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第三章 歩み寄り
第四十六話 ユーカちゃんの心の内は?(リドル視点)
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(どうしようかしら? このヘタレどもは)
魔力コントロールの訓練を終えた直後、ジークとハミルはあからさまに落ち込んでいた。ジークは『何が悪かったんだ』と頭を抱え、ハミルは『どうせ、僕なんて……』とひねくれている。
「とりあえず、落ち込んでないで原因を考えましょう」
「ははっ、僕はきっと、永遠にユーカに愛されることなんてないんだ」
現状打開のために考えようというのに、どうやらハミルはユーカに避けられたことが相当ショックだったらしい。その目には、明らかな狂気が彩られている。
「……ハミルは、猫になってユーカちゃんのところに行ってらっしゃい。頭を冷やしてくるのよ」
さすがにここまでひねくれたハミルを相手にするのは面倒くさ……大変なので、ユーカちゃんに癒してもらうことにする。きっと、少しは落ち着いて帰ってきてくれることだろう。
大人しく猫の姿に化けたハミルは、ララに連れていかれて、少しだけ室内が静かになる。
「それで、ジーク? 本当に何も心当たりはないわけ?」
「ない……いや、まさか、声を奪われていることに気づかれた、とか?」
その言葉に、私は少しだけユーカちゃんの魔力コントロールの様子を思い出し、否定する。
「さすがにそれはないわね。というか、まだ言ってなかったの?」
「あぁ、明日には言うつもりだ」
「そう、まぁ、約束の一週間はまだ経っていないから良いのだけれど……」
まだ、あの日から四日。一週間までは経っていないため、ワタシが鉄拳制裁をすることはない。しかも、明日には話すというのだから、これ以上言うことはない。
「……リクに会わせてみるか」
「何がどうなって、そんな結論になったのよ」
何か心当たりでも考えているのかと思いきや、ジークはなぜかリクの名前を出してくる。
「リクは、今まで諜報活動をこなしてきているんだ。ユーカが何を考えているのかを読み解くくらいできるだろう?」
「……まぁ、確かにそれは一理あるわね」
確かに隠密部隊で諜報活動をしてきたリクならば、何か糸口くらい見つけてくれるかもしれない。その時は、まさかすぐに撃沈することになるとは思わず、リクを呼んで、その依頼をする。
「ん、分かった」
すぐに了承を伝えてきたリクは、その場でキラキラとしたエフェクトを背負った社交モードになる。
「この私がっ、謎を解いてみせようじゃないかっ」
その変わり身の早さに、いつもながら呆れたのが数分前。そして、数分後の今、ワタシとジークの前には、専属侍女達に拘束されたリクが横たわっていた。
「や、やぁっ、ジーク、リド」
「皆まで言わなくて良いわ。……失敗したのね」
心なしかキラキラとしたエフェクトが曇って見えるリクは、その美しい顔を引きつらせてうなずく。
「ふっ、中々に手強い相手だったよ」
そう、格好つけて告げたリクだったけれど、それはどうやら悪手だったらしい。
「ユーカお嬢様を怒らせた罪は重いです。さぁ、拷問室へご案内致しましょう」
「待て待て待てっ。待つんだっ、ララ君っ! この私がいったい何をしたというんだ!?」
拘束している紐……ではなく、良く見たら、鞭であったそれを引っ張りながら無表情に告げるララに、リクは目に見えて慌てる。
「それを聞くための拷問室じゃないでしょうかっ」
「リリ君!? 私は本当に心当たりがないのだがっ!?」
拷問は決定事項だと言わんばかりに、ニコニコ笑うリリ。
「それはいけませんね。念入りにお調べしないと……」
「おいっ、ジーク! いつからここの専属侍女は凶暴になったんだ!?」
真っ黒な笑みを浮かべるメアリーに、堪らずジークへと助けを求めるリクは、何だかとっても憐れだった。
「つい最近だな」
「原因は!?」
「ユーカちゃん、かしらね?」
ユーカちゃんが関わると、途端に凶暴になる専属侍女達。彼女達が言うように、リクがユーカちゃんを怒らせたのであれば、この対応も納得……してはいけないと分かっていても、してしまう。
「まぁ、まずはリクに経緯を聞いてみましょう。そうすれば、拷問の必要はなくなるわ」
この専属侍女達は敵に回したくないため、できる限り言葉を選んでみたものの、なぜか彼女達は不満そうだ。
「そう、ですね」
「残念ですぅ」
「またの機会をお待ちしておりますね?」
(この子達、本当に恐ろしいわね)
仮にも隠密部隊に属しているリクに、ここまでのことができる者など、ほとんど居ないだろう。そうして、リクからユーカちゃんが怒った経緯を聞いたワタシ達は、一様に首をかしげる。
「何が問題だったのかしら?」
「キザ過ぎて気持ちが悪かった、とかですかねっ」
