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三章 ○○ハッピーエンド
036.幸福な結末の見つけ方
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「サフ、どうしてこんな無茶を」
「もう六年待った。止められなかったんだよ、気持ちが」
ホールの真ん中で、二人は寄り添って踊り始める。ゆったりとした、踊りやすい曲調の音楽だ。
うっとりとしている令嬢、少し恨みがましい目で睨んでいる令嬢、様々だ。「憧れの王子様」と踊るのだから、好奇の視線にさらされることくらいは覚悟しておかなければならないものだ。
「……サンドラは、わたくしたちのことをどう思っているかしら。また『結婚なんてダメ』と言わないかしら?」
視界の隅に一瞬だけ見えたアレクサンドラとイザベルは、「お姉様、素敵」と言いたそうな顔でこちらを見つめている。だが、それが本心かどうかはわからない。
サフィールはジョゼの不安を知っているため、同じようにアレクサンドラのほうに視線をやって、微笑む。
「アレクサンドラも祝福している様子だよ。もう、姉の結婚を嫌がるような子どもではないみたいだね」
「でも、わたくしはまだ生涯続く愛を彼女に与えられてはいないわ」
「そう? そんなことはないだろう。アレクサンドラは、俺と結婚したときよりもずっと幸せそうな顔をしているんだから」
ジョゼはまたちらりとアレクサンドラを見て、納得する。継妹の表情は穏やかで、晴れやかで、心から継姉の結婚を喜んでいるように見えたからだ。今までとは、明らかに違う。
「サンドラは、幸せになれるかしら?」
「もちろん。俺が国じゅうを駆け回って見つけてきた、彼女にふさわしい男と結婚するのだから」
「妻を蔑ろにしたり、愛人を作ったり、母親の言いなりになったりしない男?」
「その上、伯爵家を継ぐための力を持っている。完璧じゃないか」
そんな完璧な貴族の令息がいたかしら、とジョゼは疑問に思う。だが、アレクサンドラに誰かがダンスを申し込んでいる姿を見つけて、納得する。
――彼なら、確かに清楚で可憐なサンドラを全力で守ってくれるわね。
アレクサンドラはレナルドからのダンスの誘いに応じたようだ。レナルドとジョゼの結婚は相性が悪かったが、アレクサンドラとの結婚ならうまくいきそうな気がしている。レナルドは好みの女性の前では、大変誠実な男になるのだから。
「……ジョゼ、俺たちの役目はここまでなんじゃないか?」
サフィールの言葉に、ジョゼは一抹の寂しさを感じながらも頷く。
「そう、かも、しれないわ。あとはもう、サンドラ自身が幸福な人生を選び取っていくしかないのよね」
「ああ。俺たちのように」
不意に額にキスをされて、ジョゼは真っ赤になる。あたりの貴族たちがはやしたて、それを合図として、皆がダンスに参加し始める。老若男女、楽しげにステップを踏み、笑いながら踊るのだ。
「もし、アレクサンドラが失敗したなら、俺たちが導けばいい」
サフィールの言葉に迷いはない。
「サンドラが妊娠中にラプンツェルを食べたがったら?」
「相手には生まれた子どもをあげるのではなく、金銀財宝を与えればいい」
「サンドラが色の白い可愛い女の子を生んだら?」
「病気に気をつけるよう、レナルドとシャリエ伯爵家の人間にきつく申し伝えておこう」
「それでもどうにもならなかったら、またわたくしたちは同じことを繰り返すのね」
ジョゼが小さく溜め息をつくと、サフィールが笑う。
「俺は別にそれでもいいよ。ジョゼと何度でも出会って、結婚して、幸せな人生を送ることができるのだから」
「そう? 本当に幸せになれるかしら?」
「心外だなぁ。今、きみは幸せではないとでも?」
もう誰も、サフィールとジョゼのダンスに注目などしていない。自分たちの踊りに集中していて、二人のことなど見ていない。
何度か顔を背け、拒否をしても、サフィールは気にする様子もなく諦めない。仕方なく、ジョゼはサフィールの唇を受け入れる。そして、顔を真っ赤にしたまま小さく呟く。
「……幸せよ」
「あぁ、ジョゼ」
