66 / 173
第三章 歩み寄り
第六十三話 大いなる誤算
しおりを挟む
(どうして、こうなっちゃったのかなぁ?)
右手にはジークフリートさん。左手にはハミルトン様。椅子に座った状態の私は、逃げ出すこともできずに、赤面する。
「ほら、ユーカ。あーん」
「こちらのチョコケーキも中々のものだぞ。そら、あーん」
美形二人に挟まれて、『あーん』と言われながらフォークを差し出される。そう、これは、つまりは、恋人同士のあの行動なのだ。
(どうして、こうなっちゃったの!?)
専属侍女達から生暖かい視線を注がれる中、私はもう一度自問するのだった。
今日の魔力コントロールの訓練は、ちょっと上手くいっていたような気がする。ジークフリートさんの提案で、行使する魔法の種類を変えて、結界魔法と伝音魔法という二つの魔法を使ってみたのだけれど、これがそこそこ上手くいった。
結界魔法は、ハミルトン様が打ってきた水魔法を跳ね返したし、伝音魔法は、遠く離れた人の声を拾ってきたり、逆に近くの音を遠くに伝えたりといったことがちゃんとできた。ようやくまともに発動した魔法に、私は少し前まで恐怖心に包まれていたことも忘れることができた。
そうして喜んでいると、さらに、喜ばしい提案がジークフリートさんからもたらされる。
「ユーカ、今日からお茶会を再開したいと思うのだが、どうだろうか?」
「(お茶会ですか!?)」
訓練を終えた後に聞かされたその話に、私は目を合わせられないことも忘れ、一にも二にもなく飛び付く。リド姉さんとのお茶会は、いつもいつも楽しくて、準備が大変そうで申し訳ないと思いつつも、一番楽しみにしていたことなのだ。
「(ぜひ、お願いしますっ)」
その言葉をメアリーに通訳してもらいながら、ふと、私は大切なことに気づく。
(そういえば、リド姉さん、もう帰ってきたのかなぁ?)
ただ、そんな疑問は一瞬だけ。きっと、帰ってきたから提案してくれているのだと、すぐに思考を修正してしまう。それが、大きな間違いだとも気づかずに……。
「では、ユーカ。俺にエスコートさせてほしいのだが、良いだろうか?」
「(ふぇ?)」
まさか、エスコートされるとは思わずに、私は一気に距離を取りたい衝動に駆られる。先程までは、お茶会を再開すると言われたから、一時的に目を合わせられないことを忘れていただけなのだ。こうして、意識せざるを得ない状況になれば、私はまた視線をさまよわせることとなる。
「ジークが嫌だったら、僕でも良いよ?」
しばらく答えられずにいると、今度はやはり目を合わせることが難しい相手であるハミルトン様から声がかかる。
「(え、えっと……)」
できることなら、エスコートはリド姉さんに頼みたい。けれど、何だかそれを言えるような雰囲気ではなく、私は一人、縮こまる。
「ユーカお嬢様。できることなら、お二人のうちのどちらかをお選びください。……もしくは、お二人ともでもよろしいかと」
そうして、いつもは味方してくれるはずのララからも突き放されてしまった。ただ……ララの最後の言葉は不味かった。
「なるほど、二人で、か……」
「良いね、それ。それなら、お互い嫉妬せずにすみそうだね」
私が何か言う前に、二人の間で話がまとまってしまう。
「さぁ、行こうか。ユーカ」
「しっかり掴まっててね。ユーカ」
サラッと手を取られた私は、抵抗する間もなく二人に引き寄せられ、大パニックを起こす。
(えっ? えっ? えぇぇぇえっ!?)
最近、特に甘い二人。極上の美貌に、極上の笑みを浮かべる二人に、耐性が全くない私はポンッと顔が熱くなるのを感じる。もしかしたら、湯気も出ているかもしれない。
「(あ、あぅぅ)」
(大丈夫。きっと、二人はお茶会の会場に送ってくれるだけ。それだけだから、きっと、大丈夫っ!)