リリの直球な意見に、社交モードを完全に解いたリクはうなだれる。
「それもあったかと思いますが、それだけでは怒りの理由にはなりません」
「わたくしも、目の前で見てはおりましたが、何が原因かはさっぱり……」
ララとメアリーも困惑の様子を見せる中、ジークだけは何かに気づいたようで、眉根を寄せていた。
「もしかしたら……『小さなレディ』が原因ではないか?」
そうして、ジークが言った言葉に、ワタシ達はすぐには理由が分からず唸る。『小さなレディ』とは、総じて体格の良い魔族の女性に対する『可愛い』という意味の褒め言葉で、特に何も問題はないはずだった。……そう、ユーカちゃんが、『小さい』ということにコンプレックスでも抱いていなければ。
「なるほど、リクは、ユーカちゃんのコンプレックスを的確に突いた形になったのね」
「そんなつもりじゃ、なかった……」
原因が分かってすっきりしたワタシとジークは、うなだれるリクが気の毒になる。さすがに専属侍女の三人も、あまりにも気づきにくいミスであったためか、沈黙を貫いている。
「ユーカには、身長に関する言葉を使うのはやめよう」
「「「御意」」」
「分かったわ」
「ん」
そうして、とりあえずこの話はまとまったものの、まだ、最初の問題が残っていた。
「それにしても、ユーカちゃんは、何で、ジーク達を避けるのかしら?」
もし、本当にユーカちゃんがジーク達を嫌っているのならば、今回、リクにしたように、メアリー達を使う可能性が高い。けれど、そうしないということは、また何か別の理由があるのかもしれなかった。
「それならば、一つだけ、可能性を思いつきました」
ジークがどんよりとし始めたところで、ララが何やら有力な情報を持っているらしいと分かる。
「それはっ、何だ!?」
余裕のないジークの問いかけに、ララは至って冷静に答える。
「ユーカお嬢様は、以前、片翼に関する本を借りられました。もしかしたら、その記述にご主人様方を避ける理由があったのかもしれません」
「その、本は……?」
「まだユーカお嬢様が読んでおられますので、こっそりと借りるくらいのことしかできませんね。しかも、つい大量に選んでしまいましたので、どれが問題なのかも分かりません」
メアリーの返答に、ジークは一言、『そうか』とだけ告げて考え込む。
「……ねぇ、それって、ユーカちゃんがこのバカどもを意識してるかもってことかしら?」
「!!?!?」
気づいていなかったのか、ジークは椅子から転げ落ちそうなほどに驚く。そして、専属侍女達は、それを肯定するかのように声を合わせて『はい』と告げたのだった。
魔力コントロールの訓練を終えた直後、ジークとハミルはあからさまに落ち込んでいた。ジークは『何が悪かったんだ』と頭を抱え、ハミルは『どうせ、僕なんて……』とひねくれている。
「とりあえず、落ち込んでないで原因を考えましょう」
「ははっ、僕はきっと、永遠にユーカに愛されることなんてないんだ」
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「……ハミルは、猫になってユーカちゃんのところに行ってらっしゃい。頭を冷やしてくるのよ」
さすがにここまでひねくれたハミルを相手にするのは面倒くさ……大変なので、ユーカちゃんに癒してもらうことにする。きっと、少しは落ち着いて帰ってきてくれることだろう。
大人しく猫の姿に化けたハミルは、ララに連れていかれて、少しだけ室内が静かになる。
「それで、ジーク? 本当に何も心当たりはないわけ?」
「ない……いや、まさか、声を奪われていることに気づかれた、とか?」
その言葉に、私は少しだけユーカちゃんの魔力コントロールの様子を思い出し、否定する。
「さすがにそれはないわね。というか、まだ言ってなかったの?」
「あぁ、明日には言うつもりだ」
「そう、まぁ、約束の一週間はまだ経っていないから良いのだけれど……」
まだ、あの日から四日。一週間までは経っていないため、ワタシが鉄拳制裁をすることはない。しかも、明日には話すというのだから、これ以上言うことはない。
「……リクに会わせてみるか」
「何がどうなって、そんな結論になったのよ」
何か心当たりでも考えているのかと思いきや、ジークはなぜかリクの名前を出してくる。
「リクは、今まで諜報活動をこなしてきているんだ。ユーカが何を考えているのかを読み解くくらいできるだろう?」
「……まぁ、確かにそれは一理あるわね」
確かに隠密部隊で諜報活動をしてきたリクならば、何か糸口くらい見つけてくれるかもしれない。その時は、まさかすぐに撃沈することになるとは思わず、リクを呼んで、その依頼をする。
「ん、分かった」
すぐに了承を伝えてきたリクは、その場でキラキラとしたエフェクトを背負った社交モードになる。
「この私がっ、謎を解いてみせようじゃないかっ」
