ゲーマークリエイター

あかりや

文字の大きさ
上 下
2 / 8

ゲーマークリエイター 第2話 「タツのミス」

しおりを挟む
ケンの作ったソシャゲはその後も2位だった。ケンは悔しかった。しかし、ケンはもう次のゲームの制作に取り組んでいた。
次のゲームは「戦略ゲーム」だ。ダウンロードは無料。戦略ゲームは、まず自分の基地を持った状態から始まり、そこから
農場、銀行、訓練場などを作っていき、その建物のレベルを上げる。そのレベルを上げると効率が良くなる。基地の1番重要な「プレイヤーの住む建物」は、色々な物のレベルを上げないと、レベルが上げられない仕組みになっている。また、レベルを上げたり建物を作ったりする時に「時間」が発生する。普通のゲームは、そこで加速トークン(建築をスピードアップして時間を待たずに出来る)と言うものを使う。ケンはその制度を導入した。ケンはそこからが違った。ケンは「広告制度」を導入した。広告制度とは、広告をプレイヤーに見てもらい、会社は利益を得て、プレイヤーはアイテムを貰える。と言うものだ。これで無課金でも楽しめる物になるのだ。訓練場で訓練した兵士を、別のプレイヤーの基地に送り込み、基地を潰す。と言うものだ。
しかし、この手のゲームは、無課金で出来るものは少ない。
そこでケンは、敵の基地が見えるマップに「モンスター」を置いたのだ。このモンスターは、倒すと一定確率でお金、食料、ゴールド(課金アイテム)、加速トークンが貰える。このモンスターにもレベルを設定し、高いレベルほどアイテムの数が多くなっていく。
ケンは以下のゲームを作った。
一方、ライバル会社のタツも、同じような戦略ゲームを作っていた。タツの作ったゲームは、ケンの作ったゲームよりも、課金要素が強く、広告制度も導入していなかった。両アプリのリリース日は同じ日。
そしてリリース日。ケンとタツが作ったゲームなので、掲示板などで両者期待されていた。
結果はケンの勝ちだった。最初はタツのアプリの方がダウンロードされていた。しかし、掲示板では「課金要素多すぎ」や、「課金ゲーだったのか」と課金要素の多さが指摘されていた。一方ケンは「やっぱり課金要素少ないな」と絶賛されていた。
2回目はケンの勝ちだった。次のゲームは、タツの得意な、「家を作ってサバイバルをする」と言うゲームだ。ケンは、タツの得意なサバイバルゲームをどのようにして、作ったのか。
次回へ続く…
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

唾棄すべき日々(1993年のリアル)

緑旗工房
経済・企業
バブル崩壊で激変した日本経済、ソフトウエア産業もまた例外ではなかった。 不況に苦しめられる中小企業戦士の日々を描きます。

首を切り落とせ

大門美博
経済・企業
日本一のメガバンクで世界でも有数の銀行である川菱東海銀行に勤める山本優輝が、派閥争いや個々の役員たちの思惑、旧財閥の闇に立ち向かう! 第一章から第七章まで書く予定です。 惨虐描写はございません 基本的に一週間に一回ほどの投稿をします。 この小説に登場する人物、団体は現実のものとは関係ありません。

A&R

小椋シゲコ
経済・企業
90年代の音楽業界バブル。二十一世紀に入るとすぐに押し寄せたデジタル化の波の中で、レコード会社は大きく姿を変えていく。1999年入社で二年目の佐伯は、インディペンデント・レーベルで働く駆け出しのアシスタント。アメリカの影響から日本でも、制作部で働くディレクターをA&R(アーティスト・アンド・レパートリー)と呼ぶのが定着し始めた頃。ファイル共有ソフトの『Napster』の先見の明は消され、『iTunes(現Apple Music)』が登場する前夜。最も刺激的で残酷な新時代が幕を開けようとしていた。最近になってようやく声高らかに叫ばれる『DX』は、音楽業界にとっては遠い過去の出来事。デジタライズ、コークリエイション、エンパワーメント、新たな民主化、サブスクリプション・・・未曾有のビジネスモデルが立ち上がっていく黎明期に、音楽馬鹿な若者たちが酒と煙に巻かれながら書き殴られる青春グラフィティ(落書き)。

お仕事はテストエンジニア!?

とらじゃむ
経済・企業
乙女ゲームの個人開発で生計を立てていた早乙女美月。 だが個人開発で食っていくことに限界を感じていた。 意を決して就活、お祈りの荒らしを潜り抜けようやく開発者に……と思ったらテストエンジニア!? 聞いたこともない職種に回されてしまった美月は……! 異色のITシステム開発現場の生々しい奮闘ストーリー!

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...