ぎゅうとサフィールがジョゼを抱きしめる。房飾りやボタンが当たって痛いが、サフィールの余裕のなさを示しているのだろう。ボタンの跡が残るくらい構わないかしら、とジョゼは思う。
「どんなに酷い結末を迎えても、またきみに出会いたい」
「そうね。そうなるといいわねぇ。とりあえず、サフが記憶を取り戻すまで、わたくしはサンドラを可愛がっておくわ」
「でも、もし幸福な結末を迎えることができたら……きみにはもう出会えないのだろうか」
二人は顔を見合わせる。
今まで、幸福な結末をずっと目指してきたが、それが果たされたあとのことは二人も知らない。記憶を失い、もう二度と出会うことがない、という可能性もある。
「別にいいじゃないの」
ジョゼはあっけらかんと笑う。
「あなたが幸せな選択をしたのなら、わたくしはそれで構わないわ。わたくしも、幸福を目指すだけよ」
「でも、ジョゼ、俺は」
「そうね。二人で同じ幸福を見つけられたなら、それが最善なのかもしれないわ。でも、わたくしは、わたくしだけでなく、あなたの幸せも祈っているの」
幸福は、人の数だけ、人生の数だけ、あるのだ。どんな形であれ、幸福は幸福だ。
「幸せになるのよ、サフ。わたくしが隣にいなくても」
サフィールは眉間に皺を寄せる。ジョゼの考え方には賛同できていない様子だ。
「……嫌だ、と言ったら?」
「では、誰よりも早く、わたくしを見つけることね」
「会いには来てくれないのか?」
「ふふ。探すのは得意でしょう? あなた、ガラスの靴の持ち主を、国じゅうから探し出したんだもの」
サフィールはしばし考え、「そうだった」と笑う。アレクサンドラと恋に落ちたときはそうだった、と。
「わかった、見つける。何度でも、必ず」
「ええ、約束よ」
今までどれだけ約束をしたのか、二人は覚えていない。今回がうまくいかなければ、また同じことを繰り返すだろう。どんな結末になるのかはわからないが、どんな結末であっても、互いの幸せを願う気持ちに嘘はない。
「今回は、刺されないようにしないと」
「毒を盛られるのも嫌ね」
「溺れるのも」
「孤独のままに死ぬのも」
二人は笑い合いながら、踊る。今までの不幸な結末を思い返しながら、それよりはずっと幸福な結末を願うのだった。
「もう六年待った。止められなかったんだよ、気持ちが」
ホールの真ん中で、二人は寄り添って踊り始める。ゆったりとした、踊りやすい曲調の音楽だ。
うっとりとしている令嬢、少し恨みがましい目で睨んでいる令嬢、様々だ。「憧れの王子様」と踊るのだから、好奇の視線にさらされることくらいは覚悟しておかなければならないものだ。
「……サンドラは、わたくしたちのことをどう思っているかしら。また『結婚なんてダメ』と言わないかしら?」
視界の隅に一瞬だけ見えたアレクサンドラとイザベルは、「お姉様、素敵」と言いたそうな顔でこちらを見つめている。だが、それが本心かどうかはわからない。
サフィールはジョゼの不安を知っているため、同じようにアレクサンドラのほうに視線をやって、微笑む。
「アレクサンドラも祝福している様子だよ。もう、姉の結婚を嫌がるような子どもではないみたいだね」
「でも、わたくしはまだ生涯続く愛を彼女に与えられてはいないわ」
「そう? そんなことはないだろう。アレクサンドラは、俺と結婚したときよりもずっと幸せそうな顔をしているんだから」
ジョゼはまたちらりとアレクサンドラを見て、納得する。継妹の表情は穏やかで、晴れやかで、心から継姉の結婚を喜んでいるように見えたからだ。今までとは、明らかに違う。
「サンドラは、幸せになれるかしら?」
「もちろん。俺が国じゅうを駆け回って見つけてきた、彼女にふさわしい男と結婚するのだから」
「妻を蔑ろにしたり、愛人を作ったり、母親の言いなりになったりしない男?」
「その上、伯爵家を継ぐための力を持っている。完璧じゃないか」
そんな完璧な貴族の令息がいたかしら、とジョゼは疑問に思う。だが、アレクサンドラに誰かがダンスを申し込んでいる姿を見つけて、納得する。
――彼なら、確かに清楚で可憐なサンドラを全力で守ってくれるわね。