その変わり身の早さに、いつもながら呆れたのが数分前。そして、数分後の今、ワタシとジークの前には、専属侍女達に拘束されたリクが横たわっていた。
「や、やぁっ、ジーク、リド」
「皆まで言わなくて良いわ。……失敗したのね」
心なしかキラキラとしたエフェクトが曇って見えるリクは、その美しい顔を引きつらせてうなずく。
「ふっ、中々に手強い相手だったよ」
そう、格好つけて告げたリクだったけれど、それはどうやら悪手だったらしい。
「ユーカお嬢様を怒らせた罪は重いです。さぁ、拷問室へご案内致しましょう」
「待て待て待てっ。待つんだっ、ララ君っ! この私がいったい何をしたというんだ!?」
拘束している紐……ではなく、良く見たら、鞭であったそれを引っ張りながら無表情に告げるララに、リクは目に見えて慌てる。
「それを聞くための拷問室じゃないでしょうかっ」
「リリ君!? 私は本当に心当たりがないのだがっ!?」
拷問は決定事項だと言わんばかりに、ニコニコ笑うリリ。
「それはいけませんね。念入りにお調べしないと……」
「おいっ、ジーク! いつからここの専属侍女は凶暴になったんだ!?」
真っ黒な笑みを浮かべるメアリーに、堪らずジークへと助けを求めるリクは、何だかとっても憐れだった。
「つい最近だな」
「原因は!?」
「ユーカちゃん、かしらね?」
ユーカちゃんが関わると、途端に凶暴になる専属侍女達。彼女達が言うように、リクがユーカちゃんを怒らせたのであれば、この対応も納得……してはいけないと分かっていても、してしまう。
「まぁ、まずはリクに経緯を聞いてみましょう。そうすれば、拷問の必要はなくなるわ」
この専属侍女達は敵に回したくないため、できる限り言葉を選んでみたものの、なぜか彼女達は不満そうだ。
「そう、ですね」
「残念ですぅ」
「またの機会をお待ちしておりますね?」
(この子達、本当に恐ろしいわね)
仮にも隠密部隊に属しているリクに、ここまでのことができる者など、ほとんど居ないだろう。そうして、リクからユーカちゃんが怒った経緯を聞いたワタシ達は、一様に首をかしげる。
「何が問題だったのかしら?」
「キザ過ぎて気持ちが悪かった、とかですかねっ」
リリの直球な意見に、社交モードを完全に解いたリクはうなだれる。
「それもあったかと思いますが、それだけでは怒りの理由にはなりません」
「わたくしも、目の前で見てはおりましたが、何が原因かはさっぱり……」
ララとメアリーも困惑の様子を見せる中、ジークだけは何かに気づいたようで、眉根を寄せていた。
「もしかしたら……『小さなレディ』が原因ではないか?」
そうして、ジークが言った言葉に、ワタシ達はすぐには理由が分からず唸る。『小さなレディ』とは、総じて体格の良い魔族の女性に対する『可愛い』という意味の褒め言葉で、特に何も問題はないはずだった。……そう、ユーカちゃんが、『小さい』ということにコンプレックスでも抱いていなければ。
「なるほど、リクは、ユーカちゃんのコンプレックスを的確に突いた形になったのね」
「そんなつもりじゃ、なかった……」
原因が分かってすっきりしたワタシとジークは、うなだれるリクが気の毒になる。さすがに専属侍女の三人も、あまりにも気づきにくいミスであったためか、沈黙を貫いている。
「ユーカには、身長に関する言葉を使うのはやめよう」
「「「御意」」」
「分かったわ」
「ん」
そうして、とりあえずこの話はまとまったものの、まだ、最初の問題が残っていた。
「それにしても、ユーカちゃんは、何で、ジーク達を避けるのかしら?」
もし、本当にユーカちゃんがジーク達を嫌っているのならば、今回、リクにしたように、メアリー達を使う可能性が高い。けれど、そうしないということは、また何か別の理由があるのかもしれなかった。
「それならば、一つだけ、可能性を思いつきました」
ジークがどんよりとし始めたところで、ララが何やら有力な情報を持っているらしいと分かる。
「それはっ、何だ!?」
余裕のないジークの問いかけに、ララは至って冷静に答える。
「ユーカお嬢様は、以前、片翼に関する本を借りられました。もしかしたら、その記述にご主人様方を避ける理由があったのかもしれません」
「その、本は……?」
「まだユーカお嬢様が読んでおられますので、こっそりと借りるくらいのことしかできませんね。しかも、つい大量に選んでしまいましたので、どれが問題なのかも分かりません」
メアリーの返答に、ジークは一言、『そうか』とだけ告げて考え込む。
「……ねぇ、それって、ユーカちゃんがこのバカどもを意識してるかもってことかしら?」
「!!?!?」
気づいていなかったのか、ジークは椅子から転げ落ちそうなほどに驚く。そして、専属侍女達は、それを肯定するかのように声を合わせて『はい』と告げたのだった。
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