わずかに残る理性で、大丈夫だと言い聞かせながら、顔を上げられないまま、二人の導きに従う。
「さぁ、着いたよ。顔を上げてごらん」
優しく話すハミルトン様の声に、私は少しだけ悩んだ後、意を決して顔を上げた。
「(わぁっ)」
そこにあったのは、精霊か妖精と思しき者達が飛び交う可愛らしいお茶会の会場だった。
「知り合いの精霊に頼んで、下級精霊達を呼び集めてもらった。どうだろうか? ユーカ?」
おとぎ話の中に紛れ込んだかのような錯覚を抱きながら放心していると、ジークフリートさんが心配そうに私の様子を窺う。
「(とっても素敵ですっ)」
思いがけず近くで眺めることとなった美形に、私は目の前の幻想的な光景も忘れ、ドギマギして視線を逸らしながらそう告げる。
(美形、怖い。破壊力、抜群過ぎる)
思考が大混乱を起こす中、いつの間にか席についていた私は、ハッと我に返り……直後、もうちょっと思考を飛ばしておけば良かったと後悔する。
(な、何で、二人が両隣!?)
そうして、話は冒頭に戻る。
(う、うぅ……これは、食べなきゃ、ダメ?)
期待した目でキラキラと眺めてくる二人に、私は拒絶した場合にその目が曇るのかと考えてしまい、どうにも拒否できない。
(意地、根性、自棄、何でも良いから、力を貸してーっ)
そうして、意地だか根性だか自棄だか分からない原動力で、羞恥心を振り払った私は、まず、ジークフリートさんのフォークからチョコケーキをいただく。その途端、ジークフリートさんの表情が蕩けて、それを見た瞬間むせそうになったものの、何とか耐える。
「美味いか? ユーカ?」
(うぅ……恥ずかし過ぎて、味が分からないよぉ)
とりあえずコクコクうなずいて、もう一つの試練にも向き直る。
「こっちはラズベリーのケーキだよ。ほら、あーん」
そう、試練を課してくるのは一人ではない。もう一人、ハミルトン様が居るのだ。
私は、もう一度色々な力を振り絞って、ハミルトン様の『あーん』に応える。
パクリとフォークからケーキを奪い取ると、こちらもまた、蕩けるような笑顔を浮かべてくる。もう、お腹いっぱいだ。
そうして、ようやく試練を乗り越えたと思った私に待っていたのは……。
「もっと食べるだろう? ユーカ」
「ふふっ、ユーカとのお茶会は楽しいなぁ。ほら、あーん」
試練はまだまだ終わっていなかったという現実だった。
(うわあぁぁっ、どどど、ど、どうしようぅぅっ)
もう、気力は使い果たした。もう一度『あーん』に応じる度胸はない。そうして、一周回って、斜め上に飛んでいった思考の中、高速で算出された結論。それは……。
(そうだっ、私が『あーん』される側だからいけないんだっ)
大混乱の末に出た、混乱に満ちた答えだった。
私は、未だ手つかずのフォークを手に取ると、目の前にあったイチゴのショートケーキをすくう。そして、勢いのままジークフリートさんにそれを差し出す。
「っ!?」
ジークフリートさんは、そんな私の行動に驚いた様子だったものの、その意図をすぐに察知して極上の笑みを浮かべる。
(……あれ? こっちもこっちでかなり恥ずかしい?)