アレクサンドラはレナルドからのダンスの誘いに応じたようだ。レナルドとジョゼの結婚は相性が悪かったが、アレクサンドラとの結婚ならうまくいきそうな気がしている。レナルドは好みの女性の前では、大変誠実な男になるのだから。
「……ジョゼ、俺たちの役目はここまでなんじゃないか?」
サフィールの言葉に、ジョゼは一抹の寂しさを感じながらも頷く。
「そう、かも、しれないわ。あとはもう、サンドラ自身が幸福な人生を選び取っていくしかないのよね」
「ああ。俺たちのように」
不意に額にキスをされて、ジョゼは真っ赤になる。あたりの貴族たちがはやしたて、それを合図として、皆がダンスに参加し始める。老若男女、楽しげにステップを踏み、笑いながら踊るのだ。
「もし、アレクサンドラが失敗したなら、俺たちが導けばいい」
サフィールの言葉に迷いはない。
「サンドラが妊娠中にラプンツェルを食べたがったら?」
「相手には生まれた子どもをあげるのではなく、金銀財宝を与えればいい」
「サンドラが色の白い可愛い女の子を生んだら?」
「病気に気をつけるよう、レナルドとシャリエ伯爵家の人間にきつく申し伝えておこう」
「それでもどうにもならなかったら、またわたくしたちは同じことを繰り返すのね」
ジョゼが小さく溜め息をつくと、サフィールが笑う。
「俺は別にそれでもいいよ。ジョゼと何度でも出会って、結婚して、幸せな人生を送ることができるのだから」
「そう? 本当に幸せになれるかしら?」
「心外だなぁ。今、きみは幸せではないとでも?」
もう誰も、サフィールとジョゼのダンスに注目などしていない。自分たちの踊りに集中していて、二人のことなど見ていない。
何度か顔を背け、拒否をしても、サフィールは気にする様子もなく諦めない。仕方なく、ジョゼはサフィールの唇を受け入れる。そして、顔を真っ赤にしたまま小さく呟く。
「……幸せよ」
「あぁ、ジョゼ」
ぎゅうとサフィールがジョゼを抱きしめる。房飾りやボタンが当たって痛いが、サフィールの余裕のなさを示しているのだろう。ボタンの跡が残るくらい構わないかしら、とジョゼは思う。
「どんなに酷い結末を迎えても、またきみに出会いたい」
「そうね。そうなるといいわねぇ。とりあえず、サフが記憶を取り戻すまで、わたくしはサンドラを可愛がっておくわ」
「でも、もし幸福な結末を迎えることができたら……きみにはもう出会えないのだろうか」
二人は顔を見合わせる。
今まで、幸福な結末をずっと目指してきたが、それが果たされたあとのことは二人も知らない。記憶を失い、もう二度と出会うことがない、という可能性もある。
「別にいいじゃないの」
ジョゼはあっけらかんと笑う。
「あなたが幸せな選択をしたのなら、わたくしはそれで構わないわ。わたくしも、幸福を目指すだけよ」
「でも、ジョゼ、俺は」
「そうね。二人で同じ幸福を見つけられたなら、それが最善なのかもしれないわ。でも、わたくしは、わたくしだけでなく、あなたの幸せも祈っているの」
幸福は、人の数だけ、人生の数だけ、あるのだ。どんな形であれ、幸福は幸福だ。
「幸せになるのよ、サフ。わたくしが隣にいなくても」
サフィールは眉間に皺を寄せる。ジョゼの考え方には賛同できていない様子だ。
「……嫌だ、と言ったら?」
「では、誰よりも早く、わたくしを見つけることね」
「会いには来てくれないのか?」
「ふふ。探すのは得意でしょう? あなた、ガラスの靴の持ち主を、国じゅうから探し出したんだもの」
サフィールはしばし考え、「そうだった」と笑う。アレクサンドラと恋に落ちたときはそうだった、と。
「わかった、見つける。何度でも、必ず」
「ええ、約束よ」
今までどれだけ約束をしたのか、二人は覚えていない。今回がうまくいかなければ、また同じことを繰り返すだろう。どんな結末になるのかはわからないが、どんな結末であっても、互いの幸せを願う気持ちに嘘はない。
「今回は、刺されないようにしないと」
「毒を盛られるのも嫌ね」
「溺れるのも」
「孤独のままに死ぬのも」
二人は笑い合いながら、踊る。今までの不幸な結末を思い返しながら、それよりはずっと幸福な結末を願うのだった。
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