。

 どうしようもない無気力感に苛まれながら、コロッケをさくりと齧る。

 悔しいけど美味かった。
 なんだよこの芳醇な味わいは。

「……美味い」

 軽く泣きそうになりながら、ババアへの敗北宣言が口から漏れた。

「美味いんじゃないか! なんなんだ!? まったくもー!」

 俺に怒られた理由が判っていないルーナがぷりぷりと怒っていた。
 バカは幸せそうでいいな。

 とはいえ、ババアのタレが美味いのは事実だ。
 もう深くは考えないようにして、この深い味覚のタレを思う存分堪能した方が幸せな気がしてきた。
 知らないほうが良いことって世の中にたくさんあると思うの。

 というか、このソースのようなやや甘めのタレ。
 どちらかというとお好み焼きとかに合うんじゃなかろうか。
 あーお好み焼き食いたくなってきた。
 ルーナの料理が美味いのでそんなに思わなかったが、たまには日本のものが食べたい。
 でも、こっちの世界は残念ながら小麦が主食なのだ。
 米文化な日本食は再現できない。
 あれ?
 お好み焼きって小麦粉で作れるんじゃね??

「ルーナさん……」

「は、はい」

 ルーナがビクッと背筋を伸ばす。
 また俺に怒られるかもしれないと警戒しているのだろうか。
 毒殺しようとさえしなければ、俺はこんなに優しいと言うのに。

「明日の昼飯は俺が作ってやんよ!」

「ええ!? そ、そんなことをされたら、私の妻としての威厳が……」

 そんなもんは知らん。
 俺の頭のなかには懐かしのお好み焼きを食べることでいっぱいだった。



 そんなわけで、翌日のお昼時。
 俺のお好み焼きクッキングが始まった。
 助手はヒヨコエプロンをつけたルーナだ。

「な、なんか緊張してきた」

 なんでだよ。
 なぜかギクシャクしているルーナを尻目に、俺はキャベツを刻む。
 日本にいた頃は、包丁なんて凶器を持ったこともないピースフルな俺だったが、料理スキルを覚えたお陰で、今では熟練の板前さんのようにキャベツを細かく刻める。

「う、うう……」

 俺の包丁さばきを目にしたルーナがなぜか顔を真っ赤にしていた。
 そんなルーナには小麦を水に溶かせた生地を作っておいてもらう。
 この時に、魚介で取った出汁を混ぜるのがコツだ。

 この出汁に生玉子と刻んだ野菜を混ぜればお好み焼きと呼べるものが出来るだろうが、それだけでは味気ない。
 ダークエルフの皆さんが狩ってきてくれた馬鹿でかいイカっぽいものと、脂身の入った謎の肉を混ぜる事にした。
 どちらも元が怪しい食材だが、普通に食べられることは判っている。
 目指すはイカ玉と豚玉だ。

 脂身の入った謎の肉を薄く切る。
 なんとなく豚肉に見えないこともない。

 問題は馬鹿デカいイカだ。
 見た目は普通のイカなので捌けばいいのだが。
 このイカ、全長1メートルくらいあるんだよね。
 胴体と目の部分を持って内蔵を引き出すとだいぶグロかった。
 イカって捌くのめんどくさいんだよなー。
 まあ、捌くのは初めてなわけですが。
 お好み焼きのレシピもそうだが、今の俺は料理スキルのお陰で大抵のことは出来る。
 本当にノリコさんに感謝である。
 以前の俺は、お好み焼きなんてコンビニ行けば売ってるべ! としか考えてなかった。
 作ってくれる人への感謝というものが足りなかった。