ようやくその事実に気づいたものの、時、既に遅し。フォークからジークフリートさんの口にケーキが消えていき、ジークフリートさんは唇についたクリームをペロリと舐め取る。その様子は、あまりにも妖艶で、私は火が出るかと思うくらいに真っ赤になる。
「ユーカ、僕にもお願い」
そうしてジークフリートさんに気を取られていると、背後から甘く、耳許で囁かれて、思わずビクッと反応する。
それからは、羞恥心の限界をどんどん更新していく勢いで、お互いに食べさせ合うこととなり、お茶会が終わる頃には完全に燃え尽きた私と、良い笑顔を浮かべる二人の姿があった。
私が部屋に戻った後、しばらく悶絶し続けたのは言うまでもない。
そして……一つ誤算だったのは、このお茶会を大いに気に入った二人によって、頻繁にお茶会に誘われ、その度に羞恥に悶える結果となることだった。
右手にはジークフリートさん。左手にはハミルトン様。椅子に座った状態の私は、逃げ出すこともできずに、赤面する。
「ほら、ユーカ。あーん」
「こちらのチョコケーキも中々のものだぞ。そら、あーん」
美形二人に挟まれて、『あーん』と言われながらフォークを差し出される。そう、これは、つまりは、恋人同士のあの行動なのだ。
(どうして、こうなっちゃったの!?)
専属侍女達から生暖かい視線を注がれる中、私はもう一度自問するのだった。
今日の魔力コントロールの訓練は、ちょっと上手くいっていたような気がする。ジークフリートさんの提案で、行使する魔法の種類を変えて、結界魔法と伝音魔法という二つの魔法を使ってみたのだけれど、これがそこそこ上手くいった。
結界魔法は、ハミルトン様が打ってきた水魔法を跳ね返したし、伝音魔法は、遠く離れた人の声を拾ってきたり、逆に近くの音を遠くに伝えたりといったことがちゃんとできた。ようやくまともに発動した魔法に、私は少し前まで恐怖心に包まれていたことも忘れることができた。
そうして喜んでいると、さらに、喜ばしい提案がジークフリートさんからもたらされる。
「ユーカ、今日からお茶会を再開したいと思うのだが、どうだろうか?」
「(お茶会ですか!?)」
訓練を終えた後に聞かされたその話に、私は目を合わせられないことも忘れ、一にも二にもなく飛び付く。リド姉さんとのお茶会は、いつもいつも楽しくて、準備が大変そうで申し訳ないと思いつつも、一番楽しみにしていたことなのだ。
「(ぜひ、お願いしますっ)」
その言葉をメアリーに通訳してもらいながら、ふと、私は大切なことに気づく。
(そういえば、リド姉さん、もう帰ってきたのかなぁ?)
ただ、そんな疑問は一瞬だけ。きっと、帰ってきたから提案してくれているのだと、すぐに思考を修正してしまう。それが、大きな間違いだとも気づかずに……。
「では、ユーカ。俺にエスコートさせてほしいのだが、良いだろうか?」
「(ふぇ?)」
まさか、エスコートされるとは思わずに、私は一気に距離を取りたい衝動に駆られる。先程までは、お茶会を再開すると言われたから、一時的に目を合わせられないことを忘れていただけなのだ。こうして、意識せざるを得ない状況になれば、私はまた視線をさまよわせることとなる。
「ジークが嫌だったら、僕でも良いよ?」
しばらく答えられずにいると、今度はやはり目を合わせることが難しい相手であるハミルトン様から声がかかる。
「(え、えっと……)」
できることなら、エスコートはリド姉さんに頼みたい。けれど、何だかそれを言えるような雰囲気ではなく、私は一人、縮こまる。
「ユーカお嬢様。できることなら、お二人のうちのどちらかをお選びください。……もしくは、お二人ともでもよろしいかと」
そうして、いつもは味方してくれるはずのララからも突き放されてしまった。ただ……ララの最後の言葉は不味かった。
「なるほど、二人で、か……」
「良いね、それ。それなら、お互い嫉妬せずにすみそうだね」
私が何か言う前に、二人の間で話がまとまってしまう。
「さぁ、行こうか。ユーカ」
「しっかり掴まっててね。ユーカ」
サラッと手を取られた私は、抵抗する間もなく二人に引き寄せられ、大パニックを起こす。
(えっ? えっ? えぇぇぇえっ!?)
最近、特に甘い二人。極上の美貌に、極上の笑みを浮かべる二人に、耐性が全くない私はポンッと顔が熱くなるのを感じる。もしかしたら、湯気も出ているかもしれない。
「(あ、あぅぅ)」
(大丈夫。きっと、二人はお茶会の会場に送ってくれるだけ。それだけだから、きっと、大丈夫っ!)
わずかに残る理性で、大丈夫だと言い聞かせながら、顔を上げられないまま、二人の導きに従う。
「さぁ、着いたよ。顔を上げてごらん」
優しく話すハミルトン様の声に、私は少しだけ悩んだ後、意を決して顔を上げた。
「(わぁっ)」
そこにあったのは、精霊か妖精と思しき者達が飛び交う可愛らしいお茶会の会場だった。
「知り合いの精霊に頼んで、下級精霊達を呼び集めてもらった。どうだろうか? ユーカ?」
おとぎ話の中に紛れ込んだかのような錯覚を抱きながら放心していると、ジークフリートさんが心配そうに私の様子を窺う。
「(とっても素敵ですっ)」
思いがけず近くで眺めることとなった美形に、私は目の前の幻想的な光景も忘れ、ドギマギして視線を逸らしながらそう告げる。
(美形、怖い。破壊力、抜群過ぎる)
思考が大混乱を起こす中、いつの間にか席についていた私は、ハッと我に返り……直後、もうちょっと思考を飛ばしておけば良かったと後悔する。
(な、何で、二人が両隣!?)
そうして、話は冒頭に戻る。
(う、うぅ……これは、食べなきゃ、ダメ?)
期待した目でキラキラと眺めてくる二人に、私は拒絶した場合にその目が曇るのかと考えてしまい、どうにも拒否できない。
(意地、根性、自棄、何でも良いから、力を貸してーっ)
そうして、意地だか根性だか自棄だか分からない原動力で、羞恥心を振り払った私は、まず、ジークフリートさんのフォークからチョコケーキをいただく。その途端、ジークフリートさんの表情が蕩けて、それを見た瞬間むせそうになったものの、何とか耐える。
「美味いか? ユーカ?」
(うぅ……恥ずかし過ぎて、味が分からないよぉ)
とりあえずコクコクうなずいて、もう一つの試練にも向き直る。
「こっちはラズベリーのケーキだよ。ほら、あーん」
そう、試練を課してくるのは一人ではない。もう一人、ハミルトン様が居るのだ。
私は、もう一度色々な力を振り絞って、ハミルトン様の『あーん』に応える。
パクリとフォークからケーキを奪い取ると、こちらもまた、蕩けるような笑顔を浮かべてくる。もう、お腹いっぱいだ。
そうして、ようやく試練を乗り越えたと思った私に待っていたのは……。
「もっと食べるだろう? ユーカ」
「ふふっ、ユーカとのお茶会は楽しいなぁ。ほら、あーん」
試練はまだまだ終わっていなかったという現実だった。
(うわあぁぁっ、どどど、ど、どうしようぅぅっ)
もう、気力は使い果たした。もう一度『あーん』に応じる度胸はない。そうして、一周回って、斜め上に飛んでいった思考の中、高速で算出された結論。それは……。
(そうだっ、私が『あーん』される側だからいけないんだっ)
大混乱の末に出た、混乱に満ちた答えだった。
私は、未だ手つかずのフォークを手に取ると、目の前にあったイチゴのショートケーキをすくう。そして、勢いのままジークフリートさんにそれを差し出す。
「っ!?」
ジークフリートさんは、そんな私の行動に驚いた様子だったものの、その意図をすぐに察知して極上の笑みを浮かべる。
(……あれ? こっちもこっちでかなり恥ずかしい?)