 そんな事を考えながらせっせと巨大イカを捌いていると。

「ううー! コウ!」

 突然、ルーナがぼすんとタックルしてきた。
 え、なんで急に攻撃してんのこの女。
 包丁持ってんだから危ないだろうが。

「お、お前が悪いんだからな! 男なのにテキパキ料理するからあ! はあはあ」

 なぜか鼻息を荒くしたルーナが真っ赤な顔で抱きついてくる。

「ど、どきどきしちゃうじゃないか! これ以上、私を惚れさせてどうするつもりだ!? あむっ」

 そのままルーナが唇に貪りついてくる。
 とりあえず、舌を絡ませ合いながら、俺は思った。
 え、なにこれ。

「ね、ねえ……もう我慢出来ないの……」

 とろんとした目つきのルーナが俺のシャツのボタンをプチプチと外していく。
 なんかよく分からないが、ルーナは欲情しているようだった。
 それなら黙って抱いてやるのが男の勤めだ。
 でも、この構図はマズい。
 ルーナに押し倒されるのは俺のプライドが許さない。

「わ、わかったから! セックスしたいなら俺に押し倒させてくれ!」

 押し倒させてくれってなんだよ。
 そんな事を頼む日が来ようとは思いもしなかった。
 ルーナは渋々と言った様子で俺から離れると。

「……う、うん。じゃあ、めちゃくちゃにして?」

 そんな事を照れながら言った。
 さり気なく襟元に手を当てて、胸の谷間を見せてくるのがエロい。

「ルーナ!!」

 たまらなかったので、そのままキッチンで押し倒してめちゃくちゃにしてやった。
 もともとイカ臭かったキッチンが、更にイカ臭くなってしまったが気にしない。


 ルーナが満足そうに気を失った後、一人でお好み焼きを作った。
 いつの間にかルーナがケイトさんの店で買っていたフライパンでじゅーじゅーとこんがりきつね色になるまで焼くと、空腹耐性のある俺ですら腹が鳴るほど美味しそうだった。
 そこにババアのタレを塗って、マヨネーズを……。
 ああっ!!
 マヨネーズがない!
 もっというと青のりもない!!
 かつおぶしすらない!!!
 なんということだ。
 この世界でもお好み焼きが作れると思っていたのに……。
 作れたのはお好み焼き本体だけだった。
 カセットのないファ○コンのようなものだ。
 そんなの何の意味もないじゃん。
 お好み焼きは食べれるのでファ○コン本体だけよりマシだが。

 オリーブオイルがあるのでマヨネーズは作れる気がしたが、作っている間に絶対にお好み焼きが冷めてしまうので、今回は諦めた。
 次はもっと念入りに準備しようと思う。

 とにかく、プレーンお好み焼きが完成したのだ。
 それもイカ玉と豚玉の2種類。
 ちなみに巨大イカはだいぶ余ったので、後でご近所におすそ分けしようと思う。

 イカ玉と豚玉を皿に乗っけてテーブルに運んでから、ルーナを起こすことにした。
 ルーナはキッチンの隅で両足を広げてドロドロになっていた。
 ものを食べられる状態じゃない気がしたが、せっかくのお好み焼きなので、その頬をぺちぺちと叩いて無理やり起こした。

「ふ、ふわっ!? コウ!? もっと、もっとお!」

 起きたルーナは濁った瞳でそんな事を言っていたが、水を飲ませたら徐々に正気に戻った。
 というか、突然欲情して俺を押し倒そうとするとか、この女大丈夫だろうか。
 日に日にエロくなっていっている気がするのだが。
 全力で応えてやるけどね!

 ルーナの身体を軽く洗ってやってから、2人で食卓についた。
 まだお好み焼きはほかほかと湯気を立てている。

「あっ! 美味しい! なんだこの食べ物!?」

 豚玉を一口食べたルーナが顔をほころばせる。
 口に合ったようで良かった。

 俺はイカ玉を食べてみた。
 懐かしい味が口いっぱいに広がった。
 ふかふかで熱々の生地にイカと野菜の食感。
 ほんのり甘いババアダレとの相性も抜群で、すごく美味い。
 というか、これコンビニのより美味くね!?
 お好み焼き初挑戦であのセブン姉さんを超えてしまうとは……。
 まあ粉物はセブン姉さんあんまり得意じゃないのだが。
 とはいえ、俺の料理の才能は鉄人と呼んでも過言じゃない気がしてきた。
 ふふふ。

「……それにしても、料理をするコウは、そ、その、すっごくかっこよかったぞ。……ますます好きになっちゃった。えへへ」

 お好み焼きを食べながら、照れたルーナがそんな事を言っていた。
 ちょっと料理の味を忘れるくらい可愛かった。
 これだけ可愛ければ押し倒されても良い気がしてきた。

 というか、これアレだろうか。
 料理をすると女にモテるというやつだろうか。
 あんなの都市伝説だと思ってたんだが……。
 この女、相変わらずチョロいな。

 ちょっと実験してみようと思った。

「ルーナ、俺って実はピアノもギターも弾けるんだぜ」

 実際はカスタネットくらいしか叩け無いので、完全な嘘だった。

「ぴあの? ぎたー?」

 この世界にはどっちも存在しないようで、ルーナは頭に疑問符を浮かべて首をかしげていた。

「楽器だよ」

「ええ!? が、楽器弾けるのか!? す、すごい……かっこいい……」

 ルーナがあっさりと赤くなる。
 ううむ……。

「そういえば、こないだ森の中で子犬を見たんだけど」

「ええ!? 子犬!? いいな! 私も見たい! 連れてって!」

 ルーナが嬉しそうに身を乗り出す。
 どうしよう。
 バーで出会って、楽器の話題で盛り上がって、犬を餌にお持ち帰りされるチョロい女の図が完成してしまった。
 大丈夫だろうか、この女。

「……お前、外で他の男に話しかけられても絶対についていくなよ?」

 ルーナはチョロい上にエロいのだ。
 悪い男に捕まって、セックス漬けにされて、夜な夜なその男の為に風俗で金を稼ぐ。
 そんな未来が簡単に想像出来てしまった。
 うう、哀れな。
 セックス漬けまでは、既に俺がしている気がしたが、まだ風俗で働かせていないのでセーフだろう。

「他の男についてくわけないじゃないか! 私はお前の妻なんだぞ!? ……そ、その、身も心もお前のものだから……」

 ぷりぷりと怒りながらも、最後に照れて俺をチラッと見るルーナが可愛かったので。

「ルーナ!!」

 テーブル越しに飛びついて押し倒していた。
 食べ終わった食器なんかが、床に落ちてガシャンと盛大に割れたのだが。

「……えへへ、またしてくれるの? 嬉しい……」

 そんな事は気にせずに、ルーナが艶っぽい笑みを浮かべるので、そのまま食後のセックスをした。



 まあ、ルーナがチョロすぎるのは心配だが、料理したお陰でルーナの好感度が稼げたと思えばいいのだ。
 ルーナは簡単に好感度が上がるので、とき○モで言ったら虹野さんポジな気がする。
 すぐに爆弾を作るので、可愛いを通り越してだんだんウザくなってくるのだが、俺はプロなので爆弾なんか作らせない。

 そんなわけで、ルーナをきっちりアヘらせてから、俺は巨大イカのおすそ分けを持ってリュディア家にお邪魔していた。
 おすそ分けだけで済ますつもりは毛頭ないので、こないだ出来ることが判明した亀甲縛りをリュディア相手に試してみることにした。

 今は裸にしたリュディアを荒縄で縛り上げて、キリキリと天井の梁に吊し上げているところだった。
 なんとなく出来る気はしていたが、吊し上げ亀甲縛りはあっさり出来た。
 俺の縛師としての才能はかなりのものだと思う。

 ぷりっとした褐色肌に荒縄が食い込んでいるのは非常にエロかった。
 とは言え、さすがに吊るし上げるのはやりすぎな気がしたのだが。

「う、うう……こ、これ以上我をメロメロにしてどうする気だ!? せ、責任をとれえ!」

 物凄く嬉しそうな顔をしたリュディアはそんな事を言っていた。
 その股間からは愛液がポタポタと垂れている。
 まだほとんど触ってないのに……。
 天井から吊るされてメロメロになる意味が判らなかったが、エロいのでまあいいか。
 ちなみに責任など絶対に取らない。

 というか、ルーナに続いてリュディアの好感度も上げてしまった。
 今日の俺はかなりキテる気がする。
 これが噂に聞くモテ期という奴だろうか。

「こ、こんな状態で、お尻を叩かれたらどうなっちゃうんだろう……我……」

 そんな事を言いながら、リュディアが期待を込めた目で俺を見る。
 めんどくせえ女だな。
 叩いて欲しいながら素直にそう言えばいいのに。
 とりあえず、リュディアのプリっとした褐色尻をバシバシと叩く。
 つるつるの尻は叩き心地が良かった。

「あうっ! ひいっ!」

 リュディアは悲鳴を上げながらも、ぼたぼたっと愛液を垂らす。
 喜んでくれているようで大変結構なのだが。

「……気持ちいいけど少し物足りない」

 尻を叩かれて気持ちいいって言っちゃったよ。

「あ、あれを使って欲しいのだが……」

 そう言って、リュディアはテーブルの上をチラリと見る。
 そこには禍々しい革製の巨大なムチが置かれていた。
 確か飛竜を調教する為のムチだとか言っていた。
 あんなの人間に使っていいわけない。
 というか、ハードSMは嫌だっつってんのに!

「あんなので叩いたらお前の綺麗な肌が傷だらけになっちゃうだろうが!! お前の身体は俺のなんだから大切にしろ!! この変態が!!!」

 そう言って、後ろからリュディアの中に一物をぶち込んでガスガスしてやった。
 縛って尻を叩くという前戯しかしてないのに、リュディアの膣内はドロドロだった。

「あっ、ああっ! 急に優しいこと言うなっ! 貴様のことますます好きになっちゃうからあっ!」

 そんなに優しい事は言ってない気がするのだが、リュディアはなんだかんだで喜んでくれた。
 天井から吊し上げているせいか、物凄くリュディアに挿入しやすい。
 床に足はついてないので、リュディアの体重がかなり一物にかかっているが、それはそれで気持ちよかった。
 完全に降りてきている子宮にヤバイくらいめり込んでいるのが気になるが。

「あぐぅ! ひぎいいい! これすごいいい! こ、壊れちゃうー!」

 リュディアは白目を剥いて喜んでくれた。
 ちなみに、壊れちゃうーはリュディアなりの気持ちいいの最上級表現だった。


「ふいー」

 程よく汗をかくまでリュディアを抱いた所で、一息ついた。
 汗や涙や涎で顔面崩壊させたリュディアは、股間から精液をどばどば垂れ流しながら気絶していた。
 行為が激しすぎてねじれちゃったのか、吊るされたままのリュディアはくるくると緩やかに回転していた。
 その様は芸術的ですらあって、GIF画像とかにしてネットにアップしたいくらいだった。
 せっかくなのでしばらくこのままにしておこう。
 俺はリュディアを吊るしたまま、家を後にした。


 それにしても、ルーナに続いてリュディアの好感度も上げてしまった。
 今日は本当にキテる気がする。
 とはいえ、ルーナもリュディアも攻略済なので、好感度を上げることにあんまし意味が無いのだ。
 ここはやはり、未攻略の人を狙うべきだろう。
 なんせ今日の俺はモテ期だからね!


 そんなわけでうちの近所に新築したエレイン家にやってきた。
 ちなみにヒルダさんの家もエレインの隣に建築済みだ。

「か、閣下……」

 なにやら書類仕事をしていたらしいエレインは俺を見て身を固くしている。
 これから何をされるのかわかっているのだろう。
 なのでそのまま押し倒した。
 キスをしながら、身体を弄ってレディーススーツっぽい衣服をはだけさせる。
 全部は脱がさないのがポイントだ。
 玉子は半熟が美味いのと同じように、白シャツは半脱ぎが一番エロい。
 肩と胸部だけ露出させて、乳がチラリズムするのがたまらないのだ。

 結構抵抗されつつも、なんだかんだでタイトスカートをめくり上げて、後ろからの挿入に成功した。

「あんっ、うんっ、か、閣下……、私が以前申し上げたことを覚えていらっしゃいますか? あああんっ!」

 悩ましげな声を上げながら、後ろから突かれたエレインがそんな事を聞いてきた。
 以前申し上げたこと?

「おへそを舐めると感じちゃう件か?」

「それじゃありません!! んんっ、わ、私は、たまにならまたお相手して差し上げても構いませんと申したのです。なんであれから毎日犯しに来るんですか!?」

 ええ!?
 だ、ダメだったの……?
 頬を赤くしたエレインに怒られてしまった。

「……ちゃんと1日は開けてるつもりだったのに」

 ルーナなんか数時間おきにヤラせてくれるのに。

「それのどこがちゃんとなんですかっ!? ああんっ! こ、このクズっ!」

 モテ期だと言うのにクズ呼ばわりされた。
 今日は何をしても好感度が上がる日じゃなかったのか……。
 とはいえ、説教されながらするセックスというのもなかなか良い。

「あっ、んんっ!! な、なんでおっきくするんですか!? あっ、だめっ! だめな所に当たるっ!」

 エレインが背中を仰け反らせる。
 ダメなところってここだろうか。
 一物でそこをつんつんしてみた。

「ああああんっ! だ、だめって言ってるのにいっ! ……あ、あの閣下? イキますね?」

「お、おう」

 盛大によがっていたエレインは、突然振り向くと律儀に報告してくれた。
 マメな人だ。

「い、いくううううっ!」

 エレインの膣内がきゅーっと締まっていく。
 キツイ性格のエレインは膣もキツくて素晴らしい。
 俺もついでに中出しをキメておいた。

 エレインの膣内にどぴゅどぴゅしながら、その背中を覆いかぶさるように抱きしめる。
 わずかに痙攣しているエレインの下腹部を触ると、そっと手を添えてくれた。

「……ふうっ、きもちわるかったです」

 瞳を潤ませたエレインが、荒く息をつきながらそう言った。
 そんなビクビク痙攣しながら言われても。
 それにしても、ブレないなー、この人。

 俺達は繋がったまま少し休憩することにした。
 エレインを後ろから抱きしめて、乳を揉みながらその唇を舐め回す。

「ちゅばっ、れろっ、こ、これのどこが休憩なのかぜんぜんわからないんですが……」

 舌を絡めながら、エレインがそんな事を言っていたが、腰を動かしていないので十分に休憩だと思う。

「そ、そういえば閣下……今朝方、王国の使者が参りました」

 少し唇を離して、口から唾液の糸を引いたエレインはそう言った。
 そんな事を言われても、ふーん、そうなんだーとしか思わないのだが。

「そろそろ魔族が攻めてくる時期のようです。出撃のご準備をお願いします」

 …………。
 ちょっとエレインの言っている意味がわからなかった。
 セックス中なのに、何を言っているのだろう。
 え? 魔族? 出撃?
 戦争に行くってこと?
 いやだよ、めんどくさい!

「なんで嫌そうなお顔をされているんですかっ!? この前、この村は俺が守るとかかっこいいこと言ってたじゃないですか!? あの時ちょっと感動しちゃった私の気持ちを返して下さい! ついでに純潔も返して下さい!!」

 エレインが何やらぎゃーぎゃーと無理難題を言っているので無視する。
 それにしても、戦争かー。
 フェルさんの背中に乗ってるだけの簡単なお仕事なのだが。
 戦場に出かけるのがめんどくさいわー。
 もうピートにセレナの鎧を着せてフェルさんに乗って行かせようかな。
 バレないと思うんだよね。

「ダメに決まってるでしょうがっ!! 貴族の責務です! 絶対に行って戦功を立ててきて下さい! あ、あと無事に帰ってきて下さい……」

 エレインに怒られてしまった。
 行かなきゃダメっぽい。
 まあ、行くけどさ。
 あーあ。
 しょんぼりである。
 息子も萎んでしまう。

「ぜ、ぜんぜん萎んでないですよっ! まだガチガチじゃないですかっ! あ、あんっ」

 軽く腰を動かしてみると、エレインがそう言って慰めてくれた。
 意外と優しい。
 とりあえず、戦争の事はセックスしてから考えよう。
 そんなわけで、俺はぬちゃこぬちゃこと腰を動かし始めた。
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