ようやくその事実に気づいたものの、時、既に遅し。フォークからジークフリートさんの口にケーキが消えていき、ジークフリートさんは唇についたクリームをペロリと舐め取る。その様子は、あまりにも妖艶で、私は火が出るかと思うくらいに真っ赤になる。
「ユーカ、僕にもお願い」
そうしてジークフリートさんに気を取られていると、背後から甘く、耳許で囁かれて、思わずビクッと反応する。
それからは、羞恥心の限界をどんどん更新していく勢いで、お互いに食べさせ合うこととなり、お茶会が終わる頃には完全に燃え尽きた私と、良い笑顔を浮かべる二人の姿があった。
私が部屋に戻った後、しばらく悶絶し続けたのは言うまでもない。
そして……一つ誤算だったのは、このお茶会を大いに気に入った二人によって、頻繁にお茶会に誘われ、その度に羞恥に悶える結果となることだった。
36
お気に入りに追加
8,137
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
【完結】聖女召喚の聖女じゃない方~無魔力な私が溺愛されるってどういう事?!
未知香
恋愛
※エールや応援ありがとうございます!
会社帰りに聖女召喚に巻き込まれてしまった、アラサーの会社員ツムギ。
一緒に召喚された女子高生のミズキは聖女として歓迎されるが、
ツムギは魔力がゼロだった為、偽物だと認定された。
このまま何も説明されずに捨てられてしまうのでは…?
人が去った召喚場でひとり絶望していたツムギだったが、
魔法師団長は無魔力に興味があるといい、彼に雇われることとなった。
聖女として王太子にも愛されるようになったミズキからは蔑視されるが、
魔法師団長は無魔力のツムギをモルモットだと離そうとしない。
魔法師団長は少し猟奇的な言動もあるものの、
冷たく整った顔とわかりにくい態度の中にある優しさに、徐々にツムギは惹かれていく…
聖女召喚から始まるハッピーエンドの話です!
完結まで書き終わってます。
※他のサイトにも連載してます
目が覚めたら異世界でした!~病弱だけど、心優しい人達に出会えました。なので現代の知識で恩返ししながら元気に頑張って生きていきます!〜
楠ノ木雫
恋愛
病院に入院中だった私、奥村菖は知らず知らずに異世界へ続く穴に落っこちていたらしく、目が覚めたら知らない屋敷のベッドにいた。倒れていた菖を保護してくれたのはこの国の公爵家。彼女達からは、地球には帰れないと言われてしまった。
病気を患っている私はこのままでは死んでしまうのではないだろうかと悟ってしまったその時、いきなり目の前に〝妖精〟が現れた。その妖精達が持っていたものは幻の薬草と呼ばれるもので、自分の病気が治る事が発覚。治療を始めてどんどん元気になった。
元気になり、この国の公爵家にも歓迎されて。だから、恩返しの為に現代の知識をフル活用して頑張って元気に生きたいと思います!
でも、あれ? この世界には私の知る食材はないはずなのに、どうして食事にこの四角くて白い〝コレ〟が出てきたの……!?
※他の投稿サイトにも掲載しています。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~
咲桜りおな
恋愛
前世で大好きだった乙女ゲームの世界にモブキャラとして転生した伯爵令嬢のアスチルゼフィラ・ピスケリー。
ヒロインでも悪役令嬢でもないモブキャラだからこそ、推しキャラ達の恋物語を遠くから鑑賞出来る! と楽しみにしていたら、関わりたくないのに何故か悪役令嬢の兄である騎士見習いがやたらと絡んでくる……。
いやいや、物語の当事者になんてなりたくないんです! お願いだから近付かないでぇ!
そんな思いも虚しく愛しの推しは全力でわたしを口説いてくる。おまけにキラキラ王子まで絡んで来て……逃げ場を塞がれてしまったようです。
結構、ところどころでイチャラブしております。
◆◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◆
前作「完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい」のスピンオフ作品。
この作品だけでもちゃんと楽しんで頂けます。
番外編集もUPしましたので、宜しければご覧下さい。
「小説家になろう」でも公開しています